表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。
この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

瀬川ダイアは、素直になれない!? ~お嬢様、それストーカーって言います~ 【読み切り版】

 皆さま、ごきげんよう……


 さて、唐突ですが、

 知らない方はいらっしゃらないかと存じ上げますが、

 瀬川グループと言えば、日本有数の大手企業……


 そして、その社長令嬢・瀬川(せがわ)金剛(こんごう)様こそが

 私がメイドとしてお仕えしているお嬢様です。


 金剛お嬢様は、金髪碧眼のハーフで容姿端麗……

 スポーツをやらせれば、各部活から助っ人を頼まれるほど優秀

 そして、学業の方は……


 学業の方は……

 こほん……


 ま、まあ、そこは置いておいて、ですねぇ……

 とにかく、お嬢様は、

 完璧過ぎて非の打ちどころのない方でございます……


 ところが、どんな人間にも

 弱点というものがございまして……?


 ええ……

 お察しの通り、瀬川金剛様にも、弱点……?

 というか、人には少々理解できない“欠点(?)”がありまして……


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 その日、私はいつものように、

 お屋敷の廊下を歩いておりました……


 そして、あの角を曲がれば、金剛お嬢様の部屋……

 そう思いながら、歩いておりますと……?



 コウ……! ホウ……!

 コウ……! ホウ……!



 とまあ……

 SF映画とかで、仮面の悪役が呼吸する際に聞こえて来そうな、

 くぐもった風のような音が、その部屋から聞こえ、

 廊下まで響き渡っておりました……


 しかも、やや古く、

 趣のある洋館でそんな音が聞こえて来るものですから

 日の浅いメイドが部屋の前の廊下を歩いていたりすれば、

 何事かと、ビクッと身体を震わせ、

 それから、どこから音が響いているのかを知ると、

 苦笑いをしながら、元の業務に戻るのです……


「あのお嬢様なら、仕方ないわ……」


 そんなことを呟きながら……


 本来なら、そのような失礼な態度をとったメイドは、

 立場上、教育しなければいけないのですが……

 今の発言は聞かなかったことにします……


 だって、ぶっちゃけ、私も、同じこと考えますしおすし……

 てか、マジでありえないんですけど、うちのお嬢様……


 さて、そろそろ、皆さまは、

 謎の音の正体と、お嬢様の関係について

 気になっているはず……


 では、お見せしましょう!


 バタンっ!


 勢いよく、扉を開けると、

 お嬢様は、目を丸くして驚かれておりましたが……

 部屋に入って来たのが私だとわかると……


「ノ、ノックぐらいして下さらない!?

 わたくしの秘密が

 バレたのかと思ってしまいましたわ!?」


 むしろ、バレてないとお思いですか……?

 この館で、お嬢様のその趣味を知らない者など

 旦那様ぐらいですよ?

 と言いたいところですが、そこは、ぐっと我慢します……


「申し訳ございません、お嬢様……」


 さて、私が冷やかな視線を送りながら

 そう謝罪の言葉を申し上げると、

 お嬢様は、ご趣味を再開するのです……


 つまりは、左手に持った、男ものの下着を、ご自分の鼻にあて、

 さきほど廊下中に響いていたような「コウホウ」という音を立て、

 時折、右手に持ったティーカップのお茶をお飲みになっては

 奇声を上げなさります……


「エクセレントですわ!

 やはり、愛する御方の匂いを嗅ぎながらのアフタヌーン・ティ!

 これに勝るものなし、ですわ!」


「金剛お嬢様……

 前々から申し上げておりますように、

 男性のパンツを嗅ぎながら紅茶をお飲みになられるのは、

 はしたないことですし、不衛生ですから、おやめ下さい……」


「シャラップ!

 わたくしの、愛情表現にケチつけないで下さる!?」


 まあ、何度言ってもやめないから

 半ば諦めているんですけどね……


「あと! 貴女!?

 金剛と呼ばないで、と何度言ったらわかりますの!?

 その名前、ゴツい感じがするから嫌ですのよ!?

 【ダイア】って呼びなさいと言ってますでしょ!?」


 ちなみに、辞書によりますと、

 【金剛】というのは、『この世で一番硬い金属』、

 そこから転じて【ダイアモンド】の意味があるそうです……


「申し訳ございません、金剛お嬢様……

 以後気をつけます……」


「だ~か~ら!? 金剛って呼ばないでって!

 貴女、わざとやっているでしょ!?

 怒りますわよ!?」



 いいお名前だと思うのですけどね……


 瀬川家のご当主様は、お子様たちに宝石の名前をつけるのが

 好きなのですよね……


 ちなみに、旦那様は、

 ナイスミドルという感じの整った顔立ちの御人で

 とても紳士的な方です……

 私のようなメイドにもお優しくて……

 うひひ……旦那様……じゅる……


 ああ! 旦那様のことを思い浮かべたら、

 無性に旦那様のベッドに顔をうずめたくなって来ました……!

 仕事の区切りがついたら早速向かいましょうか?


 おっと、いけません。

 申し遅れました。

 私は、この瀬川家でメイドをさせて頂いております

 アウラと申します……!


 申し訳ございません……

 本来でしたら、名前だけでなく名字もお知らせしたいのですが……

 ぶっちゃけ、私、名字どころか、

 名前以外の情報は持ち合わせていないのです……


 捨て子として、

 瀬川家の前に捨てられていたので。


 まあ、公文書などでは便宜上、

 『瀬川アウラ』を名乗らせて頂いておりますが……


 こう見えても、17歳のぴちぴちギャルでっす!

 うふ!


 す、すみません……

 自分でやっておいて何ですが、恥ずかしいですね、これ……?

 顔から火が出そうです……!


「貴女? さっきから何を……?」


 おっと、流石に、鈍感なお嬢様にも

 不振がられてしまいました……!


「いえ、何でも……

 あ、それよりも!

 いつもの動画、手に入りましたよ?」


 私が、そう言って、

 USBメモリーをお嬢様に見せると……


「それを早く言って下さらない!?」


 そう言って、お嬢様は、私に駆け寄り、

 まるで引っ手繰るようにして

 強引に、USBを持って行ってしまいました。


 そして、USBをパソコンに挿しこむと……


「うひ! うひひひひ!

 ヒデくぅ~ん! じゅるるるる!」


 ヨダレを垂らしながら、その映像を視聴し……

 オナ……いえ、

 大好きな方の匂いを堪能なさるのでした……


「すぅ……! はぁ……!

 いいですの? アウラさん?

 すぅ、で吸って! はぁ、で吐きますわよ……!」


 いえ、お嬢様?

 誰もそんなレクチャー聞いていないです。


 もう、皆さま、おわかりのことと存じますが……

 お嬢様の視聴なさっている映像……

 お嬢様の想い人の盗撮でございます……


「うひ! うひひひひ!

 いやですわ! ヒデくん!

 そんな! そんな!?

 私の前で裸になったりして……!

 うひ! うひひひひ!? じゅるるるる!」


 いえ、お嬢様?

 体育の着替えなのですから、

 貴女のために脱いでるわけではないのですよ?


 というか、いつも思うのですが……

 同じ学校の同級生なのですから、

 そんなに好きなら声をかければいいのに……

 少なくとも、こんな盗撮なんてするより

 余程健全というものです……はぁ……情けない……


「そして、この動画を見ながら!

 鼻いっぱいに、ヒデくんの下着を……!?

 コウ……! ホウ……!

 コウ……! ホウ……!

 オーマイガ!? エクセレント! エクセレントですわ!

 ヒデくんの匂いと、映像のコラボがヤバイ! ですわ!?」


 はい、はじまりました……

 こうなるともう、しばらく夢中になってしまいます……


 この感じだと3時間コースですね……


「あら? 何、その物欲しそうな顔?」


 そんな顔してません……

 というか、貴女に呆れかえってるだけです……


「あら? 貴女と私のよしみですから、

 ほんの少しだけなら、この下着……

 嗅いでいただいても、かまいませんことよ?

 うひ! うひひひひひ!

 この匂いの素晴らしさ、是非知っていただいて

 語り合いましょうよお!?」


 あ、結構です……




 あっと、言い忘れておりました……

 ちなみになんですが……


 あ、これ……

 絶対、お城様には内緒にして頂きたいのですが……?


 その……類は友を呼ぶと申しましょうか……

 お嬢様の想い人の彼……

 私、彼に土下座されて……


『一生のお願いです! あなたのパンツを僕に下さい!

 メイドさんの生パンツを被ることが

 夢なんです、オレ……!』


 って頼まれたことあるんですよねぇ……


 いえ? もちろん、蹴飛ばして差し上げましたよ?


 え? お嬢様の想い人を蹴って大丈夫か、と?

 大丈夫でしょう……

 何やら、メイドさんに蹴られて幸せとか仰ってましたし……


 あ、くれぐれも、金剛お嬢様には内緒ですよ?

 こんな三角関係がバレたら、

 私、この御屋敷にいられなくなりますしおすし……


 というか、ぶっちゃけなんですが、

 お嬢様といい、ヒデさんといい、

 変態は変態同士でイチャコラしていればいいのです。


 健全な私を巻き込まないでいただきたいですわ……

 ホント……マジで……


 さてと……

 私は、そろそろ旦那様成分が抜けて来たので

 旦那様成分をチャージするために、行ってまいりますね?

 旦那様の枕に顔をうずめて、胸いっぱいに息をすったら

 ああ……! 私、どうなってしまうんでしょう……!


 ふと、思ったのですが……?

 旦那様の枕に、お股を擦りつけて、私の匂い付けしたら

 旦那様が、私に会う度にドキドキしないかしら?


 ふむ……


 いいですね、それ……

 やがて、発情した旦那様が私のことを無理やり……!



『きゃあ!? おやめ下さい!

 おやめ下さい! 旦那様!?』


『ぐへへへ! よいではないか! よいではないか!』


『い、いけません! こんなこと、奥様が知ったら!

 だ、だめ!? そんなところ触らないで!?』


『おやおや~? メイドの分際で主人に逆らうのかなあ?』


『くっ……! いつものお優しい旦那様に戻ってぇ~!』



 うひ! うひひひひひひ!

 これは……これは……!

 ヨダレが止まりませんなあ! じゅる!


 そうと決まれば、早速、実効あるのみです!

 ふんす! ふんす!


■ ■ ■ ■ ■ ■ ■


 追伸:その日から旦那様の部屋への出入りが禁止になりました。。。

作者「は~い! どもども! 皆さん!w

   初めましての方は、はじめまして!w

   以前からお会いしていた方は、お久しぶりです!w

   作者こと、シャイン樽画と申しますよ!w」

せや姉「せやねや」

作者「はい、この度は、新作として

   短編小説を3本書いてみました!w」



1: 彼女「ねえ、Hしよっか?」 彼氏「ごめん、お前とエロいことすると世界崩壊するから無理」

   https://ncode.syosetu.com/n8401ex/


2: 瀬川ダイアは、素直になれない!? ~お嬢様、それストーカーって言います~

   https://ncode.syosetu.com/n8415ex/


3: セクロスしないと出られない部屋。

   https://ncode.syosetu.com/n8423ex/



作者「は~い!w

   各小説、最後まで読んでいただくとわかるのですが、

   読み切りといいながら、続きがありそうな終わり方しております!w」

せや姉「せやね」

作者「はい、勘の良い方ならもうおわかりかと思いますが、

   この3つの短編小説の中から1つだけ選んで

   この作者の、次の連載にしたいと考えております!w」


作者「は~い! ドーン!w

   そして、ここに、投票用のページを貼っておきます!w」



新連載投票所『どれを次の連載にしたらいいですか?』

   https://www.poll-maker.com/poll2032167xdD69431F-55


(ちなみに、クリックしただけで各ページへいけるリンクを

 あとがきの下の方に、つくっておきますね!w)


作者「上に挙げた3つの短編小説から

   連載にしたらいいもの/続きが気になるもの、を選んで

   投票ページから、投票してくだしあ!w」

作者「この投票結果、それからPVや評価ポイントなんかを参考にして、

   次の連載作品を決めたいと思います!w」

せや姉「何で、投票結果だけを参照にせんの?」

作者「いや、だって……

   もしも、3作品を読んだ人達がみんな、恥ずかしがり屋で

   投票してくれなかったら、投票だけで決まらないじゃん」

せや姉「そらそうや」

作者「まだまだ知名度が低いからね、この作者は!w

   いや、全くの無名ではなくなってるような気もするが……

   きっと、米俵の中から白ゴマを探すぐらいの知名度だと思う!w」

せや姉「なんや、その例え……?」

作者「ま、そういうわけで、次回作のオサレ系ラブコメ小説は、

   この3つの短編の中から選びます!w

   皆さん奮ってご参加下さいね!w」


作者「おっと、忘れるところだった!w

   延々とやり続けるのもアレなので、締切設けます!


   8月15日までで一度判断しましょう!w


   もしも、そこで、アンケートが機能してなかったり

   PVに差が見られなかったりして、判断つかなかったら……

   その時は、次の判断方法考えますね!w」

せや姉「なんや、結構ええかげんな方法やな……」

作者「まあ、いいじゃない?w」

せや姉「てか、選ばれなかった2作品はどないすんのや?」

作者「え? いや……まあ……選ばれたやつを完成させたら

   他の2つの続き書こうかな……断言はしないけど……」

せや姉「どうせなら、3作品同時投稿したらどうや?」

作者「ぐはっ!?」

せや姉「あ、吐血……」

作者「せや姉は、作者を殺す気か!?w

   おま、大変なんだぞ!? タイプの違う作品を

   同時に書くのって!

   今回だって、冒頭部分だけなのに、頭混乱したわ!w

   時間的余裕だってないし!w」


作者「ま、そういうわけで、是非投票に参加して下さいね!w

   それではまた~!w」

せや姉「ほなね!」

--------------------------------------------------

8月12日21時頃追記:


作者「すみません!」

せや姉「なんや? なんや?」

作者「投票の締め切りを8月15日としましたが、

   こちらの都合で、本日8月12日現在をもって

   締め切りとさせていただきます!」

せや姉「何やて!?」

作者「で、結果なんですが……


   『ねえHしよ?』→3票

   『瀬川ダイア』→3票

   『セクロス部屋』→1票


   ということで、『ねえHしよ』と『瀬川ダイア』が同率首位になったのですが、

   アクセス数やブクマの数を考慮して……」

作者「『ねえHしよ』を次の連載にしたいと思います!」

せや姉「おおー!?」

作者「で、残る2作品は、また次の機会に連載しようと思います……!w」

作者「気が向いたら……(ボソ」

せや姉「おい……!?」

作者「というわけで、『ねえHしよ』の連載版を

   明日、8月13日から始めようと思っています!w」

作者「興味がありましたら、是非読んで下さいね!w」

作者「そして、投票に参加して下さった皆様、

   こんなアホな作者の思いつきに付き合っていただきありがとうございます!w

   これに懲りないで、また遊んで下さいね!w」

作者「以上です!w それではまた~!w」

せや姉「ほなね!」

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ