表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
  作者: KOLO×2
5/6

 あぁ…そうでした。あの時僕はあの場所であのように死んでしまったのです。

 

 わかりました。僕はあなたにお話しをします。短く簡潔に。

 

 僕のただつまらなく短い回想です。

 

 ▲▲▲

 

 寓話の『蟻とキリギリス』というお話しがありますよね。あれは不完全な世の中であれば正しい事を言っているんですよ。先人の教えを簡単な物語にする。そのお話しは素晴らしいと僕も思うのです。

 

 簡単に四字熟語で『因果応報』『悪因悪化』『自業自得』そして『自縄自縛』と表す事ができます。

 

 しかしもう一度言います。あれは不完全な世の中においてのお話しです。

 

 ▲▲▲

 

 僕には双子の妹が一人いました。どんな妹かというと、ザックリ言ってしまえば、僕と対極的な人です。

 

 努力家な僕に怠け者の妹。天才な妹に能無しで愚鈍な僕。

 

 僕は当然劣等感を感じていました。天才で何でもできる妹に嫉妬していました。しかし、僕は密かに楽しみにしている事がありました。

 

 高校受験。

 

 僕は高校受験が凄く楽しみでした。僕は毎日勉強していたからです。それに対し、妹は勉強を全くしていないからです。

 

 しかし、その楽しみは絶望に変わります。なんと、毎日勉強していた僕が落ちてしまい、毎日遊んでいた妹が合格してしまいました。

 

 この世の中はあまりに不公平です。そしてその後なんやかんやで

 

 高二の冬、僕は自殺しました。

 

 ▲▲▲

 

 ね、簡潔でしょ。僕は簡潔に話すのが好きです。しかし、すこし、はしょり過ぎましたね。まぁ、僕は完全なこの世の中を憎んで死んだと言うことです。

 

 おしまいです。

 

 

 あ、一つある事を忘れていました。僕が自殺をしようとした時、確かに自殺をしたんですが、自殺する寸前に何かよくわからない暗い何かに触られました。一体あれはなんだったのでしよう……

 

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ