スイカノ
一口目だけは特別甘やかに僕の舌に絡んでキスをしてくれる。もっと君の声が聞きたい。もっと君の味を知りたい。
二口目もまだまだ甘くて美味しい。唾液が混じりあって幸せだ。君はそんな風に声を出すんだね。君はこんな味なんだね。僕の好みだ。
三口目にいこうとするけれど、途中で僕たちを邪魔するヤツらが何人も出てくるんだ。鬱陶しいよね。きっと嫉妬してるんだよ。だから僕は腹黒い彼らを君の周りから追い払うんだ。慎重に慎重にね。君の体には傷をつけたくないから。
ある程度退治し終えたら、赤くて少し透き通った水々しい君の体に口付ける。キスでは足りない僕が歯を使ってしゃくりとかじりつくと、君はたくさんの汁を滴らせるんだ。すごく官能的だよね。僕はその甘い蜜を何よりも大事に飲み干す。ゆっくりと舌に溶けていく君の味を感じて幸福に浸るんだ。
四口目ともなると君の態度がちょっぴり素っ気なくなる。そんな君には塩をかけてやろう。少しは反省してくれるよね。
うん。思った通りだ。また優しくなった。
でもなんだかしょっぱくて変な味。これもまた官能的だ。
五口目は……もうダメみたいだね。もっと反応して欲しかったのに。所詮あの値段じゃこの程度か。もういらないや。
次はどの子にしようかな
気持ちの悪い詩を最後まで読んで頂きありがとうございます。スイカってなんかえろいなと食べていて唐突に思いましたので、書いてみました。
苦手な方もいるかもしれません。嫌な思いをしてしまった方がいるかもしれませんので、ここでお詫び申し上げます。




