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第17話 エロフのエッチ過ぎるナイトサービスはいかが?

 今回、ローリエに課せられたミッション。

 それはエルフの国、アルフヘイムに暮らすエロフ達をライネ市に連れ出すことであった。


 グレンは事前にローリエに聞き取り調査を行い、エロフ達の習性について調べ上げた。彼女らの性に対する奔放さなら、必ず今回の作戦に参加してもらえるだろうと踏んでいた。


 そして昨夜、グレンはワイルド区とローズ区を回り兵士達に事前通告を出した。


 今宵、アルフヘイムよりたくさんのエルフの見目麗しい女性達がエッチな遊び(ナイトサービス)を提供する為にやってくる、と。


 最前線に陣取る兵士達は息抜きとして町の娼館を利用することが多かった。好戦的な者ほど性欲もまた強いものだ。きっと喰い付くだろうと容易に予測できた。


 そして遂にローリエはエロフとの交渉を成功させ、グレンの狙い通り、アルフヘイムから国境線を越えてたくさんの魅力的(エロエロ)なエロフの女性達がワイルド区、ローズ区へ押し寄せた。

 かくしてグレンの秘策、夜の大エロフ祭りは開始されたのだった。しかもこの時グレンはナイトサービスの料金を通常の娼館の数倍に引き上げ、現金支給で懐が潤っていた兵士達の金を全て巻き上げた。


「明日もヤルぞー! 頑張ろうー! ほら、俺が開発した精力鬼MAXドリンク、あなたの股間を固く、黒く、太く、まるで漆黒の重装騎兵の如く(たくま)しくさせる“カタクロフト”を差し上げます!」


 何と悪魔的な発想であろうか!

 グレンはサキュバスの唾液やスキュラの粘液などから成分を抽出し煮詰めた最高級の精力剤、“カタクロフト”を、すっかり楽しんだ兵士達全員に支給し、そのままナイトサービスを切り上げさせたのである!

 そして翌日も大エロフ祭りを開催することを高らかに宣言し、盛りのついた犬状態になった兵士達にお預けを喰らわせたのだ!


 金は無いのに精力だけは有り余っている兵士達は辛抱タマらず早朝から選挙事務所に駆け込むことになったのである。


「お、落ち着いてください皆さん! ちょっと、冷静にー!」


「うるせぇぞアクラッツ、オラ、ケツを出せ!」


 錯乱した兵士がアクラッツのズボンを脱がしてケツを狙う!

 危ない! このまま描写すると作者がまた警告を喰らってしまう!


「ひいぃぃー! そこの兵士達、突っ立ってないで何とかしろよ!」


 腐った卵を投げつけられているイーノは手近な兵士に救援を求めるも、何と無視!

 兵士は鼻をほじほじしながら「あー、お金欲しいなー」と呟いた。


「わ、わかったから! また支給する! たくさん金を渡す! だから皆さん、どうか落ち着いて!!!」


「本当だろうな? このチビデブ!?」

「総督、金貨最低20枚は頂きますよ?」

「オラ、お前もケツを出せ!」

「女を買わせろ!」


 狂乱の中、人々は無茶苦茶な要求を突き付けてくる。既に金以外の方法でこの場を収めることは不可能となっていた。


「ぐ、ぐうぅ……何が起こったのか僕には全くわからない、が! どうせレオンハートの仕業だろう! チクショウ、チクショオオォォォォ!!!!!」


 慟哭(どうこく)するイーノ。そして彼は選挙戦の為に用意してきた資金の全てをこの日、吐き出すことになるのであった!


 選挙日まで残り1日。



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