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サザンクロス[Southern cross]   作者: 筍タケノコ
消えた父の謎
1/5

#1 冒険の始まり

*更新は不定期で遅い時もあります。ご了承ください。

 

 父さんは突如として、消えた。僕の前から。






 ここは、「サザンクロス」の3番目の星、「ガクルックス」。

サザンクロスは争いもなく、とても平和だ。

そこで、父さん、母さん、そして僕の3人で暮らしていた。家は別に普通で大したことなく、せめて他と違うとしたら家が密集しているところではなく、窓から木がいくつか見えて、「南十字軍(サザンクルセイド)本部」の裏にポツンと静かに暮らしているぐらいだろうか。

前まで僕たち家族はなにもなく楽しく暮らしていた。でも、事は前触れなく起きた。


街の方から緊急アナウンスが響く。それと同時に人々の悲鳴も聞こえてくる。

北十字軍(ノーザンクルセイド)」が1番目の星「アクルックス」をクラプソン攻撃して、ここにも攻撃をしてくるというような内容をロボットが放送している。どういう訳で攻撃しているのかはまだ明らかではないが、ここにも来ることは間違いはないようだ。


「ソウル。お母さんもじきに帰ってくると思う。家で一緒に隠れてなさい。お父さんはちょっと、あー、知り合いとどうするか聞いてくる。もし被害が大きかったときに、役立つものがあるかもしれない。絶対に事態が収まるまで外に出ちゃダメだぞ‼じゃ、いい子にしててな。」


父さんの顔を見るのも久しぶりなのに顔を真っ青にしているのを見るのは初めてだ。

父さんは僕を見て笑顔で出ていってしまった。真っ青になっても仕方ないと思った。

北十字軍(ノーザンクルセイド)が攻めてくるのは、僕が生まれてから無かった話だからだ。

ピロンと音がした。振り替えると母さんがいた。


「あれ!?ソウルしかいないじゃない‼パパはどこ行ったの?」


「父さんなら出かけちゃったよ。父さんの知り合いと策を練って役立ちそうなものをとってくるって言って出かけちゃった。」


「あ、そうなの。」


母さんも顔面蒼白だ。僕を見て母さんは少し顔色が良くなった。

悲鳴、騒音、怒号。今まで聞いたことのないものが外から飛び込んでくる。耳がおかしくなりそうだ。


「そろそろ南十字軍(サザンクルセイド)が止めにいってくれるわよ。ここにはこないわ。」


でも、外から入ってくるものの中に違うものが混じりだした。


「···クラプソン!?」


ニュースでやってた新兵器。

超巨大型戦闘機で、人は倒れ、力が急激に落ち、クラプソンにやられたものは全て崩壊される。死に至ることもある。

なぜそんな状態になるのかは秘密などと北十字軍(ノーザンクルセイド)がのんきに言っていた。

そしてとうとうガクルックスにもやって来てしまった。

(父さんが危ない‼)


「ちょっと‼ソウル‼どこ行くの、ソウル‼」


僕は家を飛び出し当てもなく駆け出していた。


 足と手が勝手に動いてる。父さんはどこにいったのか?会ったところで、僕は何ができるのか?今さら父さんを止めてあげれなかったことが悔しくなってきた。

(悔しい。止めてあげれば···。)

街にはわずかに人が慌てているのが見える。奥のモニターではアクルックスの一部で攻撃された映像が映し出されている。人は道で倒れ、建物は倒壊し、星の一部が消えたといってもいいだろう。こんなことが起きたら、()()は一体どうなるのか。

クラプソンの狙いは研究所近辺だと思う。学者を集めるのと同時に、クラプソンの威力を知りたかったとでも言うのかもしれない。

 ノーザンクロスの人たちは残酷だ。目標を達成させるためなら何だってする。人や生き物だって殺す。どんなに偉くても、どんなに危険でも。

 僕は、初めて「怒り」の感情が芽生えた。その時、僕の中の()()が破けて弾けた。

息が苦しくなってきた時には街を通り過ぎ、小さい頃遊んでた禁止区域だった森林にいた。

 懐かしさのあまり目的を忘れていた。自分で作った特訓場、泳ぎ回った池。凶暴な魚に食われそうになったこともあったっけな。今でも小魚相手に暴れている。いつ見ても、あの牙はトラウマだ。思い出すだけでゾッとする。

クラプソンの轟音に気がついたのは少し後だった。


こんなことしてる場合じゃない。父さんを探さなきゃ。とりあえず、見つけなきゃ。見つけたら家に連れて帰らなきゃ。こう思うのも、アナウンスを聞いても僕たちのために動いているから、それに···。

突如、轟音が大きくなって黒い闇で周りが覆われ、木々がざわめき始めた。

そんなとき森林の木ぐらいの高さに影が見えた。気づいたら僕は影を受け止め、数十メートル先の池の反対側にいた。

(なんだ、何があった?)

何があったかよくわからない。後ろを振り返ってみたが、やっぱり反対側にいる。増していくざわめきが考える僕の邪魔をする。覚えていることは、風と腕にかかった圧だろうか。

(そうだ、僕は一体何を受け止めたのか。)

腕の上には、髪は目を奪うように白く艶があり、顔もどこかあたたかく、それはまぶしいほどに美しかった。僕と同じぐらいか僕よりも年が下に見える。しかし、この状況に脳が追いついていない。どうしたらいいのか、体が動かない。


轟音が遠ざかり、ざわめきも止む。

空を見ると、南十字軍(サザンクルセイド)の防衛軍5機がクラプソンを止めている、というより、もう止まったのかもしれない。南十字軍(サザンクルセイド)を改めてすごいと思った。

防衛軍は敵の戦艦の急所となる部分を感知し、確実に仕留める。

僕もどんなに凶暴な何かが目の前に現れても、自分とか家族とかサザンクロスの人たち、そういう人たちを守れるそんな人になりたい。小さい頃そう思っていたが、今ふとそんな気持ちがよみがえった。僕は心を落ち着かせた。

僕はとりあえずこの娘を安全な場所に連れていってあげなきゃ。思いついたのは家だった。また僕は家に駆けていった、この娘が誰なのかを考えながら。

·南十字軍 サザンクロスを守る軍隊。4つの星の中で本部はガクルックスにあり、本部を中心に活動を進めている。


·北十字軍 ノーザンクロスを守る軍隊。北十字軍も本部を中心に科学的な活動を進めている。


·クラプソン 北十字軍が開発した超巨大型戦闘機。周りについている突起物から音波のようなものを出す。

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