俺は全種族の能力がほしい
「確かここらへんの洞窟に、おっ、あったあった。」
俺の目の前には奥深そうな洞窟があった。『記憶吸収』で吸収した記憶によるとどうやらここがアジトらしい。
洞窟ではあるが目立たないように薄い膜のようなものがある。おそらくラノベとかでお馴染みの結界魔法とか防御魔法だろう。
「すんませーん。親分いますか~?」
俺はあえて大きな声を出して言う。
「合言葉は?」
合言葉を要求されたが俺が吸収した盗賊Aの記憶があればなんてことはない。
「え~と、『世界の財宝は我らのものなり』」
パリーン、っと何か割れたら音がしたおそらく結界が割れたのだろう。
割れたと同時に深そうな洞窟から浅い洞窟へと変わった。どうやら偽の景色を見せる魔法も使っていたらしい。
「通れ」
奥へと進むと数人の男がいた。
「おぉ、バードじゃねぇーか。今までどこ行ってたんだ?」
コイツってバードって名前だったんだなぁ。
「へい、ちょっと用を足しに。」(生まれ変わっってきました)
「まぁ、いい。ところでおめぇ今日の襲撃で捕まえた吸血族の女、覚えてるよな。てめぇに選ばせてやるよ。今日の分け前を全て俺に返す代わりにてめぇに一番最初に遊ばせてやってもい。どうする?」
「えぇ!いいんですか?」
「あぁ、吸血族なんぞ捕まえるだけで弱体化の魔道具や、、時刻の関係、月の位置まで把握しなきゃならねぇ。本来一生に一度あるかどうかだ。さぁ、どうする?」
「じ、じゃあ、あなたたちの首と分け前と吸血族の女性どちらも頂きます」
「なっ、なんだ━━━」
「━━━━うるさいですよ」
俺は魔力で強引に盗賊団の連中を押さえつける。そして動けなくなった盗賊団の首を一瞬にして刎ねる
それぞれの首と身体を『吸収』する。
「『再構成』っと。どれどれ、スキルは増えたかなー」
スキル:『依存』『吸収』『再構成』『威圧』『鑑定眼』『隠密+8』『短剣術+9』『防御魔法+5』『幻惑魔法+4』
種族固有スキル
『スキル取得効率+少』
「またいろんなとこ変わってるな。え~と『隠密』と『短剣術』の+の数値が大きいのは同じスキルをたくさん取得したからってとこか、んで『防御魔法』と『幻惑魔法』が新しくあるのは切った奴に魔法持ってるやつがいたってとこか。しかし『種族固有スキル』ってなんだ?うーん………ひょっとして同じ種族をたくさん吸収こうなるのか?だったらいっそのこと全種族吸収したら最強になれるのでは!まぁ今はいいか。それより吸血族は~どこ~だ」
魔剣は密かに目的を見つける
次でようやくヒロインの出番