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ピエロ爆弾  作者: 甘い℃
3/3

お前も入れ!代・行・部!!後編

「失礼しまーす。」

と、梨杏は少し、嫌なような感じで、代行部の部室に入った。

「お前…」

と奥のテーブルの方で、脚を組ながら、漫画を読んでいる子が、そう言った。

「あの人、誰ですか?」

と梨杏は、小声で、耳打ちするように、彼方に聞きました。

「あー、あいつは、俺達と同じ一年の、海棠(かいどう) (あきら)。学年トップ3に入る秀才なんだぞー。」

と彼方は自慢げに、言いました。

「へぇー、凄いですね。」

梨杏は真顔で、棒読みで言いました。

「あと部員は三人居て、もう一人は、そこにいる、二年の渡辺 界音(かいと)先輩。成績優秀、運動神経抜群なんだけど、彼女は、5人もいるんだ。」

と彼方は、呆れ顔で、言った。

「は、はぁー?」

と梨杏は、彼方と同じく呆れたような顔をした。

「界音先輩、この子が、星名 梨杏です。」

そうすると、

「こんにちは、はじめまして。こんなに、可愛い子が、入ってくるなんて、とっても嬉しいよ。ここは男ばっかで、むさ苦しいからさ。」

と界音は、ニコニコしながら、そう言いました。

「はっはぁー、そうですか。」

と梨杏は、困った顔で、言いました。

「じゃあ梨杏、そこのテーブルの所に、座ってくれる?」

と彼方は、嬉しそうに言った。

彼方が指定した席は、瑛の隣だった。

「あっあの、はじめまして。よっ、よろしくお願いします。」

と梨杏は、瑛のことを少し、怖がりながらそう言いました。

「宜しく。星名」

と瑛は、読みかけの漫画を目の所に置きながらそう言いました。

「なんで、私の名前知ってるんですか?」

と梨杏は、驚いていた。

「なんでって、中等部の時一緒だっただろ。2年間も」

と言った。瑛は、少し驚いた様子だった。

「何のことですか?あっ、そういえば、言ってなかったですね。私、その時の記憶、無いんですよ。驚きですよね。」

と梨杏は、笑顔でそう言った。

「大変だったね。梨杏ちゃん。」

と心配そうに界音が、言った。

「そんなことありませんよ。記憶が無くても、今、楽しいですから。」

と嬉しそうに言った。

「でも、さぁ」

と彼方が、言いかけたとき

「もう、やめましょう。この話。」

と梨杏は、したを向いて悲しそうな声で言った。

「じゃあ、まだきてない、二人のこと言っとくね。二人とも界音先輩と一緒の二年で、一人目は、織方(おがた)(りょう)先輩。二年間ずっと首席で、運動のほうもまぁまぁって感じでさ。二人目は、新木(あらき)蒼汰(あおた)先輩。勉強は、下から見てトップ3。めっちゃくちゃ頭悪くて、でも!運動神経抜群で体育の成績だけは、いいんだ。」

と彼方が、嬉しいのか、ガッカリしてるのか分からないような顔で、そう言った。

その少しあと、勢いよくジャンプした爽やか系少年が、入ってきて

「オッツー。よっ、かっなたぁー!!」

と大きな声で言った後、彼方に抱き着いていた。

「あっ、あの…」

と梨杏が、とても驚いた顔でそう言ったとき

「なぁー彼方!こっこの女子は、だっ誰だー!!」

と少年は、梨杏が、居たことにきずかなかったようで、とても驚いていた。

「あー、そうですよね。この子は、星名 梨杏です。先輩」

と彼方は、梨杏の方に手を向け少年に嬉しそうに言った。

「へぇー」

と言って、少年は、怪しいものを見るような目で、梨杏を見ていた。

「梨杏。この人が、さっき言った新木 蒼汰先輩。」

と彼方は、蒼汰の方に手を向けまた、嬉しそうに言った。

「あっ、やっぱり。そうだったんですか。宜しくお願いします。」

と梨杏は、少し嬉しそうに言った。

「やっぱりってなんだ!やっぱりって!!」

と怒った様子で、蒼汰はそう言った。

そうすると困った様子で

「あの、首席で、運動がまぁまぁと言うよりは、運動神経抜群って感じかしたので…」

と梨杏が言った。

「それない良いけどよ。」

とすねているようないような感じで蒼汰はそう言った。

ガラガラガラ蒼汰が、ドアを閉めると、

「あーっ!!」

と大きな声で言うと梨杏は、勢いよく立ち上がり

「入部届け出さないとー」

っとドアを開けて

走り出そうとしたその時、

ガラガラガラっドーン

「いったぁー。ごめんなさい。早く行かなくちゃ‼」

と言って走ろうとすると

「行かなくても、大丈夫ですよ。」

と背が少し低い少年が、梨杏にそう言った。

「えっ、あっあのー誰ですか?」

と梨杏が、少年に向かってそう言った。

「そうだね。君は、僕を知らないか。僕は、織方 亮宜しくね。」

と言って、ニコニコしながら亮は、

梨杏の方に手を向け、梨杏と握手した。

「織方先輩。宜しくお願いします。」

と、梨杏は、頭を下げ少し固い感じで、言った。

「いいよ。梨杏ちゃん。そんなに固くならなくても、それと僕のことは、亮先輩か、親しみを込めて亮くんでいいよ。」

と、亮は、笑顔でそう言った。

「えっ、でも、」

と梨杏が、言いかけると、

「いいの、いいの。」

と亮が、言った。

「じゃあ、亮先輩。」

と、梨杏が言うと、

「なぁに?」

と亮が、言う。

「あの入部届けの事なんですけど。」

と梨杏が、言うと

「あー。もう僕が、代わりに出してきたから。」

と、亮は嬉しそうに言った。

こうして、星名 梨杏は、代行部に入部したのであった。

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