始まり
見ていただいてありがとうがございます。
しかし、実質プロローグです。
俺、佐々木和哉は埼玉県豊川市に住む一人暮らしの高校二年生だ。
もちろん、両親は健在。ただ、海外への転勤でいないだけだ。
なぜ、ついていかなかったというと俺が高校に入ったばかりだったのとさすがに海外の高校に行くのは、抵抗があったからだ。
確かに、海外の学校へ行って異国の風習や文化を見聞きするのには憧れるが、今はただ一度しかない日本での青春を謳歌したいそう思ったのが抵抗があった理由だ。
そういうわけで、俺は住宅街で一人暮らしをしている。
今日は、学校の登校日なので5時30分に起きた。学校にはお弁当を持っていくのでこれくらい早く起きないと弁当を作る時間がないのだ。
とりあえず、布団をたたんで洗面所へ行く。冷たい水は朝の眠気を洗い流していくようだった。その後着替えて台所に行って朝食と弁当を作る。
幸いにも、自分は一人暮らしなので朝食に手を抜いてもいい。何となく楽をしたかったので、今日の献立はわかめの味噌汁と卵とご飯という簡単なものだ。
そうして、朝のことを一通り終わらせて家を出て行く。
今は7時30分学校までは20分程度で着くので余裕だ。通学路にはたくさんの生徒たちでにぎわっている。
と、そこへ俺の友人の歩が近づいてきた。
「よ、おはよう和哉」そう気軽に話しかけてくる。歩のそういうところは嫌いじゃない。
「おはよう。歩」自分も気軽に返す。
「それで、あの後公式サイトとか見たのか」そういえば、そんなことをいわれたような気がする。
「いや、まだ見ていない。てか、忘れてた」 「お前、どれだけ記憶力悪いんだよ。昨日言ったことなんだぞ。しかもお前の家で」歩は呆れた様に言った。歩には悪いが、あの後部屋の掃除やら洗濯などで忙しかったのだ。「忙しかったんだよ。知ってるだろ歩だって俺が一人暮らしだってことぐらい」
「そうだけどよ。それにしてもだな」生粋のゲーマーである歩にとってゲーム情報の収集をしないというのは信じられないことのようだ。「まあ、仕方ないか。お前の覚えていることなんてラジオとか料理とか普通興味なんてもたねえような辺鄙なもんだけだもんな」からかったようにそういう。
「辺鄙な趣味で悪かったな」自分でも自覚しているのだ変わった趣味だと。こんなの若者の間にはやったのは俺の祖父の若いときぐらいなもんだ。だが、それを肯定するほど俺はできていない。
その後は、いつものとおりたわいのない話で盛り上がってる家に学校に着いた。
そうして、授業を受けている内に下校時間になった後歩と一緒に下校した。
その途中、歩と話をしているときSilver Onlineの話になった。
「そういえば、SLOの手続きとかしたか」歩が唐突にそのことを切り出してきた。
「ああ、まだしていない」そう歩に言う。「きちんと、手続きしとけよ。正式サービスは7日後なんだから」なかば、呆れたように歩は言う。「わかってるって」それくらい自分にだってわかる。
「それならいいんだけどさ、それにしてもすげーよなVRゲームとかいままでなんてVRの技術なんて障害者とかそういう人たちにしか使われなかったのに。本当にこの時代に生まれてよかった」感動したように歩は言う。実際そうだろういままで小説の中にしか存在しなっかたVRゲームが実際にできるのだから。
「でもあれだよな、いままで障害者のためにしかVR技術を使わなっかたあの企業がゲームに手を出してくるとはなあ。少し意外だよな」じぶんもそう思うVR技術を唯一持っている企業ユートピア。この企業はVR技術を独占している。それでも不満がでないのは、この企業が障害者の救済を理念にあげているのとVR技術で得た売り上げの60%を難病の治療研究などを行う団体に寄付をしているからだ。
このように、この企業は障害者の救済以外のことにVR技術を使いたがらない事実米軍が技術提供を求めたところきっぱり断ったという噂があるくらいだ。
「だけど、あんまり気にしないほうがいいんじゃないか所詮あそこだって企業だし利益をゆうせんすることもあるだろう」俺はそういった。
「確かにそうだよな。あんま気にしても仕方ないか」そんな話をしながら帰路についた。
そして七日後、正式サービス開始当日。
今日は、日曜日なので学校は休みだ。正式サービス開始は14時00分からなので俺は歩を家に呼んで
いた。
「いよいよだな」歩が少し興奮したように言う。「ああ、そうだな」
「で、お前さあ結局なんの種族にするか決めた」歩が心配したように聞いてくる。「え、いやぜんぜん」 「お前、あれから七日もたったしもう正式サービス当日だぞどうするんだよ」歩が呆れたように聞いてくる。そうなのだ、俺は七日前公式サイト見とけといわれたので見てみたのだ。結果、色々な情報を得ることができたのだが、ここでひとつ問題が発生してしまった。
俺はネットゲームどころかゲームボーイすらやったことがない、あるとしたらせいぜいツインファミコンぐらいである。なぜ、俺がツインファミコンをやったことがあるかというと親父が昔やったのが置いてあったからだ。だが、それも競走馬育成シュミレーションなどローリングプレイゲーム少なくてもド〇クエかウィ〇ードリーぐらいだ。つまり、俺は種族を選択するゲームをやったことがないということだ。
そうなると、当然俺はどれにするか迷う。そして、すぐさま歩と相談したのだ。歩にいくつかオススメオの種族は教えてもらったが、それでも迷うのが俺という人間だ。俺は迷いに迷い結局何も決まらずに今日に至る分けである。
「もう、直感で決めてしまおうかなって思ってる」が、結局俺という人間は迷いに迷うと適当になる性格なのでこうなるのである。「散々、迷った末それかよ。ま、お前らしいちゃお前らしいけどさ」そのとき、1時を知らせる時計が鳴った。「お、もう一時か準備もしなきゃいけないし、俺そろそろ帰るわ」
「ああ、SLOで会おうぜ」 「おお」そういって歩は帰っていった。
俺は、その後部屋を掃除したりしていた。
そんなことをしているうちに、2時まで後3分になった俺はベットに横になり〔レイピア使用中はベッドに横になるのが理想的だ〕レイピアをかぶった。そして、電源をつけ認証パスワードと自分のなまえを言う。〔本人かどうかの確認のため〕そして、俺はSilver Onlineへ足を踏み出した。