第11話 実技試験で頑張ります!!
闘技場の中を、縦横無尽に駆け巡るオレ。
「とりゃっ」
「ぐはぁっ!」
うーん、皆あんまし強くないなぁ。武器持たずに戦ったのに、楽勝だ。つまらない。
まあ、Sランクのオレから見て、だけれども。
まあ、皆ちょっと油断しているのかな?オレ、見た目筋肉無いし。まあ、補正付きだから本当は強いんだけど。
と、いつの間にか残ったのはオレともう一人だけになってしまった。
もう一人は、金髪の長身の男だった。
強そうだな……。今までの奴等とは格が違う。
おっと、こっちを向いた……、
「なっ!!」
殺気!?
あの男かっ!?
あの男から大きな殺気を感じて、一瞬怯むが、すぐにたてなおす。
「ほう、あれを受けて大丈夫だとはな……」
でも、女神の殺気の方が何十倍も大きい。それに比べたら、今のなんてかわいいもんだ。
「本気で行かせてもらう」
「オレもだ」
男が剣を抜いたので、オレもゼロスとサースを抜く。
そして、お互い相手の出方を伺う。
そうして、どれくらいたっただろうか。
ほんの数秒だったかもしれないし、何時間もたったかもしれない。時間を忘れてしまうほど、緊張していた。
始めに仕掛けたのは相手だった。
いきなり剣を持って駆け出した。
「何っ」
いつの間にか目の前に来ていた。
咄嗟にゼロスで防ぎ、サースで胴を薙ぐ。
「他の奴等よりはやるようだな」
「おめえもな」
男はいつの間にかオレとは間を開けていた。何なんだよあのスピード。サースを持ったオレよりも速いぞ。
「もう一度!!」
オレの剣と男の剣がまたぶつかり、火花が散る。
鈍い衝撃が腕に伝わる。
「こうなったらっ!!【雷帝の咆哮】」
男は魔法を使う。
すると、いきなり銀色の雷が現れて、オレに超高速で向かってきた。
「ふんっ」
「何だとっ」
雷を、ゼロスでぶったぎる。魔法無効の効果だ。
本当は斬らなくても良かったのだが、何となくかっこいいじゃないか。
そして、そのままの勢いで近づいて剣を振るう。
しかし、避けられる。
「魔法が効かない、か。それなら……【雷速】!!」
男が高速で走り出す。
さっきの雷並のスピードた。
「こっちか!!」
ガキィンッッ
反射的に横に剣をやる。その剣は、男の剣を弾く。
「うおぉぉぉ、【地獄の業火】」
だから効かないと……なっ。
焔に包まれて、周りが見えないっ!!
これでは何処からくるのかが分からない。
「くはぁっ!!」
背中からの衝撃に、オレはなすすべなく意識を飛ばした……
――――――――――――――――――――
「負けた……のか」
気が付いたら、闘技場の外に倒れていた。
中からは歓声が聞こえる。
「初めて……では無いか」
これで負けたのは2回目だ。
こんなんで良いのだろうか。
暗い気持ちのまま、オレは帰路についた。
――――――――――――――――――――
一方その頃、学園の職員室で……。
「採点終わりました」
「こっちもです」
この学園の教頭のバール・ソウルは、受験生の点数をまとめていた。
「えーと、58番は生物69点、数学43点……」
今回の試験を受けたのは638人、合格するのは160人か……。
「92番は……魔法学98点?数学100点だと?あの問題をか?」
名前は……セル・ベールか。
「国語は95点なのに生物24……。何なんだよこいつは」
日本にあった教科はできてモンスターなど無かったのはできないのだが、それを知るよしはない。(魔法学は父親に学ばされまくったからできる)
「実技では2位……99点か。本当に何なんだよ……」
さて、教頭を困らせている間、セルは……
「Zzz Zzz Zzz 」
宿で気持ちよく寝ているのだった。




