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異世界学園で頑張ります!!  作者: 花鳥風月
間章 ワスレザルカコ
16/21

アルオトコノイマワシキカコ

短っ

ある男は、浮かれていた。

人生がうまくいきすぎていて。

その男は、名門国立大学を首席で卒業し、大手の会社に入社した。

入って2年でその天才ぶりを発揮して、新しく自分の会社を設立するまでに至った。

しかも、恋人もできた。

そして、自分の会社も大手になり、恋人とも1週間後に結婚という所だった。

そんなある日のことである。

その日、男は普通に会社で仕事をしていた。普通と言っても、そのスピードは常人は到底及ばないようなものだった。

会議で状況についても話し合った。黒字報告ばかりだった。

仕事が終わり、恋人に会う。

そのまま高級レストランへ行き二人で会話を交わす。

一般人にとっては夢のような生活だが、男はそれを認識していなかった。その天才性から。

そして、レストランで食事を終えた男は、恋人と空港へ向かう。一足早い新婚旅行だ。

真面目な男にしては珍しく、向こう1週間は男は休みをとっていた。

男は、飛行機に乗り込む。行き先は、ラスベガス。

男は、幸せでいっぱいだった。

しかし、運命は男を見放した。

エンジンの故障。飛行機を待つのは、墜落という悲劇。

脱出のため、乗員はパラシュートでの避難を始める。

男は、このような命懸けの場面でも状況適合能力を駆使して、乗員全てを助け出した。

そして、残るは男と恋人。飛行機長達はとっくに逃げ出している。

男は、恋人を抱えて空へ。

このまま、助かるかと思えた。

しかし、二人ともパラシュートが開かない。実は、パラシュートの中には不良品が紛れ込んでいたのだ。

しかも、強風が吹き、二人は離ればなれになる。

男は海に落ち、一命をとりとめた。しかし、恋人は近くの島の森に落ちていき、そのまま行方不明となった。

救助ヘリの中でずっと男は考えていた。何で恋人が死んだんだって。何で自分が死ななかったんだって。

しかし、悲劇はそれで終わらなかった。

帰ったオレに待っていたものはさらなる悲劇だった。

第二次関東大震災。

オレの両親と会社は、それに巻き込まれた。

家族、恋人、仕事、全てを失った。

男は嘆き、悲しんだ。

しかし、たまった負の感情を発散することができない。恨む相手もいないのだ。

男は、負の感情を溜め込んでいった。



――――――――――――――――



ちょうどその頃……


「っ!!」

「どうした」


女に声をかける男。


「今、強烈に強い負の感情を感じた……」

「冥土の女神が身震いするほどの負か……。ぜひ仲間に入れたいな」


男が不適な笑を漏らす。


「この計画に、『負』は必要だからな」

「ああ、そうだな……」










「邪神ゼロスさん」









この女神と負の感情の持ち主が、後々巡り会うなんて、誰も思わなかっただろう。



明日より、都合上更新ストップします。

次の更新は、3月の始めになります。

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