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異世界学園で頑張ります!!  作者: 花鳥風月
第1章 ベール家で頑張ります!!
13/21

第7話 始まりの魔剣で頑張ります!!

「では、昇級試験、行ってらっしゃいませ」


受付嬢からそう言葉をかけられる。とりあえず、頷き返し、ギルドを出る。

もう昇級試験を受けることになったことは、ルーにも父親にも言ってない。この力を隠したいからだ。

まあ、ルーはオレがグレイトドラゴンを倒したのを見てたから意味がないかもしれないが。

虚無の森は、セント町から北西の方向にある。スライムがたくさん出てくる森だ。

走っていくのもめんどくさいので、歩いていく事にした。



―――――――――――――――――



虚無の森の中は、かなり暗かった。

木が鬱蒼と生え繁り、木漏れ日もほとんど無い。こんななかで、半透明のスライムは見にくくてしょうがない。


「今度はゴールドスライムか……」


草むらから、金色のスライムが出てくる。Cランクモンスター、ゴールドスライムだ。

その後ろには、10体ほどのスライム。


「そろそろ、この剣の性能を試してみるか」


取り出したのは、昨日買った壊れた剣S。お楽しみということで、まだ修復していない。


修理(リペアー)


すると、壊れていた剣が一瞬光り、それが収まったら、かなり高級そうな剣がそこにあった。

とりあえず、詮索(サーチ)をかけてみる。


魔剣ゼロス

始まりの魔剣。世界を創造した神の加護がかかっている。

相手の魔法を無効化することができる。



またチートだ。始まりの魔剣って何だかかっこいいな。

今は、魔法を使ってくる相手がいないので、あまり意味がない。残念だ。

と、ゴールドスライムが近づいてきた。この剣の性能を試してみよう。


「とりゃっ!!」

「ピキ――――!!」


ゴールドスライムは一撃で真っ二つになった。それがオレの力のお陰なのか武器のお陰なのかは分からないが。

残りのスライムはリーダーがやられて逃げていったが、追うのもめんどくさい。

ゴールドスライムが出てきたということは、奥地に近づいているということだ。

さっさと終わらせて帰ろう。



―――――――――――――――――



「お前がキングスライムか」


目の前にいる、オレの倍あるかと思われるような(5歳児だからそう感じるだけで、実際は大人の身長位)モンスターに話しかける。しかし、返事は無い。

返事代わりにいきなり体当たりをかましてきた。


「いきなりな挨拶だ、なっ!」


軽々と避ける。

簡単に剣で倒してもいいが、試したい魔法がある。それを試してみたい。


「行くぞ、(ダイ)!!」


オレが試したかった魔法、(ダイ)。これは、一撃必殺の技で、成功したら一撃で死んでくれる……はず。

相手の細胞を一気に死滅させるイメージで作った。

そして、それは成功した。

キングスライムは、いきなり動かなくなった。


「よし、成こ……」


そこでオレの意識は途絶えた。



―――――――――――――――――



「また会ったね」

「っ!!」


気が付いたら、女神がいた。どうやら、また連れてこられたらしい。

しかし、今回は死にかかっている訳ではない。何故呼び出されたのだろうか。


「君が力を持ちすぎたからだよ」


オレの考えに呼応して、女神がこたえる。考えを読めるからだということは、分かっている。


「あんな一撃必殺の技を使われたら、この世界のバランスが崩れてしまう。それは困るんだよ」

「だからオレの力を少し弱めると言うことか?」

「ああ」


せっかくかなり強い力を手に入れたのに。


「何も、そんなに弱くするわけではない。一撃必殺とか異常な力を無くすだけだ」


それでも嫌なのだがしょうがない。女神の殺気を食らうことは避けたい。


「では、また送り返そう。力を少し弱める代わりに、プレゼントをしておくぞ」


え、何を?と聞く間もなく、オレは送り返された。





「そう、力を持ちすぎたら意味がない。足掻け、抗え。この世界、いや、私の手の上で踊れ。全ては……」


女神は笑みを浮かべる。しかし、目は笑っていない。






「【並行世界征服計画(パラレルワールド・インベーション)】のために」






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