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異世界学園で頑張ります!!  作者: 花鳥風月
第1章 ベール家で頑張ります!!
12/21

第6話 初依頼と昇級試験で頑張ります!!

「ほっ!!」


目の前の犬のような見た目をしたモンスターの腹に蹴りを入れて、ぶっ飛ばす。モンスターは、木に突っ込んで絶命する。

犬のようなモンスターの名前は、コボルト。Dランクモンスターだ。

コボルトは、ゴブリンの強化形だと思ってもらって構わない。噛みつきをしてくることが特徴だ。

さて、何でコボルトと戦っているのかというと、依頼を受けたからだ。

Dランクの依頼で、近くのルーク草原にいるモンスターの討伐は、これしかなかった。

討伐目標数は、30体。


「20体目ぇ!!」


またコボルトを投げ飛ばす。

あと十体。めんどくさいから、魔法で一気に殲滅しますか。

どんな魔法を作るかを考え、炎を出してみることにする。

群れの真ん中に、大きな炎が出てくるイメージ。


巨炎(ビッグファイア)


すると、群れの真ん中に、オーバーキルだと思えるような巨大な炎が出現する。

その炎は、コボルトを一瞬で消し炭にする。


「うーん、やっぱりチートだな」


因みにルーは、先に家に帰っている。まだ訓練が足りないので(十分だと思うが)父親のに訓練してもらうそうだ。

オレとしても、そっちのほうが都合がいい。こんなチートな力は見せられない。


「とりあえず、戻るか」


消し炭になってなかった20体のコボルトの牙(換金できる)剥ぎ取り、ギルドへと向かっていった。



―――――――――――――――――



「依頼終わりました」

「はい、では、この水晶に手をかざしてください」


また水晶に手をかざす。どうやら、依頼が成功したかも水晶で分かるようだ。


「成功していますね。こちら、報酬の銀貨5枚でございます」


銀貨5枚というと、日本円で5000円だ。コボルト討伐だけでかなり儲かった。


「あと、こちら換金お願いします」

「分かりました」


コボルトの牙を取り出す。

あれ?一つだけ大きいのがある。何だろう。


「はい、コボルトの牙ですねえーと、全部で21本で……あれ?これは……」


一つずつ鑑定していっていた受付嬢の手が、最後の大きな牙で止まる。

まさかと思い、鞄のなかを探してみると、無い。


「こ、これってグレイ」

「わぁ―――――!!」


そう、鞄からグレイトドラゴンの牙が無くなっていた。つまり、コボルトの牙と一緒に出してしまったのである。

叫びそうになった受付嬢の声を大声で遮る。今叫ばれたら困る。

幸い、ギルドには酒場で酒を飲んでいる人達の声に包まれている。別に注目されることもなかった。


「コホン、失礼しました。ところで、これは貴方が討伐したのですか?」

「……はい」


嘘をついても意味がないと悟る。受付嬢は、仕事柄嘘を見破るのに長けているのだ。。


「嘘はついていないようですね。では、こちら、銅貨20枚と、金貨10枚です」


金貨10枚とは、グレイトドラゴンの牙の値段だろう。


「では、僕はこれで」

「待ってください」


逃げようとしたところを呼び止められる。


「Sランクのモンスターを倒した人がEランクというのもおかしいでしょう。特別に、Bランク昇級試験をうけて貰います」


やっぱりそういうことになるか……。


「分かりました。では、いつになるんですか、昇級試験は?」

「明日です」


明日!?早っ!!


「今ちょうど、虚無の森の奥地でキングスライムが目撃されています。それを討伐して貰います」


キングスライムは、Bランクモンスターのなかでも、弱い部類に入る。確かに、試験には最適だろう。


「では、明日の朝に、こちらに来てください」

「分かりました」


めんどくさいなぁ。成功させたら絶対目をつけられるじゃん。

まあ、しょうがない。

とりあえず、今日儲けた金約107000円を使って、武器でも買いますか。



―――――――――――――――――



現在武器屋の前にいる。

初めての店っていうのは、少なからず緊張するものだ。

まあ、入らなければ仕方ないので、入ってみる。


「いらっしゃい……って何だガキかよ……」


店長らしき人の最後の言葉は見逃してあげよう。

店を見渡してみる。素人のオレには、どれがいい武器なのか分からない。

しょうがない。


詮索(サーチ)


魔法創造(マジッククリエイト)詮索(サーチ)を作り、色々な武器を見てみる。


銅の剣

攻撃力がほんの少しあがる。



ダメ



銀の剣

攻撃力が上がる。



物足りない



木の剣

只の木の剣。というか木の棒。



論外



壊れた剣S

壊れた剣。直せば元の強さを取り戻す。



壊れたって……え?

Sってついてるあたり、何か強そうじゃない?


「ねえ、おじさん。これいくら?」

「あ?そんな壊れた剣ただでやるよ……ってか早くかえれガキ」


いちいちムカつくが、無視しよう。さっさとこれを修理したい。


「ありがとうございました」

「ああ……ってかもう来んなよガキが」


外に出るついでに、店にある魔法をかけておいた。

3日後、全ての剣が一斉に無くなったのは、オレには関係ないことである。

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