第1話 この少女は俺を嫌っている。
「~~~~です~~~~~~」
「~~で~~が~~~」
__んッ・・・。
「起きた。」
「ほんとだわ!じゃあ後はよろしくね」
「ん・・・。」
パタン。
・・・?俺はいつの間にか部屋のベッドにいた。
「・・・誰?」
「こんにちは。」
「え・・・。」
「こんにちは。」
「え・・・あ・・・こんにちは・・・。」
半ば強引に返事をさせられた。
俺の前・・・いや、正確には俺の上にいる少女が言う。
「あたし、ゆう。」
・・・ゆう。
・・・。
「誰だよっっっ!?」
その少女___ゆうは、きょとんとして・・・
「ん?間違えた?」
「?」
「どうしよう。」
その少女は特にあわてる様子もなく
「じゃあ、誰?」
「・・・?」
「・・・!そうだ。」
その少女は今度はひらめいたように
「佐々木圭一知ってる?」
「え・・・。」
「あたしねその子に用があるの」
「・・・。俺・・・なんだけど・・・。」
「?」
「佐々木圭一って・・・俺。」
「あ・・・。」
「てか、誰だよ。」
「?手紙見なかった?」
「・・・手紙・・・。」
ゆうは俺のゴミ箱の中をあさり始めた。
「え・・・ちょ・・・・何してんの?!だめだよ!そこ!男のプライバシーに関わるよ!?」
「あった。」
「え?」
「やっぱり・・・ちゃんと読んでない。」
そういって見せたのは、確か1週間ぐらい前に届いた俺宛の手紙・・・。
知らない宛からだったからすぐすてたのさっ!
「読んで。」
「え?」
「読んで」