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12話:新事実。ザ異世界っぽくてよかった

「ああ、あとこの世界。日本語じゃないからね」

とシリウスが言った。


「えっ、じゃあなんで。俺は日本語に聞こえてるぞ?」


「まあこれは転生者もれなく全員につけているんだけど、簡単に言えば自動翻訳ってとこ。正式にはドランスレート、って言うんだ」


「ドランスレート…? ん? なんか英語の“トランスレイト”に似てない? え、パクリ?」


「いやパクリじゃないから! こっちが本家だから! ……って言いたいけどまあ偶然だよ偶然」


「……うさんくせえええ!!」


シリウスは笑って肩をすくめる。


「すごいだろ? 本当ならドランスレートって聞いたら自動翻訳とか近い言葉で君の頭で変換されて混乱するところを、ドランスレートは勝手に余計な解釈を省いてくれる。」


「……えっ。じゃあそれって、世界のことも俺のことも、なんでも知ってるってことじゃ?」


「まあ、そう言えなくもないけど……残念ながらドランスレートは質問に答えたりはできないんだ。あくまで翻訳機能だけ。でも君が喋る言葉は自動的にこの世界の言語になる。便利だろ? ただし――有効期限は五歳まで。」


「ご、五歳!?」


「そう。だからそれまでに少しずつこの世界の言葉を勉強して慣れておかないといけないんだよ。……って、なんだその顔。」


(待て待て待て……勉強!? ふざけんな! 中学から引きこもってた俺に勉強なんて無理だって!)


「おいおい、無理って言うなよ〜」


「……って、お前なんで俺の心の声に答えるんだよ!?」


「忘れてたの? 今は君、まだ喋れない赤ん坊だから、僕と話すのはテレパシーみたいなもんなんだよ。頭の中の声はそのまま筒抜けさ。」


「なにそのプライバシーゼロ生活……!」


シリウスは肩をすくめると、急に真剣な顔になった。

「あと、この世界で一番重要なことはやっぱりトラウマを自らが言ってしまうと死んでしまう、ということだね。」


「でもそれ以外にちゃんと異世界っぽい要素も揃ってるから安心して!」


ーー今度こそ俺の無双が始まる――


「って、なんで俺の心の声を読むんだよ!読み上げるな!! 恥ずかしいだろ!!」


「ご、ごめん! 僕もなんか恥ずかしいや!!!」


「たっ、たぶんもう時期君の家にいわゆる属性とかいろいろ調べにくる人がくるから。そこでわかるよ、じゃあねっ!!」


相当恥ずかしかったみたいだ。ってまじか属性…?


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