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朽ちぬ女王  作者: 水無適
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「…!カリスタ様、お疲れ様です」


地上に出た私たちをカリンが出迎える。


「ギルと殿下はどうしたのですか?」


「二人だけで話さないといけないことがあるみたいです」


「そうなんですね…」


「再び、カリスタ様のご尊顔を拝見できて嬉しいです」


でしょう?!

そうですよね?!そうですよねえ!?

美しい姿に、直接目を向けられません。


お嬢様は照れくさそうに、


「ありがとう」


と言いった。


それにしてもギルと殿下が2人きりですか…あの事件もありましたし、気がかりですね。

ギルたちの方に一人向かいましょう。


こっそり分裂して半身を行かせる。

それに気づいたのか、お嬢様に睨まれてしまいました。


「ギルだけでなくレオン殿もいないとなると、行動がかなり制限されますね…」


「エリン、あの二人は滞在場所を知っているのかしら?」


「はい。本当は人を向かわせるつもりでしたが…二人きりがいいとおっしゃっていたので」


「わかったわ。では私たちは先に向かいましょうか。案内をよろしくね」


「はい」



「ギルバード。話がある」


「なんでしょうか」


「お前はカリスタの敵か?」


「…どういう意味ですか?」


「そのままの意味だ。もし敵なら……ここで殺す」


「俺は陛下の騎士です。裏切ることはありません」


「…気の所為だと見ないふりをしていたことが一つあるんだ」


「…」


ギルはあからさまに目を逸らした。


「クロードを殺した奴の背中にあった紋様、あれはアルス国のものじゃない。ノクスヴェルク公爵家のものだ」


「それが何だと言うのですか」


「お前の家、ルヴェイン家はノクスヴェルク公爵家の腹心だろう」


「…そうですね」


「では、裏切り者であると認めるか?」


「それはありえません」


「なぜそう言い切れる?自らの出自を隠して俺たちを欺いてきたのに?」


「違うっ!俺は……!」


「何が違うと言うんだ?」


殿下は剣に手をかけた。

……そろそろ止めに入らないとまずいでしょうか。

いや、一旦このまま隠れていましょう。


「俺は……幼い頃、あの家からカトリーヌ伯爵に保護してもらったんです。だからカトリーヌ伯爵を、カトリーヌ伯爵が仕える陛下を裏切ることは、絶対にありえません!」


「…次に怪しい素振りを見せたら斬るからな」


「構いません。それで信用してもらえるのなら」


「カリスタたちが待っている。戻るぞ」


「はい」


……解決したみたいですね。

良かったです。カリンがいたら話せないような内容でした。

殿下も、成長していらっしゃるのですね。

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