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再婚

栗色の髪に茶色の瞳 スラリとしたスタイルの美しい女性は私の目線に腰を下ろして

「はじめまして シェリル これから仲良くしましょうね」

彼女の横には、お父様と同じ金髪でお父様と同じ緑色の瞳…の女の子が立っていて私をじっと見ている、


その日 これまでお父様と館の使用人が皆で私の誕生日を暖かくお祝いしてくれていた そして今年

12歳になる今日は いつもと違い使用人達が慌ただしく動き回っている。

私は、いつもと違う雰囲気に少し違和感を感じた

そこへ お父様から呼ばだされ 執務室へ入ると

今日の誕生日にはお客様が来ることを告げられた。


いつもより華やかに飾られた会場 

私のドレスも今までは普段通りの服だったのに他所行きの華やかなものを用意された。

「お嬢様 会場に向かいましょう」


扉が開くと クラッカーと共に「お嬢様〜お誕生日おめでとうございます」といつもなら賑やかな声で出迎えてくれていたのだけれど…



使用人達は会場の隅に並び 会場の中央にお父様と

女性と私と同じ?位の女の子が立っている

「シェリル  こちらにおいで」

お父様の呼びかけに言われるがままそちらに歩いて行った。

「シェリル 紹介しよう こちらはクロエとミシェル 」

2人は軽くお辞儀をした

「シェリルといいます  本日は私の誕生日会にようこそおいでくださいました」

「まあ 礼儀正しいのね 感心するわ」

「うまくやっていけそうかい?」

何を上手くやるの?もしかして新しい家庭教師かしら…お父様とクロエ様 見つめ合い

三人笑顔でにこやかに話をしている


それからお父様は私にこう言った

「シェリル お前の新しいお母様と妹だ 妹と言ってもシェリルと同じ年だから 気も合うことだろう」

「えっ」

なっ 何を言っているの? 何も考えられなくて呆然と立っているとクロエ様が

「はじめましてシェリル これから仲良くしましょう」


私の12歳の記念日はお父様の再婚記念日になった


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