私たちは寝る子である(時期は正月)
私と彼女はマンガ家コンビで、正月に私は彼女の帰省先へと同行していた。売れないマンガ家は普通に正月を楽しめるのである。仕事なんか無い!
「公益通報、として扱われたかは微妙だけど、とにかく内部告発でパワハラを訴えられた知事が自ら、失職を選んで。その後の選挙で当選して、華麗に復活したと思ったら、公職選挙法違反の疑いで知事が刑事告発されたと……。何だったのかしらね、あれは一体?」
去年の騒動に、相方の彼女が首をひねって。「さぁ?」としか私は言いようがない。年末に公益通報者保護法の見直しが議論されて、通報者への不利な扱いに刑事罰を科す案が出されたのは、あの騒動と無縁ではないんだろうなぁ。
「ま、兵庫県やアメリカの選挙権は持ってないし。私たちには関係ないか」
相方がコタツで寝転んで、私もそうする。あの大統領さんは気候変動に興味はなさそうだ。差別的な言動が、同性愛者の生活に悪影響を及ぼさなければ良いのだけれど。