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異世界オカルトチャンネル! ~(怪談+科学+民俗学)×異世界 /(Q+S+F)I ⊢RICK~  作者: 猫長明
第1部エクストラストーリー

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ED-2:孤島の短いトンネルを抜けると異世界だった! 動画収録のNG集と今後の予定を公開してみた!

「俺としては働かざるもの食うべからずを提唱したい」

「そうは言っても身分証明書も保険証もないんだぞ」

「エルフって検疫とか大丈夫なのかな~」

「狂犬病の予防接種は打った」

「その時に暴れられて俺の右頬今こんなんだが!」

「神は言われた。

 右の頬を殴られると気付いた瞬間にクロスカウンターを入れろと。

 これで僕達はおあいこだ」


「友情羨ましいわ〜。

 とにかく、キリヤちゃんのことはどうしようもないわね〜」

「じゃぁもう俺達のチャンネルの収益で養うしかないってこと……?」

「まぁこの耳と髪色じゃ外にも出せないしな……」


「一応ウサ耳は用意したけど、耳を消す魔法がこの世界では使えないのよね~」

「シムラぁぁぁぁああああ!! 誉れでも食ってろぉぉぉぉおおおお!!」

「つーかずっと我慢してたがてめぇ騎士じゃなくて侍だろ!? なぁ侍だろ!?」


 とりあえず今は定期的に3人の家へ順番で居候させているのだが、やはり隠し続けるにも限度があるし、正直今後の動画更新の維持も考えると収益から生活費を補うのは厳しいという実情もある。


「とりあえず、稼ぎに関しては僕にアイディアがある」

「エルフで人体実験とか言い出さないでよ~?」

「サダコ姉は幼馴染の僕のことを何だと思っているんだ?」

「冗談よ~。それで、稼ぎのアイディアって~?」

「そのままVtuberデビューさせるのはどうだ?」

「あ、意外と名案かも~」

「Vtuberってなんですかお姉様」

「動物園の檻の中で媚びうる珍獣だよ」


 確かに、それはそれでなんだかめっちゃ稼いでくれそうな感があるのだが、実際やっていることがイギリスやアメリカまで連れてきた未開部族の住民を文化人間園としてアカデミズムの名目で見世物展示する露悪的な帝国主義懐古厨な気がしなくもないのが問題といえば問題だ。


「やはり……もう一度あの島に行ってみるか」

「そうね~。それしかないわね~」

「まぁそうなるか。じゃ、再来週の土日だな」


 ということで翌々週。

 ついでにいろいろ動画撮影をしたりとしようということで、新たに買ったカメラに、動画編集が可能なノートPCなどを持ち込み、再びあの瀬戸内海の孤島、霧屋墓地へ通ずる霧屋トンネルを訪れたのだった。


「なんでここ私の名前がついてるんですかね?」

「お前が知らないなら俺達誰も知らないよ」

「また僕達まで異世界転生させられなけば良いんだが。

 都合よくキリヤさんだけ帰ってはくれないものか」

「どう考えても振りなのよね~」


 ということでトンネルを進む一同。

 そしてまたしてもいくら歩いても出口が見えない。


「おい。おいおいおいおい! これって、まさか!」

「やっちゃったわね~」

「最悪だ……」


 そして案の定、トンネルを抜けたら、そこは。


「おや、みなさん。お久しぶりです」

「ドーモ、村長サン。

 また来ちゃいました……」

「もう狙ったとしか私には思えないのよね~」


「いや、待て。様子がおかしい」

「どうした?」

「ネットが通じるぞ!」

「まじで!?」


 その場でノートPCを叩くヨッシーとユウキ。

 確かにネットが通じるように見えるが、微妙に違う。

 繋がっているのは、地球のインターネットではない!


SRWスペースランナウェブ、銀河系量子通信網だと……?」

「というかこの動画サイト、いつもの動画サイトと微妙に違うわ~」

「いや、おかしいのはそれだけじゃない。

 パソコンの充電アイコンに斜め線が入って、無限を表示してるぞ!」

「どこの無限力(むげんちから)さんですか!?」


 困惑する男2人の前で、サダコ姉は自分の視界の右下にある謎のボタンに気付く。


「このボタン何かしら~?」

「おいまて何の魔法かわからん! 迂闊に触るな!」

「ポチっとな~」

「あああああああ!」


・字幕

このボタンを押すと字幕が出るみたいよ~。


・まじで

うわっ、まじだ!


・戻る場合

どうするんだ?


「もっかい押したら戻ったわ~」


 こっちのボタンでト書きになるみたい。


「なんだよこれ!?

 前はこんなのなかったよな!?

 つーかこの後どうすんだよ!?」


 突然はじまったトンチキ空間に混乱する一同に、キリヤが首をかしげる。


「いや、私騎士だからよくわかんないんですけど……別に今まで同様に、動画をアップすればいいんじゃないですか?」


 と、いうことで!


「ごめんなさい~、大きな声出されてびっくりして落としちゃいました~。

 ともあれ、民俗学しましょうよ民俗学~。

 私もあなたのお話を何かに記録したりはしませんから~。

 では取材続けますね~。

 どうしてこの里に攻め込まれたんですか~?」

「は、話すことなど……」

「はい~」

「ああああああああ!! 焼ける! 焼けるぅぅぅううう!」

「ほら…………えっと」

「カットですー!」


――ねぇサダコさん!?

  もう狙ってやられてますよね!?

  セリフ忘れるの何回目ですか!?

  僕達今は普通にこの里の住人なんですよ!?

――ごめんなさい~。

  次はちゃんとやるから~。

  昔ちょっと魔女狩りに憧れてただけなのよ~。

――ただドSなだけじゃねぇか。


「お、俺達も入っていいのか!?」

「そもそも男性はホロゥに入れません。

 お付きの方はこちらへ」

「あ、残念……」

「ありがとうございます。

 案内よろしくお願いします。

 それと、ユウキは騎士としての経験が短く粗野な言動が見られるかと思いますがお見逃しください。

 これでも剣の腕は確かです」

「あ、す、すんません」

「気にしていません。どうぞ」

「カット」


――あ、ごめんなさい!

――ちゃんと台本覚えてくださいね。

  ここ、細かいニュアンスですけど、「気にしていません」と「気になどしていません」でだいぶ話が変わるんです。

――ごめんなさいごめんなさい!

――第5話ではまだエルフの里が因習村っぽいぞって雰囲気で動画にしたいんですから。

  お願いしますねほんと。


「ぐぅっ……おのれぇ!」

「親方さん!」

(続けて左腕も切断します)

「カットー」


――なにか間違えたか?

――転がる場所が違います。

  メカドラゴンは後でCGで合成するんです。

  ちゃんと指定の場所で転がってくれないとうまく足を切断したように動画にできないんです。

――だがわしの足は切れていない。

  これはイビピーヨではない。

――博士、お茶が入りました。

  休憩にしましょう。


「良い! 良いぞエルフ!

 もっとこの悪魔王バエルを楽しませろ!」

「こちらもいい具合に気が昂ってきたところだ!

 体が熱い! 熱いぞ! もう衣など邪魔だ!

 その殺気の熱、素肌にて感じさせるがよい!」

「懐かしいですね。

 天之鈿女命(アメノウズメノミコト)も、そうして全裸で踊りました」

「ふはははは! 楽しい! 楽しいなぁ! エルフの騎士!」

「それはこちらのセリフです、悪魔王!

 今度こそ決着まで殺死合(ころしあ)いを!」

「カット」


――あなた達。

  真面目にやる気があるんですか?

  さすがに私が神でも許せるのは3度までですよ。

――むぅ、すまない。天照大神様。

――はぁ……やはり冥王ハーデスに蘇生を取り消してもらいましょうか。

――まて! 待ってくれ! 今度はちゃんとやるから!

  ジュデッカと比べればシベリア送りは南国リゾート生活だぞ!?

――まったく。

  仲が良いのはわかりましたから、死合は撮影外でお願いしますね。


 そしてさらに。


第5章「湖の底に未確認生物を見た! 淡水マーメイドが噂するUMAヨルムンガンドの正体を追え!」

第6章「気象学と生物学から見えてくる! オークの肥満指数は何故30以上なのか?」

第7章「ゴブリンが語る恐ろしい都市伝説! 問答無用の殺鬼人は実在した!?」

第8章「何故ケンタウルスの誕生日は4月が多いのか? G1ファンタジーステークスの直線は短いぞ!」

第9章「ご家庭で簡単に増やせるかわいいタコのペット紹介(企業案件)」

第10章「何故ほとんどの生物はナーガを恐れるのか? 進化論で導く半蛇のDNA」

第11章「夏休み特別企画! 作ってみよう! 人語を喋るホムンクルス!」

第12章「アルラウネとあそぼう! お姉様の健全健康ストレス発散法」←謎のBAN。12章は欠番に。

第13章「海賊と呼ばれた魔女! ビッグブリッヂを封鎖せよ!」

第14章「ポイントネモの深海7000mへ! 超古代人工衛星黒騎士(ブラックナイト)の別名はまさかのルルイエ?」

第15章「どう見ても武士なのに何故執拗に騎士を名乗るのか? エルフと悪魔の百年戦争ゆっくり解説」

第16章「ASMRから夢魔の世界へ……朗読、レム睡眠と異世界パラレルワールドの不思議な関係性」

第17章「粘菌VSミノタウロス! 迷路脱出早いのはどっちだ!?」

第18章「ハーピーが歌う暗い日曜日の真実! 何故665匹のコーギー達は橋から飛び降りたのか?」

第19章「汝は人狼なりや? ひとりぼっちの妖狐Vtuberキリヤは完全勝利まで村から出られません」

第20章「悪魔王と逝く地獄めぐりツアー! 最終地獄の裏切り者!」

第21章「史上最凶エルフ騎士団のスパルタ式完全狂戦士マニュアル」

第22章「村長です。今年も焼肉祭の季節がやってきてしまいました。ゲスト、天照大神様」

第23章「堕天使の呼吸法を学べば推し神様の名前も発音できます。忌み言葉と放送禁止用語の歴史」

第24章「両面宿儺を退化させてみた! 逆から見ていくモンスター進化論!」

第25章「封印魔列車の車窓から ~チュラハからヘトログラードンまで~」

第26章「天使、ドワーフ、エルフ。対ゾンビパンデミックで籠城に最適な城はどれ?」

第27章「魔導メイドの忙しい毎日(イビピーヨ)。マスターボルジャーノに花束を」

第28章「世界はサキュバスに滅ぼされる!? 恐るべき放射線不妊魔法の陰謀論!」

第29章「最新研究で見えてきた超古代神殿の建造技術! 重さ1000tの巨石は水に浮く?」

第30章「猿橋善彦木曜スペシャル、虚ろ舟の正体はエイリアンUFOなのか?」

第31章「猿橋善彦木曜スペシャル、異世界のオーパーツの正体全部教えます」

第32章「セ◯ムしてました! 盗掘者対策即死トラップだらけの王墓にVtuberキリヤ単独突入!」

第33章「解脱(げだつ)しましょう。古代宗教の48手AIイラスト付き完全解説」←頼むからサダコ姉自重してくれ。

第34章「後ろから後背位深堀り民俗学。2h拡大(ぼ◯ばら)金精様(ち◯ぽ)幸笑顔白汁濁々(あへ◯おあ◯め)特集」←本当に勘弁して。

第35章「ゆるふわ魔女狩り黒歴史、ゾンビのみなさんで再現してみましたわ~」←あの。

第36章「明日おじいちゃんが死んでも安心! ミイラの作り方教えます!」

第37章「ゆっくり歴史解説第2弾、ラグナロク・オフライン(企業案件)」

第38章「魔力ゼロからはじめる大量殺戮魔法講座。ゲスト、エルフの長リトルプラム様」

第39章「古代の剣闘士はどれだけ強かったのか? Vtuberキリヤコロッセオ100連勝記録ノーカット完全版!」

第40章「気絶したら即終了&2話追加おかわり決定! Vtuberキリヤの無限百物語!」

第41章「早く異世界で一番美味しいスイーツの結論を出さないとVtuberキリヤの肥満指数が30を超えます!」

第42章「死狂」

第43章「国を変えて姿を変えたモンスター達。原子力発電の正体は九尾の狐?」

第44章「巨人と巨木。酸素同位体比年輪年代法完全解説」

第45章「プロジェクトD~挑戦者達~ついに語られるメカドラゴン開発秘話」

第46章「俺達異世界アベンジャーズ! 七大◯◯全部集めてみた!」

第47章「あなたは誰? 勇者、降臨」

第48章「史上最大の魔王(前)」

第49章「史上最大の魔王(後)」

第50章「新章、異世界オカルト大作戦開始! 大人気Vtuberキリヤ、壁抜けの術実演で世界のバグを見つけます! 壁尻がなんぼのもんじゃぁぁぁぁああああ!」

第51章以降and more


 そしてこれからも、異世界のオカルト動画は終わらない。

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挿絵(By みてみん)

R・・・サイト内のランキング

E・・・ブックマークや評価で伸びるスコア変数

F・・・作者が小説を更新する頻度


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M・・・作者のモチベーション


更新持続率はMに比例する。

以上の公式より、さらに続きが読みたい場合はEの値を増やすことが有効に働くことが数学的に証明できる。

ブックマークと評価よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)

面白かった回に「いいね」を押すことで強化因子が加わり、学習が強化される(1903. Pavlov)


※いいね条件付が強化されると実験に使用しているゴールデンレトリバー(上写真)が賢くなります。

※過度な餌付けはご遠慮ください。


挿絵にはPixAI、Harukaを使用しています。

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