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異世界オカルトチャンネル! ~(怪談+科学+民俗学)×異世界 /(Q+S+F)I ⊢RICK~  作者: 猫長明
第3部醸造編、15章「見えない悪魔編」

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オカルトチャンネル異世界講座vol.10

♪~てててて~ん


「オカルトチャンネル! 異世界講座!」


♪~な~んでだ? な~んでかな?


「今回からのテーマはオルコットの仕事編~

 第2回は商人を語るわ~」


♪~てん、ててん


「前回に引き続きお仕事編!

 はたらくおじさんこんにちは!」


♪~ちゃらーん


「さて~。商人といえば、RPGの職業になることもある、意外とファンタジーな異世界における重要ポジションね~。

 キリヤちゃんは商人といえばどんなイメージかしら~」

「お腹の出たおじさんで、よく穴を掘ってます!

 あと、いい靴といい帽子なことが多いです!」

「しあわせのくつとぼうしかしら~?

 では、根本的なところからはじめましょ~」



・商人の一番の仕事は歩くこと!


「商人の仕事は言わずもがな、安く買って高く売ることよ~。

 極端な例えではあるんだけど、水を汲んで砂漠まで運んで売るような感じね~。

 つまり、商人の仕事は歩くことだと言えるわ~」

「実際は馬車を使いますけどね。

 大きな狼といっしょに旅してる方もいるそうです!」

「その子、オーディン様のとこのフェンリルちゃんじゃないの~?

 最近迷子になってたらしいけど~」


「実際ほとんどの商人は一年中歩いてますね。

 大きなお店を経営していたり、お金を貸して利息で儲けてる人はごくわずかです」

「この世界の広義の上ではそういう人も商人よね~。

 私の世界の概念で言えば資本家と定義されるわ~。

 それに対して、歩いてる人たちは労働者ね~。

 どちらもお金と自由主義経済という概念が根付いたことで生まれた人たちね~。

 キリヤちゃんは、自由主義経済の意味がわかるかしら~?」

「え? えっと、えっとぉ……自由の刑に処されてる人?」


「甘いぞキリヤぁ!」

「師匠!?」「お師匠様~!」


「哲学者サルトルの言葉を知ってるアピールをしても無駄だ!

 この馬鹿者がぁ!

 今月のお小遣いは没収だぁ!」

「あー!! また私のお小遣いがマイナスになりますー!!

 師匠いい加減お酒はやめてくださいー!!」



・市場が生まれる要因は格差!


「う~ん、DV彼氏味を感じるわね~。

 でもそれが、自由主義経済の説明にはちょうどいいわ~。

 自由主義経済の基本は、好きに物の値段を決めて売り買いができることよ~。

 そして、権力によって私財が奪われないことも大切ね~。

 そういう環境だとお金を稼ごう、物を売ろうという気になれないわ~」

「私は師匠にお小遣いを奪われるので自由主義経済では生きていないのですね……」


「有識な神々の加護にあるこの世界では稀なことだが、一部では神々が人々からの強奪を正当化することも稀にあった。

 まぁ、神々が強奪するのはカネではなく知識や命なのだが」

「バベルの塔もノアの方舟も怖いわね~」

「そういった私利私欲や過度な社会秩序を求める神は終戦と共に放逐された。

 そして、それまでの『差』をそのままに世界が1つになったこともまた自由主義市場を活性化させる要因となった」


「さっきの砂漠と水の例でもわかるけど、市場が動くためには物の値段に差がないといけないのね~。

 自由と平等はこの世界でも重要視される事柄になっているけど、格差なくして経済は生まれないわ~」

「でも、需要がないところからあるところに物を移動させれば、物の価値は平均化されますよね?

 つまり商人さんは、世界を平等化する仕事をしているということです!」

「そこで登場するのが、さっき少し説明した資本家の側の商人ね~。

 確かに労働者側の商人は世界を平等化させるように動くんだけど、そんな労働者を助けるためにお金を貸したり仕事を用意する資本家は、世界全体の富を少しずつ自分のところに集めてしまうの~。

 そして、資本家が特定の場所の経済レベルを上げ、上がった経済レベルは物の価値の基準を変動させるわ~。

 それによって生まれた差でまた労働者が歩き始めるのね~」


「やっぱり商人の仕事は穴を掘って埋めることじゃないですか!

 同じことを繰り返すだけです!」

「でも実は穴を掘って埋める仕事は農夫さんも同じなのよね~」

「そうだな。畑を耕すとはそういうことだ。

 硬い土をかき回すことで土に空気が入り良い作物が育つようになる。

 商人はこういった繰り返しで経済をやわらかく、質の良いものにしていく。

 一概に資本家が悪だとは言えないのだ。

 まぁ、何事も加減が重要であり、行き過ぎた資本家は悪になるがね」



・商人のもう1つの顔は忍者!?


「ところでキリヤちゃんは騎士だけど、商人と戦って簡単に勝てる~?」

「もちろんピンキリではありますが、簡単に勝たせてくれない方も多いです。

 商人さんって実はすごく強いんですよ。

 特に不思議のダンジョンではまず喧嘩を売りません」

「不思議のダンジョンの商人はそうなんでしょうけど、それ以外の商人が強いのには彼らの副業に理由があるわ~。

 実は元々、ほとんどの商人は忍者を兼業していたのよ~」


「これはある意味当然の帰結だ。

 世界各地を歩き回る彼らは、自ずと世界中の情報を集める。

 日常生活がイコールで諜報活動になっていたのだな」

「戦争の中でも物の売り買いは重要だからね~。

 忍者かもしれないと理解しつつも、商人の動きの流れを完全に絶つことはできなかったのね~。

 そして元々忍者だったことが、商人のネガティブなイメージ構築にもなったというわけ~」

「汚い! さすが商人やることが汚いです!」


「しかし、昨今の商人で忍者を兼業するものは少ない。

 代々の伝統として親から教わる者はまだまだいるがね」

「戦争が終わって諜報活動の意味がなくなったのもあるけど、一番の理由は私達も使っている銀河ネットの解禁ね~」

「ある程度以上の社会レベルに至らないと解禁されないこの世界の便利システムですね!

 戦争の終結と世界の構造理解で150年前に解禁されました!」

「私達が使うスマホやノートPCのようなものはまだまだ貴重品だけどね~。

 私達の動画は主に街角の電気屋さんの前で見てくれてるらしいわ~。

 うれしいんだけど、それだといいね押してもらえないのよね~」


「銀河ネットは世界的な情報網だ。

 宇宙規模となるとまだ一部には検閲がかけられているが、少なくともこの星の情報に関しては誰もがアクセスできる。

 これにより商人が歩いて情報を集める意味がなくなった」

「でも商人達からすれば、交易が空振りするリスクもなくなったのよね~。

 ここまで物を運べばこのくらいの値段で売れるという確約を得たのだから~」



・どうして商人になりたいの?


「さて、ではどうしてみんな商人になろうと思うのかしら~?」

「それはもちろん、たくさんお金が稼げるから!

 と、思われるでしょうが違います!」

「サダコ姉の世界と違い、この世界の人間には強い欲がない。

 カネを動かしているつもりでカネに動かされていることにはならんのだ」

「耳が痛い話ではあるけど、なら改めてどうしてかしら~?」


「それは、世界を旅できるからです!

 世界中のきれいな景色を楽しむことができます!」

「旅はいいぞ。

 やたら本と旅を勧める大人に嫌気がさすかもしれんが、それでも旅はいい。

 これは将来絶対に気付くことだ。

 気付いた後ですればいい話でもあるが、旅に関しては体力との兼ね合いもあるからな」

「そこで私は筋トレを勧めます!

 筋肉は裏切りません!」

「ありきたりの話に落ち着いたけど、当たり前だからこそのありきたりよね~」

「そういう意味では私、お姉様達といっしょに暮らしていて今とても幸せです!」

「うれしいこと言うじゃないの~」


♪~てててて~ん


「そうだな。サダコ姉、これからもキリヤにいろいろな世界の美しさと面白さを教えてやってくれ」


♪~な~んでだ? な~んでかな?


「言われなくたって~。

 世界はまだまだおもしろいことに満ちてるはずよ~」


♪~てん、ててん


「それじゃ、この辺で! またねー!」


♪~ちゃらーん











「さて。お前もだいぶ世界を旅したようだな」

「おかげさまで!

 物語に描かれていないところでもいろいろ回りました!」

「では今日は旅の思い出を振り返るとしようか。

 姫路城がある場所は?」


 兵庫!


「デルフォイの信託所」


 アテネ。


「クフ王のピラミッド」


 ギザ……


「紫禁城」


 北京!


「ペトラ」


 ヨルダン。


「チチェン・イッツァ」


 メキシコ……


「恐山」


 青森……


「サンタ・マリア・ディ・ナザレ」


 ラグーザ……


「久高島」


 沖縄……


「ロンドン塔」


 ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!


「グレート・バリア・リーフ」


 オーストラリア!


「ウルル」


 アナング。


「エベレスト」


 ネパールと中国。


「死海」


 どこと国名を明言してしまうと角が立ちませんか?


「スプラトリー諸島及びパラセル諸島」


 あえて言うなら中国ではないと思います。


「黄金の国ジパング」


 京都北区金閣寺町!


「パイティティ」


 ブラジルの北あたりのどこか。


「若返りの泉」


 デビット・カッパーフィールドさんが買った島。


「地獄の穴」


 わりとどこにでもありますけど。


「お前がこないだ帰ってきた時に通った場所」


 トルクメニスタン。


「アルセナーレ・ディ、」


 ヴェネツィア!


「巨神像」


 ロードス。


「マウソロス霊廟」


 ボドツム。


「今の3つを壊したやつ」


 天照大御神です! 私達は知りません!


「エッフェル塔」


 パリ!


「壊したやつ」


 ガーゴイル!


「東京タワー」


 東京!


「壊したやつを思いつく限り全部言え」


 モスラ、キングギドラ、ガメラ、ガラモン、キングコング、ガイガン、自衛隊、ゴジラ……あ! あと巨神兵です! 巨神兵!


「じゃぁお前が一番壊したいのは?」


 江戸城。


「守り抜きたいのは?」


 大阪城。


「の、ある場所は」


 大阪!


「通天閣」


 大阪!


「甲子園球場」


 お……兵庫!


「オーサカーツ」


 ブダペスト。


「今年のオープン戦の結果から優勝チームを予測しろ」


 ダメです! もう阪神が優勝してしまいます!


「よし、ここまでだ。

 これからも旅を楽しめよ」

「心霊スポットはもう嫌ですー!」


挿絵(By みてみん)

R・・・サイト内のランキング

E・・・ブックマークや評価で伸びるスコア変数

F・・・作者が小説を更新する頻度


挿絵(By みてみん)

M・・・作者のモチベーション


更新持続率はMに比例する。

以上の公式より、さらに続きが読みたい場合はEの値を増やすことが有効に働くことが数学的に証明できる。

ブックマークと評価よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)

面白かった回に「いいね」を押すことで強化因子が加わり、学習が強化される(1903. Pavlov)


※いいね条件付が強化されると実験に使用しているゴールデンレトリバー(上写真)が賢くなります。

※過度な餌付けはご遠慮ください。


挿絵にはPixAI、Harukaを使用しています。

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