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異世界オカルトチャンネル! ~(怪談+科学+民俗学)×異世界 /(Q+S+F)I ⊢RICK~  作者: 猫長明
第3部醸造編、14章「魔物の存在理由編」

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第14章総集編+「異世界の魔物がお金を落とす意味をゆっくり解説!」

「今回は本編内から振りを貰っているようなので、ベーシックインカムについて語る」

「もはや総集編というタイトルも形骸化し、本編のパロディ元ネタ解説という目的すらも忘れられてしまったのですね」

「元ネタ解説は最後に一応やる」

「仕事をこなしさえすればプラスアルファで何をしても良いと。

 流石ですオーディン様」


「まずこの話を万人が聞くべき理由を語らせてくれ。

 ベーシックインカムで不幸になる人間はいない。

 万人が幸せになれる究極の社会制度だ」

「物凄く胡散臭いですね。

 今日日そんなこと宗教家しか言いません。

 デメリットはないんですか?」

「デメリットは大きく2つある。

 前提として多額の予算が必要なこと。

 そして、直感的に成功する気がまるでしないことだ」

「共産主義みたいですね」


「ベーシックインカムは資本主義の究極系だ。

 そして共産主義の基本理念とは真逆であり、故にとてもよく似ている。

 共産主義は、国家が財産を管理し平等に分割すれば全員が幸せになるという論だな」

「すべてを忘れて聞くと理想の制度にしか聞こえません。

 そして多額の予算が必要で、成功する気がしないのも同じです」


「ベーシックインカムでは国が国民全員にカネを渡す。

 仮に月額30万としておこう。

 この金額は思考実験の上での仮の額なので多い少ないにツッコミを入れてくれるな」

「今の日本ならそこそこの生活はできそうな額ということですね。

 豪遊できる額ではないですが、結婚生活もぎりぎりできそうです」

「その上で全員に二択を迫る。

 このまま働かずに一生生活するか、月額30万の受取を拒否し働くかだ」

「ちょっとよくわからないですね。

 どうして貰えるお金を拒否してまで働くんですか?」


「それは今言っただろう。

 月額30万ではそこそこの生活しかできないし、結婚からの子育て生活もぎりぎりだ。

 豪遊するために追加の収入を得る必要で、そのために働かなればならない」

「こっそり収入を得たりメルカリやバナー広告で小銭を稼いだりもダメですか?」

「ダメだ。1円でも追加所得を手にするためには30万を拒否せねばならない」

「なるほど。そうなるとグレートの高い生活や海外旅行などのコストのかかる娯楽を楽しみたい人は働くしかないですね。

 でも、大半の人は働かなくなりそうです」


「だが働く者は目に情熱を燃やして働くぞ。

 彼らは生きるためしょうがなくではなく、すぐ先の幸せを目指して働くのだから。

 そして、嫌々働くやつがいないということは、足を引っ張られること少なくなり、全体の労働効率が跳ね上がる」

「それは想像できます」

「そして言わずもがなとして、働かずに30万を貰い続けられる生活も人によっては楽園だ。

 ほら、全員が幸せになるぞ」


「なるほど。しかし私は2つの問題が見えます。

 1つ目は、財源の維持です。

 私はこの社会で働く人間は10%程度だと思います。

 その10%で他の90%に月額30万を支払い続けられるだけの税収が維持できるでしょうか」

「これはできると思うぞ。

 よく聞くだろう、世界の富の半分を上位1%の富裕層が所持していると。

 つまり、その1%の税金を10%上げることと99%の税金が10%上がることは等しい。

 そして、1%の収入がさらに倍になることと、99%の収入が倍になることで増える税収も等しい。

 ならば、99%の労働意欲を上げるよりも、1%の労働意欲を上げる方が楽ではないか?」

「なるほど確かに。

 30万の受取を拒否して働く人達は労働意欲に燃えていますし、その稼ぎは結果的に国全体のGDPを上げてしまいそうに聞こえます。

 いま本当にそうなるか信じられませんが」

「それも後で語ろう。もう1つの問題は?」


「もう1つは単純に労働人口の低下です。

 労働者が5%にまで減ったら人手不足が発生しますよ」

「そんなものAIとロボットにやらせろ。解決」

「言われてみれば。

 今はもうすべての仕事はAIに代替されてしまう、AIに仕事を奪わせるなという論調は根強くありますが、逆転の発想でした。

 ぐうの音も出ません」


「ではオーディン様。

 ここまではすべて机上の空論です。

 実際に成功しているデータはあるんですか?」

「あるような無いような微妙なところだ。

 まず、フィンランドやドイツで実験は行われた。

 だが、この実験は限定的なもので、かつ、労働人口をAIとロボットで補うという未来的な補填もされていない。

 そういう意味では、今私が話したようなベーシックインカムを試した国はまだない。

 ただ、限定的でも実験した国では、少なくとも国民の満足度は上がったという報告は出ている」

「それは95%は何もせずにお金が貰えるんですから満足度も上がるでしょう」


「そのとおり。何の意味もないデータだ。

 ではトリスメギストスは仮に我々の承認を貰い一国の指導者になったとして、ベーシックインカムをはじめるか?」

「はじめないでしょうね。リスクが高すぎます。

 動かして失敗すればすべてを失います。

 やるにしても条件をつけて徐々にです」

「しかし何事もやる時は一気にやらねばならん。

 面倒なif条件で各種減税がされる制度で有名な国を知っているか?」

「極東地域にありそうですね。

 おそらく複雑すぎて大半が利用していないのでしょう」


「このようにベーシックインカムは理想的な資本主義の究極系に見えて、実はすべての破滅のトリガーかもしれない未知の未来だ。

 誰もそれが正しいのかわからない。

 そして直感は成功するはずがないと感じさせる。

 人は変化を嫌う生き物だからな」

「なるほど。よくわかりました。

 では、オーディン様個人としてはどうお考えですか?」


「私は実行するべきだと思うよ。

 もちろん、徐々にではなく一斉に、オール・オア・ナッシングの覚悟でファーストペンギンとして飛び込むのだ。

 ただ、まずはその前提条件を整えるところからだな。

 AIをさらに発展させ単純労働を代替させねばならない。

 そのためにAIに待ったをかける考えをねじ伏せねばならん。

 また、不正をさせないためにカネの流れを把握すべくマイナンバー制度を完全にする必要があり、ガンプラ転売問題の解決と同時に個人売買を禁止にしなければならない。

 少なくとも、米の高騰を解決できない国にはまず実行することが無理な話だよ」

「そのとおりですね。

 しかし、ゴールとしてのベーシックインカムを見ると社会の見え方も変わりそうです」


「逆から見るというのは実は今回の本編と同じ話なんだよ。

 魔物を倒すと何故か通貨を落とすというゲーム的なお約束からこの章は成立している。

 どちらが先でどちらが後なのか。虚実逆転。

 そういうところからもう一度読んでみると面白いかもしれん。

 深掘りこそされなかったが、今回の隠しテーマは経済だ」

「もはやオカルトとは一体」


「いや、オカルトだよ。

 オカルトを生むのは未知故の不安。

 そして、誰も経済の本当の姿など知らない。

 未知・未確認はすべてオカルトだ。

 故に、ベーシックインカムも経済もオカルトなのだ」

「量子力学もオカルトですね」

「そういうことだな。

 この物語で少しでもオカルトのベールを剥がせたのなら幸いだよ。

 ということで、くだらん元ネタのベールを剥いでいこうか」



君たちに最新情報を公開しよう!

―――――――――――――――

「そういえば前回解説から漏れていましたね」

「勇者王ガオガイガー(1997)の次回予告だな」



~~よいこのみなさんへ。これまでのあらすじ~~

―――――――――――――――

「今回はポケモン赤緑(1996)の冒頭でしたね」

「ZAの追加情報が出たことをきっかけに魔物の話を描こうと考えたら経済の話になったらいし」

「まぁ、実体経済は魔物だとかよく言われますし」



神奈川県の田舎町さよならバイバイ

私この子と旅に出ます(すすいー!)

―――――――――――――――

「ポケモン赤緑の主人公のふるさとにしてすべての始まりの街マサラタウンの元ネタはポケモン開発者の田尻智が幼少期を過ごした街、神奈川県にある東京都町田市だ」

「町田のことを神奈川というと、町田の人からはうちは東京だと怒られ、神奈川の人からは町田を押し付けるなと怒られるので一石二鳥ですね」

「最初の1匹が伝説のポケモンであるスイクンなのはポケモン剣盾(2019)のRTAが元ネタだな」

「RTA界隈にはホットプレートが登場したりとなんでもありの無法が成り立ちますが、DLCを導入し開幕直後にダイマックスアドベンチャーに潜ることでスイクンを入手しそのまま本編を無双するという流れはあまりにスマートがすぎて私としては最高のRTAだと思いました」



この世界にはシューベルトもトールキンも堀井雄二も存在しない

―――――――――――――――

「魔王と聞いて思い浮かべるのが風の音(1815)かサウロンの目(1954)か竜王(1986)かで概ね世界は3分割できないだろうか」

「ドラゴンクエスト(1986)かファイナルファンタジー(1987)かクロノトリガー(1995)かでも3分割されそうと思ったのですが、FFには魔王のイメージがないですね」

「ライブ・ア・ライブ(1994)かテイルズ(1995)かロマンシングサガ(1992)かみたいなところもありますが」

「最終的にはスクウェア・エニックス(2008)でいいになるのか」

「バンダイナムコ(2014)には荷が重いですね」



疑似科学と呼ぶのもおぞましい妄想障害

―――――――――――――――

「改めてゲーム脳を調べると、ゲーム脳を思いついてしまう脳の方が遥かに病気だと思わせるな」

「それを信じてしまう人々は?」

「豚に文句を言うつもりはない」



超能力者は悪党に弱く、悪党は格闘家に弱く、格闘家は超能力者に弱く、虫は悪党と超能力者の両方に強く格闘家も半減で受けられる

―――――――――――――――

「ポケモンだな。

御三家の三すくみは草だけタイプとして弱すぎると思う」

「実際最近は悪・格闘・エスパーの三すくみになっている部分もありましたね」

「しかし虫と格闘がどちらも半減なあたりは少々曖昧だったよ」



この世界の神は物理法則も何もあったもんじゃないのだ

―――――――――――――――

「真ゲッターロボ世界最後の日(1998)の流竜馬のセリフだな。

 宇宙から迫る巨大エイリアンを前に吐かれた。

 あそこは何の物理法則が狂っているかわかるか?」

「言い始めるとキリがありませんが、一番不安なのはロッシュ限界ですね」



ドラゴンボールZを中学生の頃に見ていた世代

―――――――――――――――

「ドラゴンボールZのテレビ放送は1989年からか。

 その時13歳だったとすると1976年生まれ。

 1978年のガンダムリアルタイム世代ではないな」

「あの頃は一昔前のアニメは常に再放送されていましたし、ガンダムのブームは後のガンプラブームからです。

 そういう意味ではこの話を楽しんでいる人たちはZ世代ですね」



解説するの俺なのかよ!

―――――――――――――――

「個人的にゆっくり解説の上位3本に入ると思う名解説チャンネル、

 『9割が知らない雑学』さんの冒頭のお約束だな」

「今上位3本とおっしゃいましたが、他2本は?」

「そうだな。『デルタのゆっくり科学』さんと『最強のメラ』さんと『地理の雑学ゆっくり解説』さんが個人的な四天王かもしれない」

「上位3本と仰るのに4本ありますし、四天王なのに4本しかありません」

「なら『宇宙人のガンダム解説チャンネル』さんを加える」

「あそこは今はずんだもんさんのはずですが」

「開き直って機械音声解説はすべてゆっくり解説だとするなら『セリフと演出から読み解く機動戦士ガンダム解説』さん、『へんないきものチャンネル』さん、『メカ部チャンネル』さんも候補に上がる」

「挟まれたへんないきものチャンネルさんがかわいそうですし、機械音声はすべてゆっくり解説と開き直るにしてもメカ部は絶対にゆっくり解説ではありません。

 あそこには狂気しかありません。

 というかオカルト系も上げてください」

「なら『オカルトざんまい』さんだろうか」

「あそこは地域のグルメ情報系解説です」



その気になった邪神はこちらの事情を聞きはしない

―――――――――――――――

「レジェンドアルセウス(2022)の創世神で邪神ことアルセウス、まさか本当に最後まで主人公を元の世界に戻さないとはな」

「セーブデータがあるとBDSPにてんかいのふえが出ますし、あの主人公は量子的重ね合わせ状態なのかもしれません」



スマホがあれば異世界でも余裕

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「異世界はスマートフォンとともに。(2013)はネタ扱いされるが、いつの世もファーストペンギンは尊敬されるべきだよ」

「初期に切り開かれた革新が今は当たり前すぎて陳腐化している例などいくらでもあります。

 最近はドラゴンボールの凄さがわからない人も多いそうです」

「戦闘力の概念発明は天才だったが、それはそうと鳥山明先生のコマ割り表現は今見ても芸術のはずなのだが」



ぽわぐちょ!

イヌヌワン!

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「前者がトリトドン、後者がワンパチの嗚き声だな」

「合格発表時にパルキアの嗚き声で叫ぶのもお約束ですね」



緑に輝いて見えることもあって狐巫女フォンというよりは勇気爆発フォン

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「勇気爆発ブレイバーン(2024)のパーソナルカラーは赤と黄と白と緑だな。

 ところでフィリピンの国旗はガンダムに見えないか?」

挿絵(By みてみん)

「ちょっと厳しいです」

「コンゴ民主共和国の国旗はどうだ?」

挿絵(By みてみん)

「ちょっとわかります」



マサラの血か範馬の血でも流れていなければ

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「今回はやはりポケモンネタが多いな。

 これは6kgのピカチュウを平気で肩に乗せたり、72kgのヨーギラスを平然とだっこするポケモン主人公サトシの異常な筋力を揶揄した話だな」

「そのミームはわかるのですが、流石刃牙シリーズ(1991)の範馬刃牙、範馬勇次郎の範馬の血と並列に扱っても良いのでしょうか」



それは弩弓ボウガンと呼ぶにはあまりに大きすぎた。

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「ダークファンタジーの傑作、ベルセルク(1989)の主人公ガッツ持つ大剣、ドラゴンごろしの解説セリフだな」



私はビームライフルね~

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「ガンダムのビームライフルだな」

「武器が違いますも、いつもの効果音も、悪名高い特別編もすべてガンダムですね」

「地図が書き換わるのはエヴァンゲリオン(1995)だが、庵野監督は熱心なガンダムフォロワーなので実質ガンダムだ」

「それはどうでしょうか」

「こいつは強力すぎるはガンダムF91(1991)のヴェスパーの威力に驚くセリフで、その先に表示されるのは量産MSのジム、もしくは逆襲のギガンティス(1990)のミネバ・ザビ専用巨大MAだな」

「それはもうイデオン(1980)ですね。

 実際にガンダムUC(2007)の福井晴敏さんはサイコフレームのことをイデオナイトだと勝手に言ってはいますが」

「これこそ公式が勝手に言ってるだけだな」



それまでのニドキングやハーデリア、ライコウステップ

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「スイクンRTAは解説したな。

 ポケモンRTAの歴史はなかなか調べると面白いぞ。

 特にBW(2010)のRTAでエンブオーではなくハーデリアが選ばれた理由が面白い」

「知らないのですが、どんな理由なんですか?」

「BWでは重さが一定以上のポケモンは登場時にどしんと落下し砂煙が立つ演出が挟まる。

 エンブオーは能力的にはRTA適正が高いが、この砂煙が立つ重さのため毎回余計な時間がかかってしまうんだ」

「RTAならではですね」



壷コレクターのマさん

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「マ・クベのことをマさんと言うと雰囲気が変わって好きだ」



赤方偏移と青方偏移は光のドップラー効果である

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「オーディン様が相対性理論説明すると長いので省略します」

「君も私の扱いに慣れてきたな」



一方のサダコ姉はポリゴン2にしんかのきせきを持たせていた

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「グライオンに紫色のボールを持たせていたり、エアームドに黄色のヘルメットをもたせていたりもしそうだな」

「偏見なんでしょうが、ユキワラシが好きそうですよね。

 ユキメノコは実に民俗学的ですし、オニゴーリは実に害悪です」



進化の秘宝とか絶対にろくなことにならねぇ

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「ドラクエ4(1990)のデスピサロだな」

「最近ついに公式がテリー=エスターク説に言及して界隈を騒がせましたね」

「公式が勝手に言ってるだけだろう」



案外薩摩エルフは起業家に向いているのかもしれない

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「坂本龍馬が組織したという日本最初の株式会社、亀山社中・海援隊のことだと思うが、薩摩はただの株主であってあの時代の薩摩に経営能力があったとは思えないな」



一狩り行こうぜ!!

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「モンスターハンターポータブル2G(2008)のCMだな。

 流れは完全に当時のCM内容と同じなのだが……」

「パリスさんはこのCMの後に何が起きるのかを知らないのですね。

 かわいそうに」

「パリスの審判だな。本当にギリシャの女はダメだ」



昭和平成の特撮に。そういう悪の組織の女幹部

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「セクシー系悪の幹部のはしりが激走戦隊カーレンジャー(1996)に起用された元AV女優七瀬理香演じるゾンネットなのは常識として」

「全知になると何が常識なのかわからなくなるのですね」

「あの手の悪の女幹部の起源がどこかは難しい問題だ」

「名前を出すだけならいくらでも上がるんですが。

 登場年だけで見るならバトルフィーバーJ(1979)のサロメですが、あの方はセクシーというよりも筋肉ですからね」

「電子戦隊デンジマン(1980)のヘドリアン女王は白雪姫(1937)のお后のイメージだしな。

 どこから今に通ずる悪の女幹部像が出来たのだろうか」

「案外デビルマン(1972)の妖鳥シレーヌかもしれません」



ラジオから流れたSFドラマを聞いて本当に火星人が襲来したと国民が信じて大混乱に陥ったお米の国

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「1938年にアメリカのラジオでH・G・ウェルズの宇宙戦争が朗読された際に事実と勘違いしてアメリカがパニックに陥ったという話だが、近年の研究でただの都市伝説だったとわかったそうだな」



今日は特別で、もう1匹いるのだから

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「ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日(1992)の素晴らしきヒィッツカラルドだな。

 スーパーロボット大戦α(2000)ではこの後にグルンガスト参式が真っ二つにされるが、この時に真っ二つにするべきだったのは明らかにヒュッケバインMKⅢの方だったな」

「厄介な版権の仕様で第二次以降に登場できなかったとは聞いていますが、大怪球フォーグラーとの最終決戦も見たかったですし、イルイ・ガンエデンに変わってラスボスとなるビッグファイアことバベル二世も見たかったです」



1兆度の 炎で インドゾウも 一瞬で 燃え尽きる

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「空白の開け方とインドゾウが出るあたりでポケモン図鑑ですね」

「しかし本当にギリシャにはろくな女がいない」



いつの世もファーストペンギンの運命は残酷だ

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「そういえばファーストペンギンを常識扱いしていた。

 これは最初に海に飛び込む、もしくは、突き落とされるペンギンのことだな」

「セイウチやサメなどが潜んでいれば死にますが、いなければ群れの中で最も多くの魚を捕らえることができる。

 ペンギンというかわいいイメージとは裏腹に、現代の起業にも通じる残酷な言葉です」



そこに掲載されるあまりに幅広い情報から「博物誌」と呼ばれるようになった

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「現代の博物図鑑の起源とも言える大プリニウス(23~79)作、博物誌だがそこにはスフィンクスやドラゴン、バジリスク、ペガサス、カトブレパス、マンティコアなどの幻獣が実在の動物として描かれていたという話だな」



土と金の相性関係が今ひとつイメージしにくいんだが

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「私は遊戯王(1996)で覚えたのですが」

「今でこそ遊戯王といえばカードゲームデュエルモンスターズだが、デュエルモンスターズに入る前のゲームにも面白そうなものがたくさんあったよな」



プランナーにはならないでほしい

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「ファンタジー作品はトールキンから今のなろう小説まで脈々と今に続くが、私としてはファンタジーの最高傑作は実はRance(1989)だと思うんだよな。

 実際下劣なエロゲーではあるし、共産時代のロシアのメタファーをはじめパロディも多いのだが、世界設定と結末までの流れが完璧すぎる。

 ネタバレをしたくないので実際にプレイして欲しいとしか言えんのだが、元がエロゲーだし、逆にエロゲーとしては最終作が少々不満が残る。

 その上でナンバリングタイトルが10本で、6以降はそれぞれクリアまで100時間以上はかかる大作だしで、正直130巻まであって未完のグイン・サーガ(1979)よりも人に勧めにくい」

「きれいな結末を迎えているという一点でしか勧められないですね。

 実際にエロゲーでさえなければ文学として評価されたはずの作品など無数にあります。

 鬼哭街(2002)とか車輪の国(2005)とか」

「いつぞやの直木賞作品が完全にKANON(1999)だったことあったよな?」

「ノーコメントです」



まさかあの計算式は事実なのか

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「キン肉マン(1979)のゆで算と、刃牙の花山薫ですね」

「数学の公式は覚えにくいがこれらは非常に覚えやすい」



HPも防御力だ。ピンクの悪魔とかな

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「ピンクの悪魔はポケモンのハピナスですか」

「結局のところ防御力の基準はファイアローのブレイブバードを何発耐えるかだからな」



殴れるのは特攻野郎くらいだな

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「大統領だって殴って見せると言った特攻野郎Aチーム(1983)のコングことB・A・バラカスだが、こうして考えると大統領を殴れるのは本当にすごいな」



突然インド神話が陳腐化して見える呪い

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「とにかくスケールがおかしいことで有名なインド神話だが、現在のインド映画を見ているとそういうお国柄なのだなと思わされますね」

「それはそれとして古代核戦争説との繋がりはわくわくさせられてしまうな。

 これがインドではなくガボン共和国の神話なら完璧だったのだが」

「あそこには天然の原子炉がありますからね」



あれはあれで現代版水戸黄門のような気もする

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「水戸黄門を老人が見るものと笑う方は多いですが、結局のところ安心して見られる物語に安心感を覚えるのは同じですね」

「ザンボット3(1977)、ダイターン3(1978)、ガンダム(1979)、トライダーG7(1980)、ダイオージャ(1981)の流れでわかるだろう。

 完全に先祖返りしていくんだ」

「その先がザブングル(1982)とダンバイン(1983)なので、やはり富野御大がおかしいんですよ」



最強の騎士も地に落ちましたね!

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「赤い彗星も地に落ちたというセリフのパロディだが、このあたりから怖くなるな」

「まぁオカルトですし、ホラー描写も入るでしょう」



うさぎの作った船に乗ってはいけない

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「最近のかちかち山はたぬきとおばあさんが和解するらしいですね」

「そういう風にポリコレで歪めるからごんきつね論争が起きるのだ」



いい感じのトゥルーマン・ショーだったでしょ?

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「トゥルーマン・ショー(1998)はメタ構造のはしりだな。

 しかし、こうも虚実が入れ替わるとわかりにくいところもある」

「適当に書いて後で辻褄をあわせるそうです」



「では今回はここまでだな。

 ベーシックインカムを望む者はこんな話に評価など押す必要はないから選挙に行って政治を評価しよう」

「それは本当に、切実にそう思いますね」


「それと、今日から2週間ほど更新が止まるそうだ。

 代わりにその間、完結まで書き上がっている別のSFファンタジーを投稿していく。

 タイトルは『剣と魔法と核融合』だ」

「どんな話でしょう」


「ハズレチートでの無双が流行し、仕事がまるで評価されなくなってしまった転生の女神が己の進退を賭けて、最強チート勇者達同士のデスゲームをする話だ」

「よくありそうな話ですが」

「しかし舞台は現代の世界大戦なので、ファンタジーの最強チートが本物のハズレチートになっている」

「どれだけ剣が強くて最強魔法を覚えていても大陸間弾道ミサイルに核弾頭をつけて打ち込まれる世界ですか」

「そこでハズレチートな最強魔法を現代的に活用する話だな」

「2つだけ具体例教えて下さい」

「氷魔法をレールガンを連射するための冷却に使い、宝箱の解錠魔法でRSA暗号を解く」

「だいたい雰囲気はわかりました」

「作者の他作品から是非読んでみてくれ。ではまたな」

挿絵(By みてみん)

R・・・サイト内のランキング

E・・・ブックマークや評価で伸びるスコア変数

F・・・作者が小説を更新する頻度


挿絵(By みてみん)

M・・・作者のモチベーション


更新持続率はMに比例する。

以上の公式より、さらに続きが読みたい場合はEの値を増やすことが有効に働くことが数学的に証明できる。

ブックマークと評価よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)

面白かった回に「いいね」を押すことで強化因子が加わり、学習が強化される(1903. Pavlov)


※いいね条件付が強化されると実験に使用しているゴールデンレトリバー(上写真)が賢くなります。

※過度な餌付けはご遠慮ください。


挿絵にはPixAI、Harukaを使用しています。

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