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異世界オカルトチャンネル! ~(怪談+科学+民俗学)×異世界 /(Q+S+F)I ⊢RICK~  作者: 猫長明
第2部エクストラストーリー

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202/288

第11章総集編+「ご家庭で簡単に増やせるかわいいタコのペット紹介(企業案件)」

「はい、ということで、今日は私とナイノメの2人でお送りします~。

 2本撮りよ~」

「11章が実は12章との前後編ということで間にいつものが挟まらなかったのね。

 ということで改めて11章から解説と。本当に勤勉なことだわ」


「オカルト講座は1回だけの予定~。

 楽しみにしてる人はごめんなさいね~」

「あのコントをどれだけの人が楽しみにしているのか知らないけど」

「そういうのを感想とか、もしくはリアクションのスタンプみたいなので伝えてくれればいいのよ~」


「と、まぁ今回は折角年頃の女の子が2人なんだし~」

「私今年で8800歳のハイパー米寿だけどいいのかしら?」

「17歳教に入信してもらえれば何も問題ないわ~」

「あれも教義矛盾とかいろいろ不安になる宗派なのよね」


「お硬いことはいいのよ~。

 ともあれ年頃の女の子が2人なんだから、やっぱり恋バナでしょ~。

 元ネタ解説に入る前に楽しくお話しましょ~」

「17歳教なのかもしれないけど、世間的には27歳というのはおば……」

「あ゛?」

「……なんでもないわ。恋バナね」


「で、ぶっちゃけてもらうけどあの2人はタイプではないのよね」

「そうね~。流石に今更ね~。

 まぁ、小学6年生の時に2人がはじめて自室で手慰みに勤しんだ夜の盗撮記録は複数の記録媒体に分けて保存してあるんだけど~」

「おいたわしや」


「まぁそんな2人なので今更ね~。

 別に抱かれてみるのが嫌なわけじゃないけど、そこに愛はないわね~。

 何度か言ったけどまだキリヤちゃんね~」

「レズなのかしら」

「バイなのよね~」

「それでドMなんだからもう特殊性癖の数え役満よあなた」


「じゃぁナイノメの好きな人は~?」

「そうね。

 誰もが憧れる凛々しくて知的なイケメンカリスマ賢王様が……」

「うんうん~」

「私の胸の中で赤ちゃん化してママのおっぱいを強請る姿は最高に興奮するわ」

「そっちの癖だったか~」

挿絵(By みてみん)


「じゃぁ次は今までで一番興奮して濡れた瞬間~」

「ねぇもう諦めてR-15タグつけましょう?」

「私はね~。夕方の伏見稲荷の千本鳥居を散策してる時、どこからか現れた野良猫が先導してくれた時かしら~」

「伏見さんに夕方に参拝するのはまじでやめなさい。

 確かにあそこは5時で閉門となる京都の神社仏閣の中ではある意味24時間営業だし、短い旅行期間の中で京都を楽しもうと思ったら夕方の参拝になりがちなことは事実よ。

 でもね、夕方というのは夜よりも危ないの」


「逢魔が時でしょ~?

 嫌ね~、確信犯に決まってるじゃないの~」

「伏見の眷属として言われてもらうけど、命が惜しくないのかしら?」

「作者はそれで人生台無しにしてるわ~」

「ほら言わんこっちゃない」

「それからも定期的に伏見には毎回夕方に参ってるし、自宅に稲荷の神棚を置くか真剣に検討してるわ~」

「もう手遅れね」


「良い機会だから言っておくけどね。

 あなた、民俗学が好きなのよね。

 旅先で神社仏閣や祠や道祖神があったら必ず参るでしょう?」

「それは当然でしょ~」

「ちゃんとお賽銭入れて拝んでる?」

「賽銭箱があるならお賽銭は100円以上入れてるけど絶対に拝まないわ~」


「流石にそこはわかってるのね。

 いい? 由緒を知らない神には絶対に頭を下げちゃダメよ。

 そこが古く寂れた社ならなおのこと。

 本当にそこに居るのが神なのかどうかわかったもんじゃないわ。

 下手をしたら神と勘違いした良からぬ者がいてもおかしくないわけ。

 そんなものに頭を下げてごらんなさい。

 善意で何かを売りつけられるならまだいい方。

 下手をしたら愉悦心から弄ばれるわ。

 それに、善意を受けても後で必ず高額請求が届くの。

 神様相手にクーリングオフ制度なんて通用しないわ。

 そこらのワンクリック詐欺よりよっぽど厄介なの。

 あんなのワン拝み詐欺よ、ワン拝み詐欺」


「高額請求と言えばやっぱり稲荷系よね~」

「人のとこを特殊詐欺グループみたいに言わないで欲しいのだけど。

 これでも良心価格でやらせてもらってるのよ」

「いくらで動くの~?」

「一番下で5000円からね。

 まぁ1万は入れてもらわないと適当にもなるけど。

 基本は有り金全部よ。

 6桁ぽんと出せる人だけがお客様だわ」

「よく言われる話だけどそのくらいが相場よね~」

「むしろそういう相場を知らない一般人が困るのよ。

 それでちょっと人生のどん底に叩き落されて文句を言うのって筋違いじゃない?

 勉強させてやってんのよこっちは」


「ちなみに稲荷系の得意分野は~?」

「基本は豊穣なんだけど、今どき米を育てる人なんてそういないわね。

 ただ、現代における米の豊作はイコールで会社の利益だったりでもあるから」

「一粒万倍日とか言うしね~」

「そういう意味でいえば金運ね。

 その気になれば宝くじくらい余裕で当てられるわ。

 この場合前金で5万。

 それと、当選金額の半分を収めに来てもらうわ」

「あとで払いに来なかったら~?」

「殺すわ。いえ、自ら死を選びたくなる絶望を与えるわ」

「流石、自分の手は汚さないのね~」


「まぁでもこういう話ってオカルトと思われがちよね~」

「思っておきなさいよ。

 自分を含めて身内が誰一人信じてないなら全部嘘に終わるわ。

 でもね、誰か1人でも信じている人が近くに居たら終わりなの。

 神と呼ばれる者の正体、ご存知かしら?」

「人の思念よね~。

 遠野の伝承園の御蚕神堂おしらどうと、京都の安井金比羅宮は私が参拝中に吐きそうになって倒れた場所だわ~。

 倒れるならまだしもここで吐いたら殺されると思ったわね~」


「そうね。お前が言うなになるけど、神なんてこの世界には存在しないの。

 でもね、神を信じる人はそこら中にいるわ。

 そして人の思念には力がある」

「量子力学的引き寄せの効果とか言われるやつね~。

 ヨッシーとオーディン神とヘルメス3がマジギレしそうだけど~」

「量子力学かは知らないし、引き寄せの効果なのかもわからないわ。

 でも、人にそういう力があるのは事実なのよ。

 そもそも人の体って暗闇の中でぼんやり光るし」

「オーラとかいうやつよね~」

「それもオーラなのかどうかは知らないわ。

 でも、そういうあなた達にとっての未知の力は科学的にもあるの。

 まるで解明されていないだけで。

 それをオーラだとか量子力学だとか言うやつは大方詐欺師なんでしょうね。

 でも、そんなものはないと言い切れるやつはただのバカよ」

「その辺は前にオーディン神とヘルメス3が言ってたわね~」


「それで、神という概念はそういう思念の置き場でクラウドサーバーなのよ。

 だから、身内に1人でも神を信じてる人がいれば、そこを窓口にして全国すべての社にアクセスされて、そこからすべての思念が流れ込んでくるの。

 そんな無数の人間の思念の直撃を受けてごらんなさいよ。

 SNSの炎上が生ぬるく思える温度で燃えるわ」

「そういうシステムと解釈すると納得しかないのよね~」


「対処方法は2つあるわ。

 まず、神を信じず、神を信じる者を身内から排除すること。

 昔では絶対無理だったけど、今のご時世少人数のコミュニティやベンチャー企業なら十分可能よ」

「面接で宗教聞いて回答したやつは全員弾けばいいのね~。

 でも日本は無宗教とか言いつつ強い信仰を持ってる人がほとんどだけど~?」

「だから一番の理想は面接場所でリアル踏み絵をやることよ。

 まぁこれは下手したらその場の全員が死ぬけど」

「信心が強い人が来てたらアウトなのね~。本末転倒だわ~」


「もう1つは神を利用することよ。

 ヤクザだってカネを払えば味方になるの。

 ストーカー対策や迷惑客の排除なら警察よりヤクザに頼んだ方が効果絶大よ。

 まぁ、金払いをやめた瞬間に終わるけど。

 これは神も同じよ」

「ほんとやってることがヤクザと何も変わりないのよね~。

 だから平将門公の首塚もそっち系の人たちが代わる代わる参拝に来るのね~。

 それは近代国家が政教分離を推し進めようとするわけだわ~」


「基本無料とか聞いて呆れるわね。

 課金せずして何かを得られるなんてありえないわ。

 それは資本主義のルールじゃない。

 この世界の基本ルールなの」

「錬金術でも等価交換は基本よね~」

「そうよ。だから神は信じて拝みなさい。

 当然、拝むだけじゃダメよ。

 カネよ、カネ。払うもん払いなさい。

 そうすれば必ず利益をもたらすわ」


「利益が感じられない時は~?」

「カネが足りてないのよ」

「う~ん、人類史でもう何度語られたかわからないありがたいお言葉だわ~」


「さて、軽く女子トークするつもりがガチ民俗学宗教学トークになって盛り上がっちゃったわ~。

 そろそろ切り上げて11章の解説していくわね~」

「温度差で風邪ひきそうね」

「季節の変わり目だから気をつけてね~。

 それじゃはじめるわ~」



(セー→ガー↓)

―――――――――――――――

「サクラ大戦(1996)のオープニングムービーね~」

「カット割りがセガサターン版初代のそのままね」

「あと歌詞にセガの社歌が含まれてるわ~」

「作者の自社愛を感じるわね。

 2年くらいしか働いていないはずなのに、頭がおかしくなってしまったのね」



2人うちの片方は悪神ロキ

―――――――――――――――

「ここまで『ロキのことくらい常識でしょ』感覚で流してきたわねあなた達」

「常識じゃないの~?」

「多分常識じゃないわ。

 ロキは北欧神話のトリックスターで、実質黒幕でラスボスね」

「今はアベンジャーズ(2012)の敵役として有名らしいけど~?」

「あれもマイティー・ソー(2011)が出てくるんだし北欧神話繋がりよ。

 北欧神話のロキは、いたずらと称して平気で神々を殺してまわるわ。

 アベンジャーズというよりもバットマン(1939)のジョーカーに近いわね」

「JOKER(2019)は傑作だったわね~。

 傑作すぎて気持ち悪くなったわ~。

 真の傑作は嫌悪感を覚えるのよ~」

「実際ロキの出自はジョーカーによく似ているわ。

 ある意味でこれも神話的集合的無意識なのかもね」



キツネもタヌキみたいに擬死するのか

―――――――――――――――

「死んだふりするの?」

「しないわよ。

 私をあんなゴミカスアニマルといっしょにしないで」

「でも肉が不味いのも擬死する性質も種としては立派な生存戦略よね~。

 病気の動物の肉を食べれば体に悪影響が出るし、そもそも肉がまずいなら食おうとは思わないわ~」

「私は常々、ホッケは進化を間違えてると思うわ。

 なにあの魚。箸で食べやすすぎるわ。

 それで美味しいし。あんなの存在からして食料だわ。

 トウモロコシやバナナが神に与えられた食料と言われても流石にただの神話かオカルトでしょと鼻で笑えるけど、ホッケが神に与えられた説は世界でも信じる人がほとんどのはずよ」



火山島を中心にした秘密基地、ネオ・カゴシマをいっしょに作ろうって……

―――――――――――――――

「ネオ◯◯はAKIRA(1982)とか機動武闘伝Gガンダム(1994)とかでもよく使われる名前だけど~」

「ここはそれらの元ネタだろう産業計画会議のネオ・東京プラン(1956)ね。

 桜島を中心に鹿児島湾を埋め立てて、今度また薩英戦争が起きたら完勝できる軍事拠点に仕上げましょうって提案したら目を輝かせて了承したわ」

「マインクラフト(2009)とはいえ活火山のまわりに都市を作るとかバカなのかしら?」



現実の稲荷信仰がかなりリスクの高い呪術にも近い信仰とよく言われる通り

―――――――――――――――

「リスクなんかないわ」

「金払いが大事なだけね~」



麦茶とカップきつねうどんはフリードリンク

―――――――――――――――

「ここきつねうどんに目が行きがちだけど、重要なのって麦茶よね~」

「伊達に豊穣神やってないのよ。

 ところで、赤いきつねと緑のたぬき国民投票、どっちに入れた?」

「そりゃ赤いきつねでしょ~」

「命拾いしたわね」



銀河ネットで購入できるスチームのゲームにしても宇宙技術検閲に基づき地球と同等のものしか購入できない

―――――――――――――――

「宇宙検閲官仮説ね~。私はよく知らないけど~」

「説明しよう宇宙検閲官仮説とは2020年ノーベル物理学賞受賞者でペンローズの階段でも有名なロジャー・ペンローズが提唱した一般相対性理論で存在が予測される裸の特異点を何者かが検閲官のようにブラックホールを用いて隠しているという仮説のことでだアインシュタイン方程式は現代物理学の基礎でありおそらく正しいだろうと広く受け入れられてこそいるがその実未だに完全な解は出ていない特に厄介なのが特異点定理にも関わる裸の特異点問題だこれが存在すると文字通り宇宙の法則が乱れてしまうのだがご承知のとおり宇宙の法則はFF5でしか乱れていないだが裸の特異点は存在しない方がありえないのだそこでペンローズは何者かが宇宙の法則を維持するためにブラックホールを用いてこれを隠しているのではないかという仮説を提唱したのだな実際ブラックホール情報パラドクスと言われる通りブラックホール内部の情報は観測することができないしできないのはできないなりの理由があるという考えもまたこの突飛な思考の起源でもあると僕は思うなペンローズがこの説を発表したこともこの説が広く受け入れられていることも科学者が神という存在を本気で信じている証拠であると僕は思うな」

「はいお疲れ様」



カワイイー!!

―――――――――――――――

「きれい?」

「口裂け女」

「カワイイ?」

「カレンチャン(2021)」



歌がとても上手そうな名前ね~

―――――――――――――――

「これは私の大学時代の思い出よ~。

 TRPG同好会にゲストで呼ばれ、クトゥルフ神話TRPGを遊ぶことになったの~。

 その時私以外にもゲストがいて、この人はクトゥルフミリしら勢だったのね~。

 で、当時ボーカロイドの巡音ルカ(2009)をタコにして遊ぶミームが流行っていて、この人も熱心にタコルカの楽曲を推していたわ~。

 思えばその人がルカ姉を元ネタにしたキャラクターメイクを進めていた時点で止めに入るべきだったの~。

 そしてはじまるクトゥルフ神話TRPGのセッション~。

 それまでの和気あいあいとした雰囲気はすべて深淵に飲まれ、コズミックホラーが展開されていくわ~。

 物語はクライマックス、すべての探索者が発狂することになる異形の群れの演出がKPの口から発せられた時、彼女は言ったわ~。

 『あ、みんな~! みんなもタコ仲間ね~!』」

「終わりよそのセッション」



動物愛護団体が黙っていないバイオレンスな光景だが、タルカコは痛みを感じている様子もなく、きゃっきゃとカワイイを振りまき続ける

―――――――――――――――

「昔NHKのみんなのうたで、デフォルメされた野菜のキャラクター達が楽しそうにカレー鍋に飛び込んでいく様に狂気を感じた覚えがあるわ~」

「その記憶、OVAの大魔法峠(2006)と混濁してない?」



さくさくカピバラ! あのサクっとした食感と、カピバラの形がカワイイクッキーですよね!

―――――――――――――――

「架空のお菓子みたいだけど、元ネタはおそらくさくさくパンダ(1996)ね」



なんだこいつ、聖人君子か?

―――――――――――――――

「らき☆すた(2004)の柊かがみがみゆきさんに言ったセリフね~」



初恋のキスの味!

―――――――――――――――

「レモン味なの?」

「白身魚ね~」

「それはもう初恋のキスじゃなくて初物のキスなのよ」



新感覚の癒し系ペットでおやつで非常食なんです~

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「どうしても非常食って言われると脳内にエクセル・サーガ(1996)のメンチ哀愁のボレロが流れるのよ」

「それ私のカラオケの持ちネタなの~。

 歌うとユウキ君が横から翻訳音声を当ててくれるわ~」

「ほんと仲いいわよねあなた達」



鬼ヶ島原子力発電所

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「後の展開からして岡山県に近い瀬戸内海の島がモデルだと思うんだけど」

「あ、そこで止めたってことは私に桃太郎山梨起源説を語らせてくれるのね~。

 長くなるわよ~。1万字くらい行くわよ~」

「ならやめておきましょう」

「そんな~」



というか改めて言うが、僕は原発賛成派だ

―――――――――――――――

「原発反対論者も鬱陶しいわね」

「ならお前の家の隣に原発立ててもいいのかとか言われるけど、むしろ立てて欲しいわ~。

 補助金もらえるの確実だし、まわりの公共施設も一気に豪華になるじゃない~。

 あの人たちに言えば原発誘致してくれるのかしら~」

「ちなみに作者は狐にやられて本気で自殺を検討していた頃、福島原発の除染作業の住み込みバイトをしてたわ。

 この日本で合法的に自殺する手段を必死で探したらしいのだけど、今も元気で小説書いてるわ」

「合法的に死にたいなら今も昔も林業か漁業がオススメよ~」

「でもそれで死なれると同業者に迷惑だし、死ぬつもりでやって欲しくないし、やるべきでもないとはわかっていたのね。

 当時は同時並行で体を鍛えてウクライナで傭兵になろうともしていたけど、体を鍛えていたら死ぬ気が失せたそうよ」

「やはり筋肉はすべてを解決するわ~」



そのエピソードを現代風に解釈しなおした九尾原子力発電説を提唱した民俗学者の名前を

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「ここ解説しないとダメ~?」

「多分一番わかりにくいところよ」

「しょうがないわね~。

 星野之宣の宗像教授シリーズ(1990)よ~。

 民俗学者の宗像伝奇むなかたただくす教授が地方の謎や因習を解き明かしていく、ある意味でドラマTRICꓘ(2000)の原点とも言うべき傑作よ~。

 漫画家の星野之宣は民俗学とSFを統一した物凄い漫画を書く人で大ファンだし、宗像教授シリーズももちろん私のバイブルよ~。

 大英博物館の漫画コーナーに日本の漫画としてははじめて展示されていたくらいだしね~。

 ただそれは後年に掲載雑誌が小学館のビッグコミックに移ってからなの~。

 この先は語りたくないから各自で検索して~」



まぁ! うちのタルカコちゃんは、おしゃべりもするのね!

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「ここで勘の良いガキはタルカコの正体がショゴスであることに気付くのね」

「テケリ・リはショゴスの声の代名詞よね~」



完璧に幸福な世界のゲームにしか出てこなそうなトンチキグッズ

―――――――――――――――

「パラノイア(1984)ね~。

 クトゥルフ神話TRPGと並んで色物トンチキTRPGの代名詞だったのね~」

「パラノイアも今ではそうだと思うけど」

「今は他にも色物トンチキが増えちゃったから~」



ところで僕はフグが好きだ。うまいからな

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「フグ食の歴史と言えば豊臣秀吉(1561~1598)と伊藤博文(1841~1909)を欠かせないわね~秀吉の朝鮮出兵はもう何から何まで失敗すべくして失敗した遠征なんだけどフグはその失敗の原因の1つとしても語られるわね~当時の船団は今の山口県本州と九州の間にあたる下関から出港したんだけどこの下関はフグで有名な街だったのね~もちろん下関の人達はフグの毒を取り除く技術を身に着けていたわけだけど当時全国から朝鮮出兵のために集められてはじめてのフグの味に感動した武士達はそんなわけもなく~自分達でフグを釣って捌いてころころ死んだわ~朝鮮出兵の戦死原因の最上位フグ毒説は真面目にありえるかもと思える程度の与太話だわ~それでも彼らがフグを食べたのは言うまでもなくフグが美味しいからでこれが有名な『フグは食いたし命は惜しし』ね~で、流石に秀吉がマジギレしてフグ食が禁止されてこの流れは徳川に受け継がれ江戸時代の間続くんだけど開国から明治新政府の時代となった時に流れが変わるのよね~伊藤博文が外国船の港として開港された下関の視察に訪れた際に宿屋の女将がフグ料理を出しちゃうのよ~当然伊藤博文は『フグ食は禁じられているこれを私に出すことがどういう意味だかわかっているな』と女将を問い詰めつつも決死の女将の表情を前に食べてしまい結果その美味さに感動した結果下関でだけフグ料理が解禁されその流れが全国に広がったのね~民俗学といえばやっぱりこういう市井の人々に根付いた食文化みたいな話で私大好きなのよ~」

「満足したかしら?」



テケテケ……ファァァ……

―――――――――――――――

「ファーって言われるとブルスコって続きそうなのミーム汚染よね~」

「そういえば流しちゃったけど、今回のCMはツクダオリジナルのシーモンキー(1987)とトミーのファービー(1999)だったわね」



だがレプリカでも草薙神剣はまずい!

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「神話の最強武器論争もずっと続くネタね」

「Fateシリーズの影響かエクスカリバーの剣よりも鞘の方が注目されるようになったけど、この理屈ならエクスカリバーも実は放射性物質で作られていて鞘が鉛だった説とかあるわよ~」

「実際ウランって分子間結合力が脆いから剣にするのは難しいわよね」

「それでも軽く傷をつければ殺せるし、むしろ殺したい相手に献上するだけいいからある意味コトリバコよ~。

 そういうところまで含めて、国津神側だった出雲の刀匠達がウランで作った草薙神剣を献上したという説は信憑性があるのよ~」

「なるほどね。それはさておき、最強の剣ってなんだと思う?」

「最強の槍なら向けるだけで勝利確定のグングニルなんだけど、剣となると難しいわね~。

 草薙神剣やエクスカリバーがウラン製で傷つければ殺せるとしても即死はさせられないし、分子間結合力の低さは折れやすさでもあり当然鋭さも低いと考えられるわ~。

 結局のところ剣なんだから、切れ味と頑丈さで考えるべきなのよ~。

 折れず鋭いという点ではダマスカス鋼や日本刀が思い浮かぶし、別の意味での切れ味というなら高熱の刀身で焼き切るというライトセイバー(1977)やビームサーベル(1978)、リボルケイン(1988)は極めて合理的な最強剣なのよね~。

 刀身がビームでその都度精製されるなら絶対に折れないわ~。

 でも私が推したいのはキャプテンハーロック(1977)の重力サーベルね~。

 斬るのではなくマイクロブラックホールの刀身で吸い込み消滅させるという無茶苦茶な設定よ~。

 切断力でこれを超える剣を作ろうとしたら、トップをねらえ!(1988)の第五世代航宙艦ヱルトリウムに用いられている空間法則書き換え技術を用いた物理法則を書き換える剣を考えるしかないと思うわ~」

「なら私のシマのスーパーロボット(2003)のシャイニング・トラペゾヘドロンが最強でいいかしら?」

「そうなっちゃうけど、あれも槍じゃないの~?」



冗談ではない!

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「シャア・アズナブル(1978)の決まり文句ね。

 ジークアクス(2025)何回見に行った?」

「まだ2回だけど、ソロモン攻略戦にガンダムとブラウブロが突っ込んでいくシーンがまんまトップをねらえ!の雷王星決戦なのが最高だわ~」



ネオ・カゴシマは滅びません! 何度でも蘇ります!

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「結局宮崎駿って、変なイデオロギーやメタファーを込めずにシンプルに娯楽作品として作った天空の城ラピュタ(1986)やカリオストロの城(1979)が最高傑作になっちゃうと思うのよね~」



獅子身中の虫がぁぁぁぁああああ!!

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「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY(1991)のアナベル・ガトーのセリフだけど、0083を認められるかがガンヲタの1つの境界線だと思うのよね~」

「映像作品としては最高でも、ガトーのかっこよさがリアルじゃないのよね。

 元々富野由悠季もロボットアニメはロボットアニメというだけで最高なんだと言っているし、そういう意味で言えば0083の方が0080(1989)よりもよっぽどロボットアニメでガンダムなんだけど、富野ガンダムを古典的映像作品として見るなら0080の方がよほどガンダムなのよね」

「まぁ0083を認めないのはガンヲタでもよほどの過激派よ~。

 08小隊を認めないのはまだ納得できるんだけどね~。

 アナザーガンダムに関しては言わずもがなとして~」

「で、結局ジークアクス(2025)はどうなるの?」

「これもまた宗教論争燃えそうよね~。

 私は今のところは肯定派なんだけど、これは私がガンヲタであると同時にガイナ厨だからかもしれないわ~。

 戯言シリーズ(2002)でおなじみの竹さんのキャラデザも好きだしね~。

 正直狙い撃ちされてるのよ~。避けられないわ~」



不可視の剣(インビジブル・エア)だとでも言うの~!?

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「正しくインビシブル・エアのルビを振りたいなら風王結界(インビジブル・エア)(2004)でしょ」

「わかってるんだけど、この時はあと一歩で裏切られたショックでね~」

「その顔が見たかったのよ」



活火山杖(リ゛ボル゛ゲイ゛ン)

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「キリヤはリボルケイン(1988)の正しい発音ができてるのにね」

「ここ実はどう漢字を当てるか悩むところなのよね~。

 まず、杖であることは確実よ~。

 これは揺るがないわ~。

 ただ、草薙神杖とはしにくいわ~。

 そうなると別名称である天叢雲杖かと思うんだけど、天叢雲という水属性がリボルケインの光属性炎属性と一致しないのよ~。

 それで改めてリボルケインの名称に立ち返るんだけど、ケインは杖として、ボルはやはりVolcano/ボルケーノで火山のイメージでしょ~?

 そうなるとリはReであって再びとか再活性の意味があって、そうなると活火山と書いてリボルと読むことに違和感がないのよね~。

 なら、ヤマタノオロチ火山説もあって、活火山杖と書くことには違和感がないってわけ~」

「で、本音ね?」

「めっちゃ悔しい~~!!」



進化してるわ! ゲッピー線だわ!

―――――――――――――――

「あえてゲッター線(1974)とは言わないのねサダコ君」

「う、うん、そうなのよナイノメ君~(1998)

 できるだけ本編に版権作品名を出したくないのってのはあるんだけど、それでゲッ●ー線って書くのもここの勢いを削いじゃうでしょ?

 そうなるとトップをねらえ!科学講座でノリコがガンバスターのことを『まるで20世紀末のアニメゲッピーロボみたいです!』って言ってるセリフがあるし、伏せ字にピーを当てること自体は違和感がないしでゲッピー線なの」

「で?」

「くぅぅぅう~~!!」



無駄に芸が細かいけど私が見たいのはそんなキリヤちゃんじゃないの~~!!

―――――――――――――――

「そろそろ羞恥プレイでしょこれ~!」

「興奮しないの?」

「ちょっとしてくるわ~!」

「ではどうぞ」

「まぁこれは2枚の立ち絵を並べて見て欲しいんだけど~」

挿絵(By みてみん)

挿絵(By みてみん)

「立ち位置がズレてるわね」

「そうよズレてるのよ~。

 これは仮面ライダーBLACK RX(1988)の必殺技、リボルクラッシュの最後なんだけど、直前に背後で苦しむ怪人を写して、この爆発は別撮りの合成なのね~。

 そうなるとどうしてもRXの位置が爆発の瞬間に少しだけズレるのよ~。

 これが往年のライダーファンの中ではお約束の小ネタなのよね~」

「で?」

「もうひと思いに【ピー】してよ~!」

「おっと危ないわね。

 R-15タグはつけないわよ」



小娘キリヤさんの依頼で完成させた小娘専用のスーパーロボット

挿絵(By みてみん)

―――――――――――――――

「物凄く趣味的な見た目よね~」

「この章と12章だけで使い捨てるには惜しいくらいに好きなデザインなのよね。

 アンテナをエルフ耳にして、アホ毛も生やして。

 青と金もキリヤのイメージカラーでしょ?」

「元ネタは当然イクサーロボ(1985)よね~」

「この後で挿入歌も流れるしね。

 顔のデザインがまんまイクサーロボね」

「このちょっとだけ適当な感じの顔デザがダイミダラー(2008)っぽくもあるのよね~」

「ダイミダラーの発想は最高なんだけど、どうしてもメカデザインが適当でいまいち乗れないのよね~。

 デモンベイン(2003)とか武御雷や不知火(2003)とまでは言わないけど、ゼツリンオー(2007)くらいは頑張って欲しいのよ~。

 股間戦士エムズーン(2018)にも負けてるわ~」

「まぁもうゴーダンナー(2003)でいい説があるのよね」

「未だにあの作品が何故地上波でできたのかが謎でしかないわ~。

 あんなの痴女波でしょ~」

「うまいことを言えとは言ってないのよ」

「トリプルドライブの時の『私を握って!』とかどんな顔で見ればいいの~!?」

「笑えばいいと思うわ」



2016年あたりにアニメ制作部門が完全解体されてないか?

―――――――――――――――

「まぁそのゴーダンナーも戦え!!イクサー1と同じAIC作品だから言わずもがななのよね」

「アニメ産業の斜陽化は必然ではあるのだけど、AICが撤退してしまったことには涙を禁じ得ないわ~。

 イクサー1(1985)に始まり、ダンガイオー(1987)ゼオライマー(1988)ゴーダンナー(2003)ファサリナさん(2005)とギリギリアウトのロボを世に送り出し続け、一方では伝説のエロアニメくりいむレモン(1984)に始まり天地無用!(1995)そらのおとしもの(2009)ストライクウィッチーズ(2010)とギリギリアウトのエロアニメの本流を築いた制作会社よ~?

 最近はアニメーターの海外流出が嘆かれるご時世で、そのあたりはサウジアラビアに期待してるんだけど、少なくともサウジでは絶対こういうエロアニメは作れないのよ~。

 グレンタイザーU(2024)を見なさいあのコレジャナイロボ感を~!」

「言わんとすることはわかるんだけどね」

「ほんとポリコレとかクソだわ~」



逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ……逃げちゃダメだ逃げちゃダメだ逃げちゃダメだっ!

―――――――――――――――

「この一連のシーン書くためにTV版エヴァンゲリオン(1995)の初出撃シーン見直した?」

「まさか~。そらで暗唱できるわ~」



永遠の異世界

―――――――――――――――

「ということで挿入歌。

 永遠のイクサーワン(1987)ね」

「歌詞はきさらぎ駅ベースになってるわ~。

 正直きさらぎ駅は最初に聞いた時はあまりにも発想が幼稚過ぎると鼻で笑ったんだけど、よくよく見るとハスミさんの民俗学的素養が見え隠れして、やるわねハスミ、ってにやりとしちゃったわ~」




「ということでここまでね」

「あ~! ムラムラする~!

 ちょっとキリヤちゃんに酷いことしてくるわ~!」

「今回は2本撮りって言ったでしょ。まだよ」

「ならもう2本刺してよ~!」

「どこまでR-15タグをつけずにやるつもりなのかしら」


「R-18は明確な表現規制定義があるわ~!

 でもR-15には定義がない、ただの自己満足予防線なのよ~!

 そういう曖昧な線引が一番嫌いなの~!

 戦後の性表現規制の80年史を勉強してからやりなさいよ~!

 この小説はどうみてもR-15だけどR-18要素はすべて規制してるし、そもそもこんな話アラサー以上じゃないと楽しめないのよ~!」

「いやまぁそれはそうなんでしょけど。

 仕方ないわね。次撮る前にちょっと休憩しましょうか」

「ご休憩ね~! 近くに安いとこあるわ~!」

「それでは紳士淑女とよいこのみなさん、また次回ね」

挿絵(By みてみん)

R・・・サイト内のランキング

E・・・ブックマークや評価で伸びるスコア変数

F・・・作者が小説を更新する頻度


挿絵(By みてみん)

M・・・作者のモチベーション


更新持続率はMに比例する。

以上の公式より、さらに続きが読みたい場合はEの値を増やすことが有効に働くことが数学的に証明できる。

ブックマークと評価よろしくお願いします。


挿絵(By みてみん)

面白かった回に「いいね」を押すことで強化因子が加わり、学習が強化される(1903. Pavlov)


※いいね条件付が強化されると実験に使用しているゴールデンレトリバー(上写真)が賢くなります。

※過度な餌付けはご遠慮ください。


挿絵にはPixAI、Harukaを使用しています。

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