ユニコーンが主役で何が悪い!
リバーシブルです。
これから書いていきます。
よろしければ読んでくだされば幸いです。
「一角獣」
それは俗に言えばユニコーンと呼ばれるもの
天に属し天から地上を守る星座を司る者どもが今。
とある青年の部屋の玄関に辿り着く…。
朝…それは多くの人々にとっては憂鬱で億劫、例に漏れずこの青年もいつものように迎えた朝に対し恨みを抱いた。
私立星破(しりつせいゔぁー)学園に通う高校2年生の青年である。名を双美 誠という。
青年が学校に向かおうと玄関の扉を触れた刹那、眩い光に部屋は包まれた。
誠が目を開けると目の前にはオデコから角が生え、金髪のポニーテールで髪を結んだ1人の少女が立っていた。誠が口をあんぐりと開けていると。
金髪女が呟いた。
「問おう、お前が私のマ○ターか?」
いや、違いますけど…色んな意味で違いますけど…
あれ…?だいたいこのやり方で上手くいくってお母様言ってたんだけどな…
色々お前のオカンに言いたいことはあるけど…
そんなことより学校に行かねばならないこんな変なやつに構っている暇は俺には無いのだ。
「そうか、じゃまたな」
離れようとしたその時
「おおい!まてぇい!」
ツノ女が俺の制服を掴んで離さない。
「離せこの頭のおかしなツノ女が!」
「頭のおかしなぁぁ!?ツノ女だとぉ!!?」
「余計に離す理由が無くなったな阿呆めぇぇ!!」
かなりの力で掴まれており俺はビクとも動けなくなってしまった。これ以上無理に動けば制服は前後に裂け、びん坊っちゃまスタイルを余儀なくされるであろう。
「わかったわかった頭おかしいとかツノ女とか言って悪かったからいい加減離せぇぇ」
「こんなにかわいい女に対して話させる行為そのものが言語道断だぁぁ!話す訳がなかろう!!」
参った。この女もはや俺に対して謝罪を求めている段階ではなく俺をここに留めていること自体に意味を見出している。
「わかったお前すっごい可愛いマジで可愛い結婚して欲しいくらい可愛いから離せ!」
そう言うと少女はあっさり手を離した。
「私が1番?」
少女がそう尋ねる。
「うんうん1番だから学校行かせてね!」
そう言いながら俺は走って学校に向かった。
さっきの「一番」といったフレーズが気に入ったのか、それ以降ツノ女が追いかけまわしてくることはなかった。
「間に合わなかった……」
これで5回目の遅刻であるなかなかに成績が危うくなってきている。
「また遅刻?」
背中から声をかけられた。
声をかけたのは天塚 愛ショートカットボブの髪型に大きな黒目が目立つ双美の幼なじみである。
「いや今日はガチで不可抗力だって!」
今朝のことを天塚に話すがまともに取り合って貰えなかった。
「あたし、あんたの言い訳聞くのこれで何回目?」
「いや今回はマジだって!」
これが狼少年の気持ちだろうかと双美は悲しみにくれながら午前の授業を乗り切った。
「先生が今日午前終わりだってー」
天塚がわざわざ俺に伝えに来た。
「らしいな、なんでも今朝空に大きな黒い穴のようなもんが出てきたらしい…」
調査が入るまで俺らは自宅待機を通達された。
宇宙人でも攻め込んでくるのだろうか…などと密かに考えている…
天塚と駄べりながら帰路に着いた。
なんにせよ午前終わりはラッキーである。
「積みゲーの消化が捗るというもの…」
家の前まで来た刹那。双美は嫌な予感を感じながらドアノブに手をかけた。
朝、閃光と共に現れたツノ女がまだ近くに居るかもしれないと…
早く家に篭ろうと思いドアを素早く開けた。
その視線の先に…いるはずの無いツノ女が部屋に立っていた…
遅かったじゃない!主役を待たせるとはいいご身分ね!
これが俺とこのツノ女との長い話の始まりである。
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