表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

4/21

聖女から魔女に④

「……だとしても、聖女である私を、魔女だなんて言い出すかしら」


 私の言葉に、アラキナが目を伏せた。


「そうよね。……短絡的だな、とは思ったんだけど、ベルのことが心配になって」


 弱弱しくアラキナが笑う。


「……大丈夫よ。単なるうわさだわ。それに、真実は一つだもの」


 私が言い含めるように告げると、ようやくアラキナが硬い表情をほどいた。


「そう、よね。私が心配しすぎなんだわ」

「アラキナは心配性だから。でも、心配してくれてありがとう。私は大丈夫よ」


 私が微笑むと、アラキナが頷く。


「ところで、最近はウォーレスには会えてる?」


 アラキナの質問に、私は目を伏せて、首を横にふる。


「忙しいみたいで」

「本当!?」


 驚いた表情のアラキナは、次の瞬間、気まずそうな表情になる。

 私も、アラキナのさっきの話を聞いて、ウォーレスが第一王女のそばを離れられない理由が何となくわかったから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ