あめのひ きつね
たすけくんはこうえんであそぶのがだいすきです。
だからきょうもあそびにいこう! とドアをあけると、そとはあめがふっていました。
あめのひにはかっぱとかさとながぐつがあればいいのです。
とてもたのしいいちにちになりそうです。
「いってきまーす」
たすけくんがこうえんにつくと、そこにはだれもいませんでした。
どろどろのみずたまりをばしゃばしゃしたり、
すべりだいでおしりをべちゃべちゃにしたり、
ぶらんこでながぐつについたあめをとばしたり。
あめのひだってこうえんはとってもたのしい。
だから、みんなであそびたかったのにな。
たすけくんはさみしくなりました。
あれ、でも、だれもいないとおもったのに、ふんすいのまえにだれかいます。
しくしくしく、ないているみたいです。
ないたおめめはまっかっか。
たすけくんよりちいさなきつねでした。
「どうしたの」
たすけくんがきくと、ないていたきつねはこたえました。
「かさがなくなったの」
ひっく、ひっくとないているきつね。
たすけくんはきつねのてをとって、
「それじゃあいっしょにさがそうよ!」
といいました。
さいしょにさがしたのはいすのした。
「ないなあ」
「ないねえ」
つぎにさがしたのはすなば。
「ないなあ」
「ここにもないねえ」
それからぶらんこ、てつぼうのところ、。
「ないなあ」
「なーい」
かさはどこにもみつかりません。
おおきなあめのおとがします。
ふたりはさみしくなってきました。
つかれていても、あめにぬれたいすにはすわれません。
「そうだ、すべりだいのしたにかくれよう」
すべりだいのしたならきっと、ぬれずにすわれるにちがいありません。
ふたりはすべりだいにむかいました。
すべりだいのしたにはいろうとすると、あれ、なにかあかいものがおちています。
なんだろう。
たすけくんがひろったのは、まっかなまっかなかさでした。
「あった、あったよ、かさがあった!」
ふたりでいっしょによろこんで、いっしょにかさをひらきました。
あれれ、でも、かさのしたにはいってもあめのおとがしません。
いつのまにかあめはやんでいました。
なあんだ、はれたら、かさはいらないね。
たすけくんはかさをとじました。
すると、となりにいたはずのきつねくんのすがたがありません。
「きつねくん、どこにいったの?」
たすけくんがきょろきょろしても、きつねくんはみつかりません。
どこからか、ちいさなちいさなキツネのこえがしました。
「また、あそんでね」
たすけくんがふりむくと、
こうえんのすべりだいのむこうにはにじがでていました。