ACT.0 身も蓋もない独白
基本コメディです。
生暖かい目で見守って頂きたいです。
今の俺には金がない。
これは生命維持活動を行うにはとても由々しき問題だ。
金がない=カロリーがない。
もう、俺は崖っぷちなのだ。
俺の腹の虫はもう息も絶え絶えなのだよ。
もはや、鳴く気力すらないようだ。
そいつは俺の胃の中でこう呟く。
「オラにカロリーを…、元気を…」
それは飼い主である俺も重々承知なんだ。
でもね…
金がないんだよ!
世の中金なんだよ!分かる!?キミ!
金は天下の廻り物とはよく言ったもんさ!
金金金……!
何故、俺はこんなにも野口さんが恋しいのか!
あんな紙切れが神々しく見えるのか。
福沢さんを見た日には失神ものだぞ!
これは一体誰の責任か!このやろう!
「お前の責任じゃボケェ!
綺麗な後輩の『先輩おごって(ハート)』なんて、
甘い言葉に調子よく乗ったのは何処のどいつじゃ!
お前だろ!忘れたとは言わせん!」
お前だって鼻の下の伸ばしてだろーが!腹の虫!
「残念だな!虫には鼻の下などない!」
黙らんか!俺の頭の中の住人め!
「これまた残念だの、飼い主。
胃の中じゃ!」
あぁぁぁああー!鬱陶しい!!
カロリーやらんぞテメェ!
「お前も死ぬぞ?」
……反論できん。死にたくないし。
しかも余計にカロリーが消費された。
駄菓子菓子!
何か策を講じないほど、俺は愚かではない。
俺は一か八かの秘策に出ることにした。
これも生き延びる為だ。
多少の身の危険は覚悟しなければなるまい。
ということで…、
「お金貸してくだs―」
「ヤダ」
世の中は俺を見捨てなさったようである。
あれ、目から塩水が…。
よし!
これを舐めて塩分キャッチアンドリリース!
to be continued...
お初にお目にかかります。壱夜と申すモノです。
こんなテンション痛スな主人公登場ですが、今後ともよろしくお願いします。
あ、主人公の篠井君は悪い子ではないんです!
シスコンでもないんです!
普通の子で、でもちょっとお金が欠乏気味なだけなんです。
こんな主人公ですが、見守っていただけたら幸いです。