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ヨルムン、知ってる人と再開す

「じゃ、私は今から先生の冒険者登録をしにギルドに行ってきますので」

「…… ああ、さっさと行ってくるがいい」


 疲れた非常に疲れた。

 対照的にルーの奴はなんかキラキラ輝くくらいに元気になっておる。

 今はもう会話するのもしんどいんじゃがな。


「いや、ちょっと待つのじゃ、狩りができる場所を言ってから行くのじゃ!」

「あ、そうでしたね。いやぁ、(かみなり)お尻ぺんぺんを回避できたかと思うと嬉しくって嬉しくって」


 そこまでのものなのか⁉︎ お尻ぺんぺんというのは。


「狩り場の話でしたね。とりあえずはこのまま真っ直ぐに行ってください。そうすれば中央門にたどり着きますのでは」

「ふむ、中央門だな」

「はい、そこから出ますとカッツァ平原と呼ばれる場所にでます。そこにいるモンスターならば狩ってしまってもらって大丈夫です」

「うむ、よくわかったぞ」


 門から出た側にいるモンスターはぶっ飛ばしていいんじゃな。


「では、私は今度こそ冒険者登録をしてまいりますので」

「うむ、事故などに合わないようにするんじゃぞ?」


 なんか浮かれてるみたいじゃし、馬車とかに引かれないか微妙に心配なんじゃがな。ま、ついて行く気は微塵もないがな。面倒なのは嫌いじゃし。


「…… じ、事故に合わす気じゃないですよね?」

「望むならば今ここで建物が壊れるという不幸が発生するが?」

「行ってきます!」


 軽く拳を作り近くの建物へと向かい冗談で拳を放つそぶりをすると顔を青くしながら走り去っていきおった。

 あやつは我のことを一体何だと思っとるんじゃ?

 どこぞの破壊神かなにかと勘違いされているような気がするのう。それはそれで腹がたつの。だってあいつ我の尻尾の一振りで潰れとったからの。


「ま、とりあえずは行ってみるかの」


 足取りをルーに言われた中央門の方へと向ける。

 心なしか気分が高揚しているようじゃな。

 我にとってモンスターというのは口を開けてたら入ってくる食料じゃったからな。食べるために狩るという行為はしたことがほとんどなかったからのう。


「ふっふっふ、生身の、しかも人の形をとっての狩りは初めてじゃしな」


 ああ、素晴らしきかな人の体。

 世界蛇であった時にはできなかったことができるというのはまさに喜びの他にあるまいて。

 ウキウキとした気分で、というかスキップをしながら中央門へと向かう我であったが目の前に人影が立ちはだかったことで水を差され立ち止まるはめとなった。


「誰じゃ? お主」


 目の前にいるのはボロボロのローブを着込み、フードを深く被った人物なわけなんじゃが誰か全くわからん。


「み、見つけました」


 フードの下から聞こえたのは女の声じゃが、えらくガラガラ声じゃな。今にも死にそうと言われても信用しそうじゃよ。


「見つけましたよ! gadtjhdtgamさん!」


 身につけていたフード付きのローブを音を立てながら脱ぎ捨て、ローブが青空を舞う。


「む、貴様は!」


 その下から現れたのは我を釈放だと言いながらも海水で我を溺れさせようとしたアホ天使であった。ただしかつての神々しさが今は微塵もなく薄汚れた衣服を着ているんじゃがな。確か名前は……


「プリーフル!」

「ブリューフルです!」


 違っとった。

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