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はじまり
・年に一回、天神様に贄を奉らなければならない。
・贄は逃げてはならない。
・ 翌年の贄はその年の贄が指定できる。
「ねぇ村長。来年はあの子を贄にお願い。私の大事な人。×××に贄を。」
村長の北見タツは贄の言葉に対しうなずき、その後もっていた斧を振り上げ頭から叩き割った。ぱっくり空いた頭蓋からは血がピューと吹き出し、中に入っていた脳ミソがドロっと零れ落ちた。
その頃にはもう贄は生きてはいなかった。
わすがだか笑みを浮かべていた。タツは始末し終えた贄を台座にそっと置き溜め息を一つ、ついた。
贄の首は台座に置かれただ一点をずっと見つめていた。
タツはすっとその場を後にした。タツはすっとその場を後にした。