〜エピローグ〜
「―アルラ~エーマちゃん、ご飯よ~。」
「う~ん」
「今行きまーす!」
実は、おばさんがエーマに助けられたと恩を感じたらしく、エーマを家に置いてくれたのだ。
まぁ…最初は―
【アルラ…成長したのねぇ…】
【な、何のことさ…】
ぽん。
【照れなくていいわ。おばさん嬉しいのよ。】
【アルラに初めての彼女ができてっ!うふっ】
【なぁ~にぃ~!?】
―と、ボクとエーマを勘違いし、修正するのがもの凄く大変だった。まさしく、やっちまったなぁ。なのだ。
そして、今は案外三人で楽しくやっている…
「―アルラ~!!洗濯物干してきて~」
「うぃぃ」
「―ちょっと、あんた!!手伝おうとしない訳?
手伝わないならあっち行って!邪魔邪魔。」
シっシっ!!
「…うぃぃ」
「―これからも、よろしくね。エーマ。」
「え~…嫌だな。まぁ。しょうがないからよろしくしてあげなくもないわよ。嫌だけど。ほんと嫌だけど。」
「……うぃぃ…」
と、ボクが尻にひかれて…(もう、泣きます。限界です。ミジンコのプライドも粉々です。)
―だから、この時ボクは大切なことを忘れていた。
いや、忘れたかったのかもしれない。
ボクはエーマがブレイドと呼ばれる物を使うことは知らなかった。
なのに、なぜ、ボクの夢に出てきたのだろうということを。
*
ズル…ズル…ピチャン…ピチャン…
「持ってきましたぜ、主」
ビシャッ…
「ふむ…苦しゅうない。」
「ありがたきお…」
「だが!!まだ…まだ足りん!!」
マスターと呼ばれる者は、口を血で汚し、血走った目、見るも無残な姿だった。
「はっ!!次はどのような者をご所望で?」
すると、マスターと呼ばれる者は静かに言った。
「…アルラ・ルガー…」
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