表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/7

第二章 〜エーマ、驚愕の本性〜

「…だぁぁぁぁぁぁ……はぁぁぁぁ………」


ボクは今、疲労困憊中である。

それは、突然のことで…………


―昨日の夜。

「ここだよ!」

「………………。」


うん?

返事がない。


「エーマ?」

「…なに?ここ………」

「え?ボクの部屋…」

「この、汚い部屋は何やねんって聞いてんのや…」


…なんか、ヤバイ感じがするのはボクだけでショウカ…?


「あ、ぁぁ…いや、汚いけどいいところ…っ!!」


突然、エーマの手がボクの目の前へ迫ってきた。

いや…何となく予想はついてた…かもっ!?


バッシィィィ!!!

「そ・う・じ!!!!!!」

「はいぃぃっ!!」


―本当に、突然だった。

人が変わったみたいに…。(天使だけど)

エーマは表裏があるのだろう…。

それも、強烈に、だ。

それからボクはと言うと、朝まで掃除していた。

そして、今!やっと!エーマからOKが出たのだ。


「…はぁ、もう助けるのやめよっかなぁ…」

「ダメよ。」

ビクッ!?


エーマはボクの目の前に、

ある紙を突き出してきた。


「あんた、忘れてないでしょうね?

ちゃんとあの時、契約書も書いてもらったんだからね!!」


そうだった。

助けてもいい。と言ったとき、


「じゃっ、これにサインして!」


と言われ、何気なしにサインしたのだ。

何となく疑問に思っていたところもあったが…

まさかのまさか…だった。


「ウフフ…これがある限り…

あんたは私のも・の、なんだから。」


エーマはニヤニヤしている。

まるで、悪魔の微笑み。(天使だけど×2)

まぁ天使助けになるのなら、いっか。

ボクはエーマを見ていると、そう思ってしまった。


「ところでさぁ…いつになれば、ボクの名を呼んでくれるのさ?」


エーマはボクを睨んで言った。


「はぁぁ?呼ぶわけないじゃん!!

何言っちゃってんの!?…あ…もしかしてあんた…」

「?」

「そういうプレイがしたいわけ…?」

「どういうプレイだよっ!?」

「…引くわぁ…」

「いや、だから!!プレイって何さあぁぁぁぁあ!!!!」


…ほんとにボクはやっていけるのだろうか…

もう既に、逃げ出したいボクだった。



「―とにかく今日は巡回するわよ。」

「?」

「見回りよ!み・ま・わ・り!!誰かが襲われてないか見てくるのよ。」


はぁ…


「何よ!!そのため息!!そんなに何回もしてると、幸せが逃げていくわよ。」

「あ~い…」

「なによ!その気の抜けた返事は!?」


……まぁ、そんなこんなでボクたちは家を出た。

―果たしてこれから先、こんな彼女と仲睦まじくやっていくことは…ってもういいな。


「こんな彼女ってなんや、てめぇ…文句あんねんやったらはっきり言えや。」

「イエ…ナンデモゴザイマセン…デス。」


―不安すぎる。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ