表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
血だらけの女  作者: K
8/8

最終話

>

「真琴にこの人殺されたって…。」

「えっ?」

何をいってるんだ?俺はこの女の人を知らないんだぞ。健?

「何か言ってよ…。」

えっ?何を言えばいいんだ?

「俺はなにもやってない。」

そうだよ!俺はなにもやってない。人なんて殺すはずがない。

「嘘つくな!!お前に殺された。」

「真琴はたぶんわからないと思う。だから話せば…。」

健?俺を信じないのか?友達なのに…。

「お前らのクラスに不登校の女子がいただろう?」

女子?あ!そういえばいじめられて自殺した子だ。忘れていた。

「その母親だ!!」

母親?どうして?もしかして母親も自殺?そんなわけ…。

「お前がいじめのリーダーと聞いた。歩から。そのせいで歩は死ぬことになった。」

「真琴?」

「俺は悪くない。全部小林歩のせいだ。」

そうだ!悪くない。全部!全部!あいつがいけない。

「追いつめられ自殺した。私はお前のせいで!」

なぜだ?悪いのはあいつなのに…。

「うるさい!俺はしらない!!」

「真琴…。」

なんなんだよ健まで…。俺が悪いみたいに。たしかにいじめた。小林を俺はいじめた。あいつが間抜けで足が遅くて運動ができないのに頭がいい。そんなやつにみんなムカついていた!悪いのは小林歩なんだ。

「真琴?大丈夫か?」

なんで…。

「俺はどうしたらいいんだよ。」

「殺す。」

どうしよう。健は?健ならきっと…。

「健はどう思ってる?」

「あっ俺は…。」

頼む俺を信じてくれよ!友達!サッカーよくしてたじゃんかよ…。

「元の世界にもどりたい?」

あ!そうだ。鏡の中にいたことを忘れていた。

「戻りたいにきまってんじゃんかよ!な!健?」

「あっああ戻りたい。」

どうやったらいいんだ?はやく帰して欲しいと焦っていた。

「この男を殺したらね…。健くんかな…。どうする?大切な友達を失うか自分が助かるか…。」

「健!」

「考えさせて…。」

えっ…。答えはすぐでるかと思っていたからだんだん恐くなってきた。ほんとうにしんじゃうのか…。

「罪の重さは感じたかな?」

この女は一体…。いじめたのが原因か…。

「真琴と一緒にはでられないかな?」

いつのまにか泣いていた…。

「健…。ありがとう。」

「友達だもん…。」

信じてくれたことに嬉しさと色々な感情が顔に出た。どうしたら…。

「…。」

あれ?いつのまにかいない。足がすくみ動けない。

「真琴平気か?」

「あっああ。」

「ありがとう。助けにきてくれて。」

ばかと言いたくなったがやめた。

「戻ろうか。」

おばけが本当にいるんだと知り恐くなった。今日はきっと忘れられない日になると思う。

次の日。

「真琴おはよう。」

いつもの朝がきた。学校へ向かう。1人でかって?いいや…。

「健!おはよう。」

昨日あったことは2人だけの秘密にした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ