6話
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どのくらいたっただろうか。
「うっ…。てて…。」
どうやらずっと気を失っていたようだ。何が起きたのだろうか。
「たしか…。血を流している女の人が表れて…。」
ゆっくりと思いだした。あの女は一体何者なんだ?
「ねぇ。」
「ひっ!だれなんだよ。お前。」
恐る恐る聞いた。
「わたし?わたしはね…。」
どうしたらいいんだ?真琴は助けにくるのか?
「殺された!!」
あまりの怖さに言葉が出ない。
「お。俺に何をするき?」
やっと出た。
「やりたい復讐したい」
「えっ?」
「力になって。」
驚いた。てっきり自分が殺されるかと思っていたのに…。どうなってんだ?
「じゃあ俺を鏡の中につれこんだのってそのためか?」
「うん。驚かせてごめん。」
本当におばけなのだろうか。だが連れ込まれた以上手伝うしかない。
「どっどうしたらここからだしてくれる?」
勇気を振り絞り聞いてみた。
「あの男をつれてきて。」
あの男だれのことだ?
「あの男って?」
「あなたといた男。」
まさか!
「真琴…。」
「うん。」
うそだろ!真琴が何をしたんだ?真琴を殺すきか?
「ちょっと待ってくれよ真琴を殺すつもりじゃ…。」
「殺すに決まってるでしょ!!」
本気だ。このままだと真琴は死んでしまう。真琴…。
今は…。もうよるの11時。もうすぐあと2時間。
「健を助けないと。」
「真琴?もうねなさい。」
「はーい。」
緊張する。健大丈夫かな。あと1時間。もうすぐだ。健…。
「よし!時間だ。」
鏡へ向かった。しばらくすれとあの女が立ってこっちへ手を伸ばしてきた。
「よし…。」
鏡の中へはいった。
「うっ…。てて…。」
ここは?鏡の中か?健は?健はどこだ?
「けーん。」
この声ってまさか。
「真琴の声です。」
きたんだ。真琴。
「つれてこい。」
「はい。」
どこだ健。
「けーん!どこだ!」
「真琴!!」
「健無事か?」
「あっああ!こっちへきてくれ。」
これからは何が起こるのかたぶん真琴は知らない。
「きたな…。」
「ひっ。」
だれだ?あ!あの女だ。健?これって…。