梅雨色に染まる君
じめり、と
何かが肌を這う 薄暗い部屋の中
じめり、と
何かが胸を覆う 薄暗い自身の中
微妙な暑さ
加担するのは もやもやした心
微妙な甘さ
惹き付けるは 捨てきれない心
もう、今さらなのだ
遅いのだ
終わり。
知らせは この雨音か。
耳を塞ぎたくなるような
塞いでも溢れ出るような
君の音色は
雨で掻き消され
君の朱色は
雨で流されるのだろう
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「おやすみ。」
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