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真っ暗
あー、終わったんだ。
でも、満足感はなかった。
こんな19年が、
こんな最期が、
わたしの人生だったのか。
はぁ。
ふと、ため息がもれた。
わたし、何で生まれてきたの?
あいつを、ああしてこらしめるため?
ただ、それだけのために生まれたの?
もしかして…
わたし、
生まれてくる時代を間違えたのかな?
家族も、
愛する人も、
信じれないこの時代。
嘘のうまいやつ、
口のうまいやつが上に立ち、
涼しい顔で笑いながら、
のうのうと生きる時代。
たくさんの情報に溢れ、
それに踊らされて生きる、
素直で単純なひとたちの群れ。
こんな世の中の、どこに幸せがある?
こんな風に感じてるのはわたしだけ?
わたし、やっぱり狂ってるの?
……
…
神様、もしあなたがいるなら、
そして、生まれ変われるなら、
今度はわたしを…
1本の大きな木、にしてください。
こんな人間たちに関わることなく、
何に対しても愛情など抱くことない、
傍観者となって…
じっと、この時代を眺めていきたい。
そして、
わたしとこの世の中の…
どっちが狂ってたのか知りたい。
わたしは、そう願いながら天へ登っていく。
次第に周りが、どんより暗くなってきた。
真っ暗なトンネルを通ってるみたいに…
長いトンネルをもうすぐ、抜ける。
この先にあるのは…
残念だけど、普通は地獄行きかな。
ふっと笑いながらつぶやいた。




