38 ヒヤヤッコ、でしょう^^
38 ヒヤヤッコ、でしょう^^
暑い・・・暑い・・・というなかれ。余計に暑くなるじゃんか。
その昔、僕は20代の頃、海で働いていた。あれはたしか、本牧のコンテナバースだったと思う。
港湾荷役のおじさんたちが、ギラギラの太陽の下で、あっちへこっちへと忙しく働いていた。岸壁の袂にでかい樽が一つ。さっと立ち寄っては口へ運んでいく。最初は水かジュースかなにかと勝手に思っていた。
ある日の昼休み、ちょこっと現場を離れて、樽の中身を覗きに行った。余りにみなさん美味そうな飲みっぷりだったからだ。
そこには、でかい氷と、豆腐が数え切れないほど浮んでいた。真っ白な豆腐は、夏の太陽の下で輝くような真っ白さであった。今でも瞼の裏にくっきりと焼きついている。
水分とたんぱく質をとるためのパワーフード、豆腐。炎天下でバリバリに働く人達の、力の源であったのだ。僕は無条件に「かっこいい!!」と思った。真鍮のおたまですくう、豆腐。味付け一切なし。そしてギンギンに冷たい。
今日のような日は、ヤッコでいい。ねぎとか、みょうがとか、何もなければ、刻みのり。僕は一番安い豆腐が好きだ。お高くとまったトウフなど興味なし。大して美味くもない。
ごま油をタラーリ。岩塩で、あるいは醤油をちょろっと。それでいい。水気をよくきり、チルドできっちり冷やし、食べる直前に引っ張り出す。
ウィスキーのオンザロック。甘めのスコッチ。わが人生にぬかりなし。 ムフ^
あの頃のおじさんたちは何処へ行ったやら・・・今や、この僕がおじさんである。
^




