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僕の本気は

あの戦いの後、僕は眠りについて次の朝、教室に入って少しが経った。

そしてその時、教師が新しい制度が追加されたと僕たちに告げた。

クラスが上がれば上がるほど、この学園での権限が強くなるとのこと。

てことはSクラスは、いろいろ優遇されやすいのか。

「狙ってみるのもありだな。」

心の中でそう呟いた。

いや、でも卒業すればいいだけだ。だからこそクラスを上げる必要性はあまりない。

最期まで生き残ればランクなど関係ないのだから。

それに、もう目的は定まっている。

その目的を達成するためだけに動け。ほかの思考を遮断するんだ。



そんなことを考えていると、その制度の説明の後に次のテストが発表された。

「次のテストは乱闘です。これは最後の10人になるまで終わらないテストです。明日このテストが行われます。」

十人か、結構絞られるな。

まだ戦ってない奴がたくさん居るから心配だな。

そんな事を言っておきながら負ける気は1ミリもないんだがな。



そうしてその日は何事もなく終え、次の日テストが始まる前にマリアに呼び出された。

「貴方、本気を出すの?」

そんなことを聞かれた。

それに僕はため息をつきながら、

「はぁ、僕は本気を出さないよ。逃げて生き残るつもりさ。」

僕はそう言って会場に向かった。

どうやら僕は有名人らしく僕が会場に着いた瞬間皆が視線を送ってくる。

「鬱陶しいな。」

そう心の中で呟く。


そして数分後にテストが開始した。

僕はこのテストである目的があった。生き残るのはもちろんだが他にやらないといけないことがある。


私は最強の女王と言われているだけあって狙われている。

それは何故か。それは最後に私が残ってしまったら勝ってしまうからだ。

だから人数のいる今の内に始末しようとしている人が多い。

「いい加減鬱陶しくなってきたわね。」

なんと同じSクラスの生徒が数名、Aクラスの生徒が10名ほどいる。

流石にじり貧になってきた私は、一時撤退を考えていた。だがその時、背後から途轍もない威力で後頭部に打撃を入れられた。

そこでその痛みに耐えられなくなった私は地面にうずくまる

痛い。痛い。な、何で私が。

私はここでやられる運命なのね。そう悟った。

そして同じSクラスの生徒が、

「これで死ね!女王!」

そう言って能力で作られた剣が私に向かって飛ばされた。

私は死を覚悟して目をつむった。でも、一向に攻撃が私に当たる気配はなかった。

恐る恐る目を開けると、周りの生徒が全員息をしていなかった。

「傷も治ってる。」

誰がやったのかと周りを見渡していると、私は見てしまった。

私を救ってくれた人の後ろ姿を。


そして何事もなくテストは終わった。

「結局一回も戦闘しないで終わってしまったな。」

そう、横にいるマリアに言った。

するとマリアは質問をしてきた。

「貴方は、本当に戦闘をしていないの?」

そんな事を。

「本当にただぶらついていたらテストが終わっていたんだ。」

ありのままを僕は言う。

それを聞いたマリアは、そんな衝撃な問いを僕にぶつけてきた。

「じゃあ、何で貴方の手は血で汚れているの?」

バレたか。マリアはきっと気付いているのだろう。

バレてしまったなら仕方がないか。

「まぁさっきのは冗談で友達がピンチだったから助けただけだよ。」

間違ったことは言っていない。

「じゃあ貴方は、あの人数、しかもSクラスやAクラスが束になってきても圧勝することが出来るの!?」

その言葉に僕は、

「圧勝ではないぞ。」

するとマリアは僕のことをじっくり観察した後に、

「でも貴方無傷じゃない!」

そう叫ぶように言うマリア。そんなマリアに、

「まあ助かったんだから細かいことはどうでもいいだろ。」

そう返す。



しかし残り十人か、少し離れたところにマリーの姿も伺える。

さて、これからのテスト。どうなることやら。

次のテストで終わりなのか。

それともこれからまた何かがあるのか。

少し楽しみだ。

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