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決闘

次の日、決闘が始まろうとしていた。

対戦相手は戦う時に分かるらしい。

事前に相手を認知することで不正を防ぐなどの理由があるらしい。


僕は会場に向かう途中で知らない奴に話しかけられた。

「そこの君、鬼ごっこで唯一生き残ったDクラスの男、だよね?」

おれは渋りながらも、

「まぁ、そうだが、それがどうした?」

するとそいつは自信満々に、

「いや、君と対戦する気がしてね。」

そんな妙なことを言われた。

事前に相手がわかる能力でも持ってるのか?


そんなことを考えながら僕は会場に着いた。そして数分後、対戦相手が決まった。

「まじか、」

僕は少し驚きながらもそう言った。

僕は位置に着く。そして反対側にはそいつがいた。

コロシアムのような会場で、周りにはたくさんの人がいた。

「見られるのはあんま好きじゃないんだがな。」

そう呟く。



そして試合開始の合図が鳴った。

いろいろ確かめたいことがあるので僕から接近して攻撃を放ってみる事にした。

するとそいつは僕が攻撃を放つ前に回避行動に移った。

僕は一瞬だけ思考して、

「あぁ、そうゆうことか。お前、未来が見えてるな?」

と、敵の能力を一発で言い当てるのだった。

するとそいつは驚きを見せながら、

「な、なんで俺の能力が分かるんだよ!!おかしいだろ!!」

よくよく考えればわかることだ、違う可能性もあったがこいつの反応を見る限り正解だな。

さて、そろそろ終わらせてもいいだろう。

そう心の中で呟き僕は能力を発動しようとした。

するとそいつは未来を見て自分の死を悟ったのか泣き出した。


彼が見た未来は、闇、だろう。

そして数秒後そいつは意識を落として力なく倒れた。

そういえばこいつはBランクだったか。

「そりゃ、負けるワケないわな。」

そう呟く。


その後マリーが僕に歩み寄ってきた。

「いつものようにまたなんか言ってくるのか?」

そう聞くと、

「そうね、貴方本当はSクラスの実力あるでしょ。」

別に隠しているワケじゃない。

僕はずっと全力でテストを受けているワケだしな。

だからこそそいつに言う。

「僕はずっと全力でやってた。今回は相性が良かったんだよ。」

僕はそんなことをマリーに言うとマリーは、

「相性が良かっただけであんな一瞬で相手を無力化出来るものなのかしら?」

まぁ、無いだろうな。

未来を見る能力者相手に相性がいいだけで一瞬で倒せるワケ無い。

でも、僕はその質問を無視して自分の教室に戻った。



その日は何もなく僕は帰っていた。

この学園にはクラスがB以上なら寮が使えるようになるらしい。

まあわざわざ家に帰るのが面倒だから楽になってよかったな。

「ランクが上がれば優遇される、か。」

いいこともあるんだなと思い、自分の部屋のドアを開けた。

その瞬間、僕の背後から途轍もない殺気が押し寄せた。

これはそこら辺の有象無象とは違う、本当にヤバイ。

僕はまずいと思い、瞬時に能力を発動して、場所を変えることにした。

そこは屋上だった。流石に寮の中で戦闘は避けたい。

で、僕は今一度僕を襲おうとしたそいつに目を向けた。

するとそいつは奇妙な笑みを浮かべていた。

「お前は、、、」

僕はそいつが誰かを知っていた。

世間に疎い僕でも耳に入るほどの実力者。

「最強の女王、マリアだな。なんでお前みたいな奴が俺のところに?」

そう問うと、そいつは笑いながら、

「貴方の所為で私はテストで負けてしまったの。だから、死んでもらうわね?」

と高々とそいつは宣言するのであった........



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