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61 暴竜

 


「な、なんすか!? 今の大きな音は!?」


「慌てんじゃねぇよ。どうせミリアリアが上級魔術でもぶっぱなしたんだろ」


「ほぇ……ミリアリアは上級魔術を扱えるんすか。アチキも見てみたかったっす」


 ダル、アテナ、ミリアリアが事件の解決に尽力している間、フレイは勝負の時間ときになるまで道場に待機していた。


 本当なら自分も暴れ回りたかったが、怪我人のメイメイとパイ老父を置いていく訳にはいかず、仕方なくこの場に留まっている。


 理由はもう一つあり、正午の時間までに帰ってこれなかった場合、タオロンが不戦勝だと言ってくる可能性も考えられた。

 町の緊急事態にそんな馬鹿なことがある訳ないだろうがと思うが、事前にメイメイを襲ってから勝負を持ち掛けてきた姑息なタオロンならやりかねない。


「フレイ……申し訳ないっす。本当ならアチキが戦わきゃならないのに、リュウに負けたせいでフレイに任せる事になってしまったっす」


「今さらじゃが、ワシらのいざこざに付き合わなくていいんじゃぞ。お前さんが木影流の為に戦う義理なんてないんじゃからな」


 メイメイはリュウと戦った時の傷がまだ癒えず、自分の代わりに木影流の看板を賭けて戦うことになったフレイに負い目を感じていた。


 それはパイも同じだった。

 昨日のあの場では口を出さなかったが、この勝負にフレイが戦う理由なんて何一つない。結果的に巻き込んでしまったが、今ならまだ舞台から降りられる。


 申し訳なさそうに俯いている二人に、フレイは苛立たしそうに舌打ちをして、


「ぐだぐだと辛気臭ぇこと言ってんじゃねぇよ。誰でもねぇ、オレが戦うって決めたんだ。これはもうオレの戦いなんだよ。お前等がやめろって言っても、オレは勝手に戦わせてもらうぜ」


「フレイ……ありがとうっす、凄く嬉しいっすよ。でもリュウは本当に強くなってるっす。中でも破天流の技は――」


「それ以上言うな」


 メイメイがリュウの対策を話そうとするのを遮るフレイ。

 何故止めるのか驚いていると、フレイは真剣な表情でこう告げる。


「オレの戦いに水を差すんじゃねえよ。相手が誰であろうと関係ねぇ、オレが勝つ。だからお前は黙って見てやがれ」


「フレイ……」


 男気のあるフレイの言葉にメイメイが感動していると、外から足音が聞こえてくる。


「来たぜ」


 刹那、道場の扉がガララと開けられる。

 光が差し込む中、二人の武芸者がそこにいた。逆光で見え辛くなっているが、その二人はタオロンでリュウであった。メイメイの予想通り、破天流の弟子代表者はリュウだったらしい。


 タオロンは道場の室内なかにいるフレイ達を見つけると、ニヤリと口角を上げる。


「おやおや、まさか居るとは思いませんでしたよ。てっきり荷物を畳んで夜逃げしていると思っていたのですがね」


「誰がテメエら如きにビビッて逃げるかよ。早くぶっ飛ばしたくてウズウズしていたくらいだ」


「なんだメイメイ、お前生きてたのかよ」


「リュウ……」


「それとじじい、悪いが道場なかに入らせてもらうぜ。別にいいだろ? 俺はもう破天流だし、今日で木影流もなくなるんだからな」


「好きにせい」


 かつての仲間、かつての弟子に対し、メイメイとパイは複雑な思いを抱いていた。


 一年前まではここで共に汗を流していた家族同然の仲だったのに、今では敵対する関係となってしまっている。運命とはなんて残酷なものなのだろうか。

 二人は靴を脱いで道場に入ると、フレイ達も立ち上がって対峙する。


「世間話をする必要も無いですし、さっそく勝負をしましょうか」


「話が早ぇじゃねえか。さっさと戦おうぜ」


「ルールの確認といきましょう。魔術は使用不可能で、身体強化のみとする。降参、または戦闘不能になった方が敗北。敗北した方の流派は、看板を潔く譲ること。それで構いませんか?」


「ええじゃろ」


 タオロンが確認し、パイが了承する。

 タオロンは続けて、


「破天流の代表者はここにいるリュウ。そちらは――」


「オレだ」


 フレイが名乗りを上げる。

 タオロンは「いいでしょう」と言って、


「では両者前へ。リュウ、任せましたよ」


「はい、すぐに片をつけてやりますよ」


「フレイ……お願いするっす!!」


「おう」


 タオロンはリュウの肩に手を置き、一言告げて後ろに下がる。応援してくるメイメイに、フレイは短く返して中心へと向かった。

 そして、フレイとリュウが初めて対峙する。


「お前が最近木影流に入った弟子か。はっ、看板を失いたくないからってついにこんなイロモノまで弟子にするたぁ、爺も朦朧したな」


「ペチャクチャうるせぇんだよタコ。喋ってねぇでさっさとかかってきやがれ」


「……いいだろう、望み通りぶっ殺してやる」


「お喋りはここまでにしましょう。試合開始!!」


 タオロンの合図により、ついに木影流のフレイと破天流のリュウの試合が始まった。


 先に仕掛けたのはリュウ。足を上げない歩法で身体をブラさずに肉薄すると、鋭い正拳突きを放つ。

 軌道を見極め、フレイは片手で受け流した。


「ほう、少しはやるじゃねぇか」


「……」


「なら、これならどうだよ!!」


 すかさずリュウは連打の嵐を繰り出す。

 顔面への拳打を、手首に手刀を打ちこみ弾く。脇へのフックを、肘を下げて打ち落とした。


 こめかみ目掛けての回し蹴りを、膝を下げて回避する。しかし、リュウは強靭なる体幹によって攻撃を中断すると、反撃を目論んでいたフレイの頭に踵落としを放った。


 フレイは咄嗟に横へとステップし、紙一重で踵落としを回避した。ズンッと、強烈な蹴りが床に叩きつけられ重厚な音が鳴り響く。


 大きく距離を取ったフレイは、自分から攻めることなくその場で構える。

 攻撃してこないフレイに、リュウはニヤリと笑みを浮かべた。


「守りの戦いか……ちったぁ木影流を身に付けてるみたいだな。だが、そんな付け焼刃でできるほど武術は甘くないぜ」


「ふぅ……ふぅ……」


 リュウの挑発に乗らず、フレイは呼吸を整えていた。

 リュウの攻撃はメイメイよりも疾くて重くて上手い。

 だが、疾さだけならアテナの方が上だ。町に到着するまでずっと一緒に鍛錬し、アテナの攻撃の疾さに慣れていたお蔭で反応が遅れることはない。


 重さに関しては、持ち前の身体の頑丈さが功を奏している。十分耐えられる範囲だ。これがメイメイやアテナだった場合、衝撃によって少なからずダメージを負っていただろう。


 そしてリュウは攻撃の構築が上手い。

 常にこちらの急所を狙い、淀みなく攻撃を連鎖してくる。


 それに対応できているのは、メイメイとの型の鍛錬の成果だった。短い期間ではあったが、毎日必死にやり続けたことで型が身体に染み込んでいる。頭よりも先に身体が動くことで、リュウの連撃に対処できていた。


「こりゃ驚いた……フレイの奴、この期間で木影流の型を己のものにしておる」


「そりゃそうっすよ。アチキがずっと付いて教えてたんすから。フレイはバカだから口で言っても分からないっすけど、身体で覚えるのは早いんす。それでも、リュウの攻撃についていってるのは驚いたっすけどね」


 パイとメイメイがフレイの成長度合いに驚愕する。

 まさかここまで、型を自分のものにしているとは思ってもみなかっただろう。


 メイメイの言う通り、フレイは口で教えられても理解できなかったが、必死にメイメイの真似をし、納得のいくまでやり込み続けたことで身体に型を覚え込ませていたのだ。


「遊びは終わりだ。見せてやるよ、破天流の技をな!!」


 再びリュウが間合いを詰めてきて、拳打を放ってくる。それを受け流そうとするのだが、


「――がっ!?」


 手が弾かれてしまい、鼻っ面に叩き込まれてしまった。

 ツーと鼻血が垂れる。どうして失敗してしまったのか困惑しているフレイに、間髪入れずリュウが殴打のラッシュを繰り出した。


 フレイは受け流しを試みるも、悉く弾かれ袋叩きにされてしまった。


「螺旋脚!!」


「ぐっ!!」


「フレイッ!」


 強烈な胴蹴りを喰らい、吹っ飛ばされてしまうフレイ。腕をクロスして防いだお蔭で致命傷は免れたが、今のラッシュで相当なダメージを負ってしまった。


(効いたぜちきしょう……)


 よろよろと立ち上がりながら、フレイは親指で鼻血を拭う。


 疲労している彼女を心配そうに見つめるメイメイ。

 こうなる事は分かっていた。だから試合前に破天流の技を教えておきたかったのだが、無粋だと断られてしまった。

 やはりあの時話しておけばよかったと悔やんでしまう。


「ほ~、今ので決まらなかったか。良かったなぁ身体が硬くてよ。だが時間の問題だ、俺の技に気付けないようじゃサンドバッグも同じだぜ」


「舐めんじゃねぇ、タネならもう割れてんだよ。“回転”だろ?」


「「――っ!?」」


 驚愕するメイメイとリュウ。まさかフレイが破天流の技に気付いているとは思わなかった。


 フレイは漠然と攻撃を受けていただけじゃない。受けながらも、破天流の特徴が回転であることを見破っていた。その代わりの代償は高くついてしまったが。


「はっ、仕掛けが分かっても対応できなきゃ意味ねぇぜ」


(その通りっす……アチキも最後までリュウの攻撃に対応できずやられてしまったっすから)


 技を見破ったとしても攻略できるかは別の話だ。

 それはフレイとしても承知の上。カラクリが分かってもどう攻略するかは考えつかない。

 それでも、やるしかないだろう。


「次で今度こそ終わらしてやる」


「おっと、まだ終わってねぇみたいだな」


「間に合ってよかった」


「なんだ、負けてしょぼくれてる姿を見れると思ったのに」


「て、テメエら!?」


 リュウが仕掛けようとしたその時。

 事件を解決したダル達が道場に帰ってきた。全員怪我を負っていて――特にダルが酷い――、被害の大きさが窺えた。

 それでも全てを解決した頼れる仲間達に、フレイはニヤリと微笑む。


「アニキ!! モンスターの方はもう大丈夫なんすか!?」


「ああ、ちっとばかし時間がかかっちまったが終わったぜ。町の被害も最小限だ」


「流石アニキっす!!」


「アニキ……やっぱり道場にいる冒険者ってのはダルの事だったのか……」


 道場の中に入るダルに抱きつきながら凄い凄いと喜ぶメイメイを見て、リュウの想像が当たっていた事に気付く。

 見た目も雰囲気も昔に会った時より大分変貌しているが、顔の面影や声はダルのものだった。


(町の騒ぎが終わった? まさか『艷公』様が失敗したというのですか?)


 ダルの話を聞いていたタオロンは怪訝な顔を浮かべる。

 町への襲撃は予め『艷公』から聞かされていた。どんな内容かまでは深く知らされていないが、ダル達が阻止したという事は失敗に終わった可能性が高い。


(まぁいいでしょう、私は私の使命を遂行するだけです)


「なんだフレイ、負けてんじゃねえかよ」


「頑張れ!!」


「しっかり~」


「じゃかあしぃ!! 黙って見てやがれ!!」


 既にメイメイ達の側に座って観戦モードになっている仲間達に怒鳴り、フレイは深く深呼吸をして心を落ち着かせる。


(あいつらがやる事やったんだ。ならオレも負ける訳にはいかねぇだろ!!)


 気合を入れ、集中力を極限まで高めた。

 今のフレイには周りの風景が目に入っていない。リュウだけに神経を注ぎ込んでいた。


 普段の彼女からは考えられないほど静寂で、その姿はまるで風に揺られる木の葉のよう。

 フレイの精神状態は今、『情静』に達していた。


「仲間が駆けつけて元気になったか? 戦いは常に孤独なんだよ、そんな甘ったれた奴が俺に勝てると思うな!!」


 フレイのと距離を一瞬で潰したリュウは、拳を回転させながら打ち込んだ。それに対しフレイは待ち受けるのではなく、自分から一歩前に踏み込んで拳打を受け流す。


「なに!?」


「「おお!!」」


 初めてリュウの攻撃を凌いだことで、観戦者達が沸く。

 リュウも目を見開いたが、構わず連撃を繰り出す。されど、フレイは全ての攻撃を捌ききっていた。


(何がどうなってやがる!? 何故俺の攻撃が流されてるんだ!?)


(なるほどな、やるじゃねえかフレイ)


 困惑するリュウとは違い、ダルはカラクリを見抜いていた。


 そのカラクリとは、受け流すタイミングによるものだった。フレイは完全に回転しきった攻撃を受けるのではなく、自分から一歩前へ踏み出し、威力が発揮される前に受けることで流しを可能にしたのだ。


 フレイは苦手な滝行の鍛錬の時に、メイメイに言われた言葉を思い出していた。


『どうしてそんな長時間打たれ続けられるんだよ』


『う~ん、ただ単に慣れてるってのもあるっすけど、強いて言うなら微調整っすかね』


『微調整~?』


『そうっす。滝といっても水の流れには変わりないっすから、衝撃が軽い時と重い時があるんすよ。受けてるとなんとな~く分かるっすから、重い衝撃が来ると感じたら常鋼ハガネを強めて、身体の角度もほんの少し変えるっす。それだけでもかなり耐えられるようになるんすよ』


『へ~、そんなもんなのか』


 メイメイの助言により、フレイも滝の流れを掴み耐えられる時間が伸びた。


 それはリュウの攻撃に対しても応用できる。回転によって衝撃を重くするのならば、重くなる前の段階で流れを変える。フレイは滝行の鍛錬によって、破天流を打ち破るヒントを得たのだ。


「クソ! 何で受け流される!?」


 未だに攻撃をいなされている理由が判明できず焦りを抱いたリュウは、打開しようと大技を打ち放つ。


「破天流・螺旋貫手!!」


(ここ!!)


 うねりを上げて迫る貫手。喰らえば致命傷だが、焦った分隙が大きく、軌道も分かり易い。


 フレイは冷静に見極め、下から掬うように掌打を繰り出し受け流す。僅かに体勢が前屈みに崩れたところを狙い、次の技へと連動させる。


「木影流・柳崩し」


 その型は、今まで一番行ってきた型だった。

 浮きかかっている片足の間に自分の足を入れて外側に払う。身体の力を抜きながら服の襟を掴んで引っ張り、体重落下を加えて思いっきり投げ飛ばした。


「がはっっ!!!」


 投げ飛ばされたリュウは壁に激突し、地面に倒れる。

 しっかりと受け身を取っていたフレイはゆっくり立ち上がると、どんなもんだと言わんばかりの顔を浮かべた。


「凄い!! 凄いじゃないかフレイ!!」


「中々やるじゃん」


「武芸者っぽかったな」


「フレイ……アチキの技を……」


 フレイの技にダル達が沸き立つ中、タオロンは氷のような眼差しでリュウを見下ろす。


「立ちなさいリュウ、負けることは絶対に許しませんよ。私を失望させないでください」


「はぁ……はぁ……俺が負ける訳ないじゃないですか。まだやれますよ」


 勝負を諦めていないリュウを見て、フレイは獰猛な笑みを浮かべた。

 そして、身体から凄まじい闘気を迸らせる。


「これで木影流が破天流に負けてねぇってことは証明したぜ。こっから先は、“オレの戦い”だ」


「アテナ、フレイの戦いをよ~く見ておけ。『情動』に関して、俺はあいつの右に出る奴はいねーと思ってるからよ」


「ああ……分かった」


 ダルの言葉に頷き、アテナは集中してフレイの闘いを見やる。


 肉薄して放ってくるリュウの拳打を、フレイは今までのように受け流すのではなく、同じく拳打で返した。


 ドンっと拳が重なる。

 目を見開くリュウに、フレイは歯を剥き出しにして告げた。


「オレは最初はなっからムカついてたんだよ。テメエらの汚くてこすいやり方になぁ!! それに仲間メイメイがやられて、こっちは腹の底が煮えくり返ってんだよぉぉ!!」


「ぐおっ!?」


 怒声を上げながら、フレイは怒涛のラッシュを繰り出す。


 そこに技という技はない。単純な暴力であった。

【暴竜】という名に恥じない、暴れっぷりである。


 リュウは受け流すのではなく、殴打で反撃する。もし彼に理性があり、木影流の守りをしていればまだ勝機はあったかもしれない。


 ズドドドドッ!! と、拳と拳がぶつかり合う重音が鳴り響く。

 しかし、すぐに殴られる音に変わっていった。フレイの拳の重さとラッシュの速度に追いつけず喰らってしまう。

 なんとか打開しようと、リュウは渾身の一打を放った。


「破天流・螺旋貫手!!」


 顔面への貫手。フレイは一切恐怖せず前進し、首を傾けることで躱した。

 頬の薄皮が剥がれたが、そんな傷はどうでもいい。ただ、目の前にいるムカつく奴を思いっきり殴り飛ばしたい。


 ただそれだけだ。


「死ねタコ」


「おごっっっ?!?!」


 拳を振り上げる。

 強烈なアッパーがリュウの顎を捉え、そのままぶっ飛ばした。

 地面に倒れたリュウは、今の一撃によって完全に意識を失ってしまった。


 荒い呼吸を繰り返すフレイは、「へっ」と笑うと、


「オレの、木影流の勝ちだ」


 拳を突き出し、勝利を宣言したのだった。


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― 新着の感想 ―
[良い点] んキモチイイー! こういう見せ場をしっかり一話におさめて魅せたのも凄い!
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