第9話
主人公 「瑠夏ちゃん寝たし、風呂入ろ。」
知春 「あ、私も入ります!」
主 「え?なんで?」
知 「腰支えます。」
主 「いや、いらない。」
知 「いりますよ。」
ピンポーン
主 「あれ?誰かきた。誰だろう?」
知 「私出ますね。」
水無月が出てから結構経つ。長いなー。風呂入ろ。
知 「先輩。」
主 「うわ!ひ!」
また腰が…
知 「なんか警察が話があるとかで、家に上
がりたいとか言ってますけど、どうし
ますか?」
主 「え?なんで上がるの?」
知 「家主が腰痛めて玄関まで来れないから
って言ったらそうなりました。」
何言ってんだよ…この子…
主 「乙女の花園に来られては困ると言って
ください。」
知 「女性の警官です。」
主 「ふぐぅ…負けた…」
知 「え?諦めるの早くないですか?」
主 「どうせ、入るまでしつこい。もう、い
いよ。」
あぁ、でも動けないんだよなぁ…この状態見られると恥ずかしい…尻を突き出して迎えてるみたいだもんな。変態じゃんかよ。
知 「連れてきました。」
水無月いい!!!
警官 「あのー、どうなされたんですか?」
知 「腰が痛いそうで。動けないんです
よ。」
警 「はぁ、そうですか。そこまできついん
ですね。」
わかったなら帰れよぉ…
知 「先輩、ソファに座りましょう。手伝い
ます。」
主 「それをこの人たちが来る前にして欲
かった…」
主 「お茶も出せず、すみません。」
警 「いえ、お構いなく。少し事情を聞きた
いだけですので。」
主 「そうですか…」
警 「あなたはこちらの家主で間違い無いで
すか?」
主 「はい、小鳥遊響華
と言います。」
警 「そちらの方は?」
知 「私は水無月知春!彼女です!」
警 「彼女さんと、その彼女さんは今日は泊
まりですか?」
知 「はい!実は昨日も泊まりました!」
え?あれ?彼女で話が進んでるんだけど?
警官 「実は隣の佐藤さんなんですが、」
知 「佐藤さん?」
響華 「瑠夏ちゃんところだよ。」
知 「あー、」
警 「大変言いにくいのですが、ご遺体で発
見されました。何か心当たりとか無い
ですか?」
知 「ごいた
響 「し!瑠夏ちゃんが起きる!すみませ
ん、小声でお願いします。」
反射的に動いたから腰やってもうた。ヤバイ。
警 「瑠夏ちゃん、佐藤さんところのお子さ
んですね?」
響 「はい、お母さんが帰ってこないらしい
のでうちでとりあえず預かってま
す。」
警 「それはよかったです。その佐藤さんな
んですが、」
はぁ、ご遺体で発見されたか、瑠夏ちゃんになんて言おうかな?瑠夏ちゃんもこのままだと親戚のところに引き取られるのか。大変そうだ。
知 「先輩、警察の人帰ってから暗いです
ね。」
響 「そりゃ暗くもなるでしょ、隣の人が何
か事件に巻き込まれて、ご遺体で見つ
かって、それを私がお子さんに伝えて
くれだ?ふざけんなよ…あたた…」
知 「先輩、相当悪いみたいですね。折れて
るんじゃないですか?」
響 「ううん、しばらく安静にしてると痛み
はおさまるしそれはないよ…はぁ瑠夏
ちゃんになんて言おう…」