第8話
瑠夏 「お姉ちゃーん!!起きてー!!」
主人公 「んー?うーん…」
瑠 「お姉ちゃん!!!」
主 「なーに?……は!!瑠夏ちゃん!!」
瑠 「あのね、ママいなかった…」
しまった…忘れてた…とりあえず…起きなきゃ…
主 「あたた…んー、多少はマシになったか
な?」
瑠 「大丈夫?」
主 「うん…とりあえず連絡してくるね。」
電話には出たけど、まさかの別の人だった。なんでや。
瑠 「お姉ちゃん?」
主 「大丈夫。」
とりあえず警察にでも電話しとくか。
したのはいいけど、あんまり気にしてない様子だったな。どうしようか?
瑠 「お姉ちゃん、お腹すいたよ。」
主 「えー、ご飯には早いよ?」
瑠 「おやつ食べてないもん!」
主 「あー、おやつか。と言ってもうち何に
もないんだよなぁ。」
瑠 「じゃあいいよ。遊んでくる!」
出てった。え?出ていかしてもいいのか?ま、いいか。
瑠 「ただいま!」
主 「おかえり。手洗った?」
瑠 「うん!」
主 「もうすぐご飯できるよ。」
6時まずまずの時間だ。
「やったー!!」
もう8時か、水無月遅いな?珍しく残業でもしてるのかな?
ピンポーン
知春 「先輩!来ました!」
え?なんかキャリー持ってきてる?え?どゆこと?え?
主 「え?まさか、
知 「はい!お世話になります!先輩!」
主 「えぇ…」
知 「とは言っても、週末はうちに帰りま
す。先輩腰痛めてロクに仕事行けない
でしょ?治るまで一緒にいきましょ
う!」
主 「あ、そうなんだ、助かるよ。ありがと
う。」
ありがとう…なのかな?ま、ありがとうか。
瑠 「おばさん、ここに住むの?」
知 「おば!…瑠夏ちゃん、私はまだ、20に
もなってないの。19なの。先輩より若
いの。だから、お姉ちゃんでもいいん
だよ?」
あはは、必死だな。
瑠 「だって、お姉ちゃんはお姉ちゃんだけ
ど、おばさんはおばさんだよ?」
知 「ふぐぅ…」
主 「あはは、水無月、小さい子からしたら
18超えたらみんなおばさんだよ。気に
しないの。」
知 「先輩は!お姉ちゃんじゃないです
か!!」
主 「まぁ、そうだね。」
知 「そうだね。じゃないですよ!!私の方
が若いのに!!」
主 「落ち着きなよ。私はロクに化粧しない
し、子供から見たら化粧してたらそう
なんじゃないの?」
知 「もっともらしいこと言って。あ、隣失
礼します。」
主 「はいはい。」
知 「瑠夏ちゃんがいるってことはお母さん
はいないんですか?」
主 「うん、電話も変えてるみたい。まぁ、
もらったのは3年以上前だし、その間
に変えたのかも?なんで知らせてくれ
なかったのかは知らないけど。」
瑠 「お姉ちゃんが叫ぶからだよ。ママ
言ってたもん。お姉ちゃんはいい人だ
けどたまに発狂するから怖いって。怖
いから話したくないって。」
知 「だって。」
主 「だってじゃないよ。え?私そんな風に
思われてたの?マジか…」
知 「あはは、というか先輩もそんなことす
るですね。」
主 「……みたいだね?」
知 「自覚なし?」
主 「ない。」
知 「あらー。」