第6話
ん?いつのに間にか寝てた…
知 「くぅぅ…」
水無月はこうしてみると見た目は本当に可愛いな。そうだ、瑠夏ちゃん家にいたままだ。もう6時か、もう起きてるかな?
まだ寝てた。
瑠夏 「んん…」
この子も寝顔は天使みたいだ。やること悪魔だけど。
家見てきたけど、誰もいなさそうだなぁ。本当どこいったんだろうか?
知 「あ…先輩〜…おはよう……ございます〜
……」
主 「おはよう。よく眠れたみたいでよかっ
たよ。」
知 「はい……朝ごはんはおにぎりがいいで
す…」
主 「あはは、ねだるの?いいよ。わかっ
た。」
人のためにご飯作るなんて初めてだ。自分のことすら満足にしないのに…なんか、良い…
瑠 「おねーちゃん……おはよー……」
主 「おはよう。」
瑠 「んー………ママどこ?」
主 「ママまだ帰ってないみたい。」
瑠 「なんでー?」
主 「分からないよ。とりあえず、学校行っ
ておいで、帰ってきてママがいなかっ
たら私の部屋にいていいから。」
瑠 「わかったー。」
どうしたんだろうか?事故にあったとか?一応後で警察に連絡入れとくか。
知 「先輩〜、お風呂借ります〜。」
主人 「はーい。どうぞー。」
さて、おにぎり作らないと。
ひとまずこれだけあれば足りるかな?
知 「あがりましたー!」
主 「うん、おにぎりできたよ。」
知 「やったー!ありがとうございます!お
礼のチュー!」
主 「それはやらない。」
知 「え〜。」
主 「ほら、早く食べて。」
知 「はーい。いただきます。」
瑠 「お姉ちゃーーん!!!」
主 「ぐはぁ!」
知 「うぉー、小学生が飛びついたらあんな
衝撃が…社畜の腰には大ダメージ
だ。」
主 「いつつ…」
あ、これまずい…
知 「先輩?」
主 「まずいかも…」
知 「痛いんですか?ほい!」
主 「ふぎゃああ!!!何するの?!なんで
叩くの?!ああ!………」
知 「うお、本当にやばいですね。今日は休
みますか?」
主 「行く…けどぉ…!」
知 「おぉ、社畜の鏡。……そっか…」
苦笑い…また困らせてしまった…
主 「…今日もうち来る?」
知 「え?!いいんですか?!」
主 「うん…サビ残やめようと思って…」
知 「やった!!来ます!いったん家帰りま
すけど!絶対来ますから!!」
主 「あたた…」
瑠 「お姉ちゃん…ごめんなさい…」
主 「ん?いいよ、子供はそれくらい元気な
方が。私も運動しないと。今度一緒に
公園行こうか?」
瑠 「…うん!!!」
用意しなきゃ、でも…あたた…
知 「本当に大丈夫ですか?」
主 「無理かも…」
知 「病院行きます?」
主 「いやでも、会社に遅れるといけない
し、湿布でも貼れば多少はマシに…」
瑠 「てや!」
主 「うおあ!!……いやさ…冗談抜きで…
さ……殴っても…いいかなぁ?」
瑠 「ふ、うぅ……」
は!瑠夏ちゃんだった!
知 「あーあ、先輩小さい子いじめたー。」
主 「だってさ!みなづうう!!!」
あかん、これほんまにあかんわ…
知 「先輩、付き添いますから行きましょ
う?病院?」
主 「う、うん…」
知 「瑠夏ちゃんは学校行っておいで?」
瑠 「分かった。」