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狼乙女と兎美女  作者: 洋梨
6/14

第6話

ん?いつのに間にか寝てた…

知   「くぅぅ…」

水無月はこうしてみると見た目は本当に可愛いな。そうだ、瑠夏ちゃん家にいたままだ。もう6時か、もう起きてるかな?


まだ寝てた。

瑠夏  「んん…」

この子も寝顔は天使みたいだ。やること悪魔だけど。


家見てきたけど、誰もいなさそうだなぁ。本当どこいったんだろうか?

知   「あ…先輩〜…おはよう……ございます〜

     ……」

主   「おはよう。よく眠れたみたいでよかっ

     たよ。」

知   「はい……朝ごはんはおにぎりがいいで

     す…」

主   「あはは、ねだるの?いいよ。わかっ

     た。」

人のためにご飯作るなんて初めてだ。自分のことすら満足にしないのに…なんか、良い…

瑠   「おねーちゃん……おはよー……」

主   「おはよう。」

瑠   「んー………ママどこ?」

主   「ママまだ帰ってないみたい。」

瑠   「なんでー?」

主   「分からないよ。とりあえず、学校行っ

     ておいで、帰ってきてママがいなかっ

     たら私の部屋にいていいから。」

瑠   「わかったー。」

どうしたんだろうか?事故にあったとか?一応後で警察に連絡入れとくか。

知   「先輩〜、お風呂借ります〜。」

主人  「はーい。どうぞー。」

さて、おにぎり作らないと。


ひとまずこれだけあれば足りるかな?

知   「あがりましたー!」

主   「うん、おにぎりできたよ。」

知   「やったー!ありがとうございます!お

     礼のチュー!」

主   「それはやらない。」

知   「え〜。」

主   「ほら、早く食べて。」

知   「はーい。いただきます。」

瑠   「お姉ちゃーーん!!!」

主   「ぐはぁ!」

知   「うぉー、小学生が飛びついたらあんな

     衝撃が…社畜の腰には大ダメージ

     だ。」

主   「いつつ…」

あ、これまずい…

知   「先輩?」

主   「まずいかも…」

知   「痛いんですか?ほい!」

主   「ふぎゃああ!!!何するの?!なんで

     叩くの?!ああ!………」

知   「うお、本当にやばいですね。今日は休

     みますか?」

主   「行く…けどぉ…!」

知   「おぉ、社畜の鏡。……そっか…」

苦笑い…また困らせてしまった…

主   「…今日もうち来る?」

知   「え?!いいんですか?!」

主   「うん…サビ残やめようと思って…」

知   「やった!!来ます!いったん家帰りま

     すけど!絶対来ますから!!」

主   「あたた…」

瑠   「お姉ちゃん…ごめんなさい…」

主   「ん?いいよ、子供はそれくらい元気な

     方が。私も運動しないと。今度一緒に

     公園行こうか?」

瑠   「…うん!!!」

用意しなきゃ、でも…あたた…

知   「本当に大丈夫ですか?」

主   「無理かも…」

知   「病院行きます?」

主   「いやでも、会社に遅れるといけない

     し、湿布でも貼れば多少はマシに…」

瑠   「てや!」

主   「うおあ!!……いやさ…冗談抜きで…

     さ……殴っても…いいかなぁ?」

瑠   「ふ、うぅ……」

は!瑠夏ちゃんだった!

知   「あーあ、先輩小さい子いじめたー。」

主   「だってさ!みなづうう!!!」

あかん、これほんまにあかんわ…

知   「先輩、付き添いますから行きましょ

     う?病院?」

主   「う、うん…」

知   「瑠夏ちゃんは学校行っておいで?」

瑠   「分かった。」

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