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狼乙女と兎美女  作者: 洋梨
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第5話

主人公 「瑠夏ちゃんのお母さん帰ってこない

     ね。」

瑠夏  「ん〜……」

主   「眠たいね、寝ようか。」

瑠   「うん…」


さて、瑠夏ちゃんは眠ったし、あとは水無月だけか。

知   「先輩、今日部屋に入れてくれたという

     ことはそういうことですよね?」

主   「違う。」

知   「大丈夫です!!私がやってあげま

     す!!」

主   「だから違う!!」

知   「そんな…」

う…なんか、罪悪感が…

主   「だ、だって、子供もいるし、また今度

     ね?」

知   「今度…本当にしてくれますか?」

主   「あ、うん。」

しまったなぁ、ついついそういうこと口走ってしまう癖なんとかしないと…

知   「先輩、今日は帰ります。ありがとうご

     ざいました。」

主   「ん?泊ってかないの?」

知   「?泊っていいんですか?」

主   「夜ももう遅いし、いいよ。服は貸した

     げる。」

知   「ありがとうございます!!!」

わぁ…めっちゃ嬉しそう…

知   「先輩、チュー!!」

主   「それはやらない。」

知   「ケチ!」

主   「ケチじゃないから。ほら、早くお風呂

     入ってねなよ。明日も仕事だから。」

主   「はーい。」

はは、聞き分けの良い子だ。さて、私も仕事するかな。

 

知   「先輩!!何してるんですか?」

主   「んー、仕事。」

知   「仕事?!家でまで?!!?ほぁ、さす

     が社畜。」

主   「まぁ、疲れるんだけどね。染みついち

     ゃって……本当…辛いんだよ……」

知   「先輩、本当に社畜ですね。」

主   「あはは、まぁね。」

知   「先輩!!いきます!!」

え?なんかいきなり担ぎ上げられたんだけどおおおおお!!!!

主   「うげ!!!!!いた〜!!!!何する

     の?!!なんで壁に叩きつけた

     の?!!」

知   「やめてもらおうと思って。」

主   「もっと他に方法あるでし

     ょ!!!!!」

知   「ありません!!それは知ってま

     す!!!」

主   「そっか〜、知ってるんだぁ。なわけな

     いでしょうが!!!!」

知   「先輩、怒ってますか?」

主   「あたりまえ!!!本当痛い……」

知   「じゃあ、おやすみなさい…」

え?寝るの?この状況で?


主   「……はぁ、なんか、久々に怒った気が

     する」

会社では上司に怒られるし、部下の尻拭いさせられるし、責任は全て私だし……諦めてたからなぁ…それで嬉しそうにしてたんだ………許さないけど…

とは言っても、この子の前で人間らしいところは見せれたのかな……会社では辛いところしか見せてなかったし、今も辛いけど。

主   「はぁ、サビ残やめよ。」

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