第10話
瑠夏 「やだー!お姉ちゃんと一緒がい
い!!」
瑠夏の親戚「瑠夏ちゃん、困らせてはダメよ。す
みません。」
響華 「いえ、……瑠夏ちゃん、また会える
よ。それまでお互い元気でいよう
ね。」
瑠 「…うぅ…わかった…また会おうね?約
束。」
響 「うん、約束。」
…
なんか、ふと思い出した…あの約束から10年か、私ももう32。結婚とかもしないとなぁ。
知春 「響華さん、何悩んでるんですか?」
響華 「ん?ううん、昔のことをね、ふと思
い出して。あれから10年かと思っ
て。」
知 「あれから?」
響 「ほら、瑠夏ちゃんって子いたで
しょ?」
知 「あー、あの子ですか。」
響 「うん。急にふと思い出した。」
知 「……ねぇ、それより響華さん、私も
戻ってきたし、そろそろ付き合って
くれてもいいんじゃないですか?」
響 「あはは、また考えるよ。」
知 「もう、そればっかり。」
響 「いや、別にいいんだけどさ、こう、
なんか、結婚まで考えると踏ん切り
がつかなくて。」
知 「結婚、響華さん!結婚してくれるん
ですか?!」
響 「え?そうじゃないの?」
知 「思ってなかったです!そっか!やっ
た!!」
響 「え?まだ決まってない…」
知 「…そうですね、取り乱しました。で
は、響華さん、結婚してくださ
い。」
響 「え?いや、だから、また考える
よ。」
知 「ふぐぅ…」
響 「こればっかりは簡単にはね。少し我
慢してよ。」
知 「エッチはするのに…」
響 「あはは、そうだね。」