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「何々、面白そう」

何が面白いのか他の二人は興味なくアニメを見続けており戸波だけが興味を得て週明けの事を聞いてくる。

「人を見つけて連れてくるだけだから」

「でも向こう側にいるんでしょ、あのアニメのように湯屋とかあるのかな」

絶対いく気でいると思い阻止しないとと頭を抱えながらビデオから興味のあるのを意図的に入れてそちらに話をそらさせ静かにさせる。

「失敗すると浦島太郎、あの話のように帰ってきたら草ぼうぼうでって言うのは願い下げだ」

行きたくはないものの羽月との約束に頭を抱えながら日曜日の早朝に集合した。


「だよな」

「任せろ色々持ってきたから」

戸波が興味あることに執念深く真っ直ぐなのを今更ながらに思い出させられ紙袋から色々だして見せびらかすように並べる。

「何をしているんですか」

良子が父親のG550に乗ってきて羽月も到着して促すと助手席に、何故か戸波と後部座席におさまった。

「出発進行茄子のおしんこ」

なんなんだと思いながらそれを笑う良子に顔をひきつらせ高速に乗り早々に到着する。

「はあ、息苦しい早く呪縛を解いてほしい」

羽月の両手に絡み付いたそれぞれの白蛇が挨拶をしてくる。

「まったく人と言うのは不完全なくせに神を神とも思えぬあつかいをしてくる」

「無知がなせるわざじゃ、じゃがその方達にも会えたじゃろうに」

うけもち様が良子の背中から表れてそう言うと私に境内の中に入るように言い鳥居を抜けると景色がかわった。


「田舎、なんだろうけど何だろう」

そう言うとキツネのお面を渡されかぶり隣の戸波も何故か素直に身につけて歩き出す。

「絶対にお面をはずさぬこと、ここから出られぬことになる」

再度言われて歩き出す。

「夕焼けこやけで日がくれて」

いきなり羽月が歌い皆合唱を始める。

日は無いが明るさは変わらずこの中は時間が止まっているのかと思いながら歩き続ける。

「電信柱も街灯も無く昔の田舎の村だなうちみたいな」

戸波の言葉に同意しながら風景を観察する。

茅葺き屋根の家は見えるが人の影はなく遠くの山々は見えずに夕焼けが広がっている。

「まだ歩くのかな足が棒になるはず、なってしまうと大根足になるぞ」

「ここの1時間は向こうの一年、おっさんになる」

「キツネに白蛇そしてタヌキ、はいないかタヌキよ我に力を」

相変わらず何をと思いながら喋り続ける戸波にうけもち様も呆れており一別して歩き続けている。

そうして田畑を抜け小川をわたり石段が上まで続いている山の麓に到着した。


「声をかけてはならぬ、見つけたものがいたらこれで目隠しをして連れてくること、声をだして気づかれれば出ることもかなわず」

うけもち様が言うのを頷き一歩一歩石段をのぼりどのくらい歩いたかはわからないが太鼓の音や笛の音が鳴り響き広場には人や人ならざる物だろう色々なお面をつけた者が踊っておりここが目的の場所だと、

服を引っ張られ羽月が指差す。

仮面を付けていない男女が楽しく踊っておりどうやら目的の友人だと思い頷いて近づくと目隠しをして崩れるのを支えて踊りから引き離し4人を連れ出した。


これからどうすればと思っていると戸波がいない、声を出しそうなのを慌てて止めてると集団から表れて、

「いたいた、見つけたぞ」

そう声をあげると辺りは瞬間的に静まり動きを止める。

「馬鹿者、気づかれた」

何に気づかれたのかはわからないがうけもち様が言ってた時間への恐怖を思い出しながら軽く謝る戸波のあたまをはたいた。

「目隠しした者はほっといて良い、我らが出れれば付いてくるでな」

そう言うと歩きだしそれについていく、

「ここのそう人が言う空間の監視者、神にもなれずにいる半端者、見ろあの目を」

そう言うと夕焼けに目がひとつこちらを見ていた。


「散らばれば誰か一人だけ見ることになるんじゃ」

戸波の軽口に羽月の白蛇が、

「人と同じにするな、全てを見ている」

じゃあ目眩ましをすれば何処でもと言いながら紙袋から玉を取り出す。

「閃光弾」

何でこんなのをとどうやら週末の秋葉通いで変なお店で売ってたと、

「で、これをこうしてここをまわすと何にも起きない」

少しでも期待した自分に馬鹿者と心で叫びつつ背を向けて歩き始めた瞬間光で辺りが包まれた。

「めがめがぁ」

お前はアニメのあの悪役かと言いたいのを我慢しながら助けようとすると、

「ほっとくがいい」

そう言われ歩き始めると、

「ってみえますがな、最後の呪文となえてないからか」

もう力の抜けようが半端無く良子と羽月の後を追っていった。


「効かぬと思うたがあやつと一緒で思い込みらしいな」

空を見上げると目の姿は見えずに全体が細かく振動しており良子が行き着く先にあそこと同じ境内があり中には異形の姿をした何かがいた。

「あやつじゃな」

「あやつよのう」

白蛇が呟く、どうやらあの放置した社を造り祭った男であり神の力を借り自らを昇華させようとした男のなれの果てだった。

「どうすれば」

「背中のでばしゅっと、くるしゅうない峰打ちじゃって」

呟くと戸波がアホなことを言うが同意しいたが背中に、

「あるわけなかろう、実体であって精神が生きる世界」

そうだよなと思いながら目を閉じて苦悶の表情にいるこれをどうするかと見ると、

「倒そうとか言う訳のわからないことを思うでない」

「主人公が倒せない無理ゲーなんて、雷神の鎚トールハンマー」

そう言いながら何かの構えをして虚空の攻撃をしていた。

もうなんでも勝手に言ってくれと思いながらうけもち様を見る。

「人でない落ちたものをどうすることも出来ぬ、我らが神でも干渉すれば何が出るか」

「蛇が出るかヘビがでるか、って白蛇いる」

高らかに笑うのをほっときながら方法を考える。

「倒すと考えずに通り抜ければ」

「あれが開く開かないを決めている。ばれていなければ私がごまかして開かせたものを」

しばらくはこやつもこのままと聞いて一度外に出て盆踊り会場へ戻った。


「多分素顔って神隠しじゃないのかな、神じゃないからもののけ隠しか」

また脱線しそうなのをほっておいて素顔の人に片っ端から上着で目隠しをしていった。

「何百かな」

何気に一面目を隠された人であふれておりどんだけよと思いながらどうするかと考えていると、

「みんなおらに力を」

なんの漫画だよと戸波を見ると何故か目隠しされた人を先導してあの社に向かっていった。


「あやつは何なんだ」

みんなから言われて笑いながら、

「戸波」

答えにはなってないがそれ以上どう答えて良いかわからず人々を引き連れ行ってしまい見送ってしまった。

「ほう」

うけもち様が不意に声をあげる。

何がなんだと社に向かうと人であふれかえりなにか騒がしくもみくちゃになってる。

「うざい」

羽月の言うことに皆頷きすべてが大きく震えはじめているのを感じ始め空がひび割れて落ちてくる。

「こんな楽しいことがあるとはな、変だとは思ったが」

うけもち様が普段見せない大笑いで空を見上げなにかを呟くと意識が跳んでいった。


「よう起きたな」

目を開けると良子さんが上から見つめており膝枕をしてくれておりしばらく見つめあっていると、

「ふっかーつ」

見事に雰囲気をぶち壊してくれた奴に怒りを覚えながら立ち上がるとこちらを見てそっぽを向いた羽月とその友人4人がおり介抱していた。

「隊長電話通じません」

携帯を空にかかげて電波を拾おうとしているが無駄なあがきなのだがやめないのを良子と共に笑顔で見続けた。



翌日、全世界で行方不明になった人達が見つかり大騒ぎになる。

「結局な」

「せっかく見つけたのに証明できる物が何もない」

先輩の家に向かうと戸波が頭を抱えながらベットで暴れており他の二人は気にせずアニメを見ている。

終わらないのを二人にならい聞かないようにアルバイトの入力を行いはじめる。

「MISAKIさんの息子は俺が助けたのに言えないのは」

「妄想」

「ほっとこ」

二人は音量をあげてシャットアウトしてしまい一心不乱に入力を続けていると両肩に手をのせられた。

気にしないと呟き後ろでゆする。

「この気持ちどうしたら」

そんな気持ち知らないと揺らされたミスを消して入力をしなおす。

しかし止まらない揺れに諦めかけたときに携帯が鳴ったのででた。

「色々やったみたいだな、上出来上出来」

出ると父親で話が聞きたいと久しぶりに自宅に呼び出された。


「いや、色々絡んでたからな、そうか神のなりそこねとはな」

そう言うとやな予感と共に最近おき始めていることを言う、

「悪霊なんてものは余程じゃない限り人に影響を与えることはないんだがな」

そう言うと表にでない事件についての情報がノートパソコンのディスプレイに次々にあげられて読む、

「何かのきっかけでその人を狙いその周りにいる人ごと今は影響を受けている。まあ色々動いてるがごてごてだわな」

珍しく愚痴を言う父親にどうすればと思っていると、

「何かあれば呼ばれるだろう、おれはかあちゃんと久しぶりに水入らずだからな、帰ってくるな」

なんだそれと思うと分厚い封筒を渡され追い出された。


「ブルジョワめ、我らの敵だ」

何でこいつはいつも意味不明な事を言い出すんだと思いながら封筒の中をのぞきこむ、

「これなら超合金の限定を勝手もお釣りが来る。我に勝気あり」

ニマニマしながら欲しいものを金額と共にあげていくと他の連中が、

「自分もブルジョワになるんじゃね」

そう言った瞬間、封筒を押し付けてきてベットにダイブしてはてた。

「ここにいてもな、何処かにいくか」

家から持ち出した服をリュックに積めていたのでバイクの後ろに縛り付けると西へと向かった。

「海か山か、山だな」

東名高速の方が西に行くには良いが何時ものように下道で峠を越えて山の間を走り抜けていく、山間の夕日の入りは早く光る湖面を見ながら宿に入った。

「確かに騒がしい」

意識をすると道路沿線でも何かを求めてうごめくものがいて何をするのかと思いながら疲れたからだを温泉で癒す。

部屋に戻って食事と食べ始めると仲居さんが緊張した感じで廊下を行き来しており横に置いていた叢雲剣は震えていた。


廊下を出て旅館の奥、はなれだろう建物へと足を向ける。

「お客様こちらは」

「大丈夫」

仲居さんにそう言いながら歩いていくと急に空気が重いと言うかこれは絶対不味いとその元へ行く、

「誰か助けて」

年配の女性の声が聞こえ重圧に気が遠くなりそうになりながら叢雲剣を抜くとLEDライトの光を当てて反射させ照らし出されたうごめく物を照らし出し金切り声と共に消し去りその中心へと入った。

「なんだろうな」

そう言いたくなるような部屋の中で壁には一面の護符が張り付けてあり部屋の角に天井に向けて鏡が設置されており真ん中に包帯に巻かれて寝かされた女性と旅館の女将なのか女性が力なく座っていた。

そのまま反射した光を当てると何かが苦悶をするが消えもしない、

「と言うことはまがりなりにも神様か」

神と言っても祟り神、位的には低いのだろうが逆に護符で身動きができなくなって苦悶している。

「先生の言ったとおりにしたのに」

それが正しいかどうかはわからないが良くはないのかわからないが

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