プロローグ5
プロローグ(説明回)第5話です。
付き合っていただけると幸いです
緊急クエスト発令
男性とも女性ともとれる、機械的な声が端末から鳴り響いた。
”緊急クエスト”とは、内容はランダムで大量発生したモンスターを倒せとか、 農業区画のお手伝いをするとか、他にも護衛、防衛、探査、ボス戦など、1日に数回起こるプチイベントである。
参加すれば、希少なアイテムがもらえ、時間が合えば必ず行きたいところである。
レベル92のユウ、レベル90のキセに、昨日はじめたばかりのメイはレベル8で討伐系は三人で受けるにはバランスが悪すぎて、ユウとキセは目を合わせ、
「とりあえず以来内容だけ聞きに行こうか」
キセはコクコクと頷き立ち上がるとユウの右隣に立つ。
つまりはユウの判断に任せるということだ。
メイも立ち上がり、行きますっと宣言する。
再び中央都市区画に戻るユウ達、右には西洋のアンティークドールの如き美貌の持ち主のキセ、左には満面の笑みを浮かべ付いてくる可愛らしい少女、メイである。
緊急クエストの発令で中央都市区画は依頼を受けるために初心者からベテランのプレイヤーが集まっているのである。
美少女二人を連れて中央都市区画のギルド本部を目指し、歩いていると、四方から嫉妬と殺意の目がユウに降りかかる。
当然理由は左右にいる、美少女二人を連れているユウが気に食わなかったのだろう。
この世界の容姿は、9割以上のプレイヤー現実の姿をベースに性別、体型、声質(ある程度なら変更可能)が強制的に決定させられ、髪型、メイク、アクセサリーが全て把握しきれないほど存在し、それを組み合わせることにより、個人の特定を避けるのがアクアリウスの常識であり、男性の女性キャラは|ほとんど(・ ・ ・ ・)存在しない。
理由としては、長時間ネカマプレイをすると、現実でも女装癖が出来たり、挙句男性を辞めてしまった者もクローズドβテスターのなかにいたからだ。もう一つの理由は、バーチャルで自分で自分をセクハラするというカオスな事案が発生したからだ。
いずれもβテストで生まれた産物で黒歴史とも言える。
ネカマ、ネナベはゼロというわけでは無くて、クローズドβテストで性別を変えてプレイしてたプレイヤーが引き継いだキャラで、舞斗もその一人である。
隣を歩く二人とも、文句のつけようがない程の美少女であるためユウに刺さる殺意や嫉妬は、当然と言えば当然であり。ユウは心の中でため息を吐くのであった。
安定のしづクオリティ((
次回更新は今日か明日になります。