トラウマと仲間と
記念すべき10部目です。
今回はメイ視点に挑戦←
アクアリウスの1日は現実時間の6時間ほどであり、ダンジョンからから出た時は昼程の明るさはなく、夕方に差し掛かろうとする暗さもあり、薄暗い森の道は不気味で都会で生まれ育ったメイにとって新鮮なものの、先ほどの戦闘で疲れてしまったのか、足早に砂浜を目指す。
コブリンは人型のモンスターで肌の色は緑がかった灰色で、表情は怒りや憎悪に孕んだように歪んでいるものの、人間的な雰囲気を持っていて、更には仲間意識も強く一体がたおされると敵意がトドメを刺した人に向き、怒り狂った瞳に睨まれてしまうため、初心者が受けるトラウマの一つであり、ユウがキセに退路を確保させたのは、そうなるのことを予測したからだ。
「うぅ…夢に出てきそうですぅ…」
ロr…小柄な体型の親友のキセに手を繋いでもらい、大丈夫…?と優しい声音で、慰めてもらうメイ。なんとも情け無い姿である。
「ほら、砂浜に戻ってこれたぞ?」
親友の暖かさに夢中になっていたメイは先行するユウの背中とその先に見える風景に目を奪われる。
砂浜のその先、水平線の向こうは茜色と橙色に染まる空で、海面は、波打つたびに光と空を反射していて、砂浜も淡く橙に色づいている。
ユウの大きな背中は夕焼けの陰になり。コントラストを生み出し、銀色の髪もわずかに橙色になっている。
三人の住む街は内陸に位置しており、海からは遠く、夕方まで遊べないため夕焼けが特別にかんじてしまう。
メイは壮大で美しい風景に目を見開き、感動しており。景色に夢中で、何度か見ているキセも目を細め景色を愛おしそうに眺める。
不意に頭に何かを置かれ、置いた本人。ユウに視線を移す。
「この世界…気に入ったか?」
メイの髪を優しく撫でながら、先ほどの件を心配したようにユウは優しい口調で不器用に
問いかける。
確かに先ほどのコブリン達は怖かったし嫌なことでもあったが、メイの目の前に広がる夕焼けの壮大さには些細な事と感じた。
メイを挟むようにいつの間にか隣にいたキセも負けじと頭を撫でる。
キセは中学時代からの親友と言える存在で、前々からアクアリウスの話を聞かせて貰い、自分もいつかは…と待ちわびた世界であり、ユウはアクアリウスで知り合ったプレイヤーでキセから紹介された最初の人物であり、不器用ながら世話を焼いてくれ、一人っ子のメイにとって、憧れの”お兄ちゃん”ねような存在であり、昨日顔を合わせたマイやレンジも良い友達になれそうな気がする。
みんなと一緒に居たいメイ答えは、既に決まっており、力強くユウに答えた。
「もちろん…この世界も、夢幻の旋律も気に入りましたっ♪」
「そうか…よかった。」
嬉しそうに頬を緩める。
コブリンの事は、すっかり吹っ切れたようだ。
10部目行きましたが、文章能力が成長せずすみません←
次回も近いうちに更新します。




