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太巻き弁当だあ

 抜けような青空、いい天気です。チャカチャカと元気な音楽が鳴り響きます。聞いているだけで、駆け出しそうになる音楽が鳴り響いています。インターネットで調べたら、ウィリアム・テル序曲や天国と地獄だそうです。


 選手宣誓に始まり、運動会が始まりました。ちょっと、時間が空いたので、桟敷席に子供達が戻ってきました。ここで、おやつを食べるのはいいので、楽しみにもどってきましたが、主人はいません。私とおばあちゃんの二人だけでした。

由縁ユカリに、智勇サトルミノルの選手宣誓はかっこよかったよ。」というおばあちゃんです。

 珍しい3人による低学年代表の選手宣誓でした。

んでたけどね。」と言う私です。

「あれ、パパは? 『朝から場所取りだあ』とか言って張り切って出かけたのに・・どうしていないの。」と言う由縁ユカリです。

「変やなあ。ちゃんと、ええ場所とっとるでぇ。」と言う智勇サトルです。

「パパならあそこよ。」と私はPTA役員席を指し示します。

 でかい望遠レンズを片手にこっちに向かって笑顔で手を振っています。その隣には8ミリカメラが並んでいます。

「ほんまや。なら、あっち行こう。」とミノル言います。

「役員席だから、迷惑よ。」

 私が止めるのも聞かずに、行ってしまいました。母親はこっちだぞ。何で父親に負けるだ!


 主任の金原先生がPTA会長の芳川薫さんにあいさつをします。

「芳川さん、おはようございます。」

「おう、金原先生か。ごくろうさんだな。今日は良い天気になってよかったな。」

 PTAの役員席に、主人がいるのを見て驚いています。

「あれ、日下部なんでここにいるんだ。まさか、会長とよからぬ関係に・・・」と驚く金原先生です。

「馬鹿なことを言うな! 今度、PTAの書記になったんだ。当然だろ。」と主人は否定します。

「え?こいつを書記にですか。大丈夫ですか。」と金原先生が突っ込みます。

「ははは、たっちゃんとは、商店街で遊んだ幼なじみでな。こっちが無理矢理頼んだ。」

「そうなんですか。籠絡ろうらくするとか言っていたので、何をしたとか思っていたが・・PTA役員を引き受ける代わりということか。」

「ははは、あんの冗談に決まっているじゃないか。僕はおとこだぜ。」

 実はPTA会長の要望書と引き替えに、空席だった書記をやるように言われたのです。今は役員席に座れて撮影するのに絶好の場所だと喜んでいますが、今後、PTAの会合に出ないといけないので大変でしょう。格好は、例によって、悩殺的なファションで、会長の女といわれても仕方ありません下はポットパンツに黒タイツ、上は体にピッタとしたランニングウェアとベストとバイザーです。


「気を付けて下さいよ。こいつは何するかわからないから・・・」

「何をいうんだ。おとなしいものだよ。」という主人です。

「はは、今回の弁当さわぎの張本人だしなあ。金原先生は、たっちゃんとは知り合いかね。」と言って笑って会長が聞きました。

「5年生から中学卒業まで、同じクラスだったんですよ。」と金原先生は答えます。

「なるほどなあ。高学年になると付き合いも無くなった。学年も違うから知らないわけだ。ところで、こいつは金原先生にも何か難題をふっかけたんですか。」という会長です。

「いやあ、今回のことで校長や先生達への折衝をね。まったく、こんな間際になってやるから、大変でしたよ。」と苦笑いで答える金原先生です。

「そうそう、商店街の方もいろいろあってね。こっちも大変でしたよ。」と会長も答えます。

「なんか、僕ひとりが引っかき回して、迷惑かけたような言い方だな。これは子供達のためにやったことだよ。なんだか僕一人悪者みたいじゃないか。」と言う主人です。

「その通りだ!」とふたりがいいます。

「・・・・・・」

 主人は憮然とした顔で黙り込みくました。そして、思い出したように言いました。

「それから、おまらに注意しとく!僕は日下部美希というあいつらの叔母さんだからな。くれぐれもオカマだと言うなよ。」と主人が小声でいいます。

「なんだ。内緒にしていたのか。これは良いことを聞いた。」という笑顔の金原先生です。

「・・・おい、おまえのネタはいっぱいあるんだ。くれぐれも言うなよ。」とじろりとにらむ主人です。

「おどしかよ・・」


 そこへ子供達がやってきました。

「パパ!私の選手宣誓どうだった。」と言う由縁ユカリです。

 満面の笑みで答えます。

「ずごく格好良かったよ!さすがは、おれの娘だ。」

「僕は!」

「僕もしたでぇ」

智勇サトルミノルもよかったよ!写真ばっちりと撮ったからな。」

「こいつら、たっちゃんの子供か?えこひいきじゃねぇか。」という会長です。

「いやいや、3人は、学級委員に、図書委員だと。いろいろやってもらっているからな。大丈夫だ。まあ、それも今年で終わりだが・・」という金原先生です。

「えー!ほんとなのか。」と驚く主人です。

「ああ、今度は1年生の担任だ。」

「イジメは、これからがやばいんだぜ。」

「仕方がないだろう。」

「・・・・それも、そうだな。別の手を考えるか・・」

 主人が何をたくらんでいるのか怖くなり、校長に無理言って、担任を続けた方がいいかもしれないと思う金原先生でした。

 

 さて、運動会の楽しみのひとつは、親子競技です。大好きなパパやママと一緒に競技に出れられるのですから、こんなにうれしいことはありません。しかし、我が家の場合にはちょっと問題がありました。

「えーーーーーウソだろ!一人だけにしろよ。」

「じゃあ。私がパパとでる。」とすかさず発言する由縁ユカリです。

「そんなのずるいでぇ。わいもや。」と智勇サトルもまけてません。

「僕も!お兄ちゃんや姉ちゃんだけなんて、ずるいでぇ。」と同じくミノルもです。

「姉ちゃん、こないだ譲ったやないか。」と智勇サトルは譲歩を求めます。

「あんたは、ママがいるじゃない。ママと出ればいいの。」と由縁ユカリがいいます。

「そうそう、ママとでましょ。」という私です。

「そしたら僕はおばあちゃんとかいな。いややでぇ!」とミノルもまけていません。

 次第に喧嘩になってきました。3人とも譲りません。おい、こら、私よりパパがいいのか!

 なんと3人は同じ赤組です。3回出場はきついですが、できるだけ平等にしなければなりません。結局、ジャンケンで出場順を決めて、主人は3回ともでることになりました。


さて、親子障害物競走が始まりました。元気な子供と自信なげな親が色とりどりの格好で付き添っています。主人のその中でひときわ目立ちます。会場を盛り上げべく、三隅先生の元気なアナウンスが響きます。

“さて、さて、いよいよ親子障害物です。選手入場です。”

“おやおや、日下部姉弟には付き添いはひとりだけですよ。”

“確か、PTAの書記の日下部美紀さんです。あのプロポーションと美貌をうらやましい!”

(三隅先生たら・・・だまっててよ。緊張しちゃうじゃないか。)


 体にぴったりとした服装は、豊かな胸とくびれた腰をいやがうえでも強調しています。足長のほっそりした体型です。いやが上でも注目をあびます。他の人は大体がトレーナーかジーパンにTシャツですから・・

”おばさんがひとりで3人分をこなすのでしょうか?大変ですね。”とのんきなアナウンスが響きます。


「パパ、がんばろうね。」と言う由縁ユカリです。

「ああ・・」とうつろな返事です。

「この人がパパ?」と後ろの男の子が聞きました。

「これ、失礼でしょ!」と男の子のお母さんが驚いた顔で子供をしかります。

「いえ、気にしないで下さい。僕はこの達の叔母なんですが、パパという呼び方が定着しちゃって、ガサツな僕が悪いんですよ。」と言って笑う主人です。

「美希叔母さんなんだけど、家での呼び方が出てしうんですよ。」と智勇サトルが答えます。

「家では、パパやねん。」とミノルが答えます。

「しかし、また、どうして?」とお母さんが聞きます。

「同居していて家計も一緒なんで、拓也の代わりをすることも多いんです。出勤のときに、義理の妹の千香さんがふざけて『パパ、お仕事がんばって』と呼んでくれたのが、定着しちゃって・・」という主人です。


親子障害物競走が始まりました。さすがに、主人は、ハイヒールをスニーカーに履き替えます。タイツの上から膝当てをしていますが、むちっとした黒い太股がすごいです。主人の身長は185です。160そこそこのお母さん達の中ではひときわめだちます。

 半分ほどしか身長の無い子供との二人三脚。平均台、網くぐり、パン食いと過酷な競技が続きます。それを3周行い、最後のミノルのときは、明らかにくたくたになっていました。


「ハアハア・・・さあ、最後だ。やるぞ!」

「パパ、もうええでぇ。」とかわいそうにってきて言うミノルです。

「何を言っているんだ。男はやるときはやらねばならんのだ!」

 この赤いルージュのクチビルから発せられる言葉とは思えません。

(あんたが男だと言ってもねぇ。)と思うのは私だけでしょうか。


“さあ、この親子障害物も大詰めです。いよいよ、ラストです。かんばりましょう。”と主人の状況がわかってるのか、わかってないのか、三隅先生の元気なアナウンスが流れます。


 二人三脚、平均台、網くぐり、パン食いと過酷な競技です。主人はなんと50手前です。元気な2,30代のお母さんとは違います。最後のパン食い競争は、ミノルより遅れていました。そして、ついにパンに食いつこうとして・・・・転けました!

 砂煙があがります。黒いタイツに伝染が入り、泥だらけです。子供はびっくりしていますが、金原先生は心配より思わずつばをのんでいました。やっぱり、男ですねえ。黒タイツに伝染入り、破れて白い肌が露出したところがゾクッときたのだとか・・私にはよくわかりません。

「ああ、パパ!」とミノルがかけよります。

「う・・アイタタ。大丈夫だよ。」

 思わず、由縁ユカリ智勇サトルも走り寄ります。

「パパ、パパ!」

「これにつかまって」

 子供達は主人を助けようと、手とか足とかを引っ張りますが、いかんせん体重と身長のの差が・・やることなすこと空回りです。

「おい、こらズボンを下ろすな。チチに顔埋めてんじゃんない。アイタ、顔をけるな。もう、いいってば!」

 主人は子供達の助けを制して、立ち上がりました。まあ、主人の膝しかない身長でどう助けるというのは無理です・・ともかくも、結果はビリで終わりました。しかし、思わすの観客席からの拍手です。


 こうして、午前中の最後の競技が終わりました。さあ、待ちに待った昼です。主人の1ヶ月に渡る苦労はこの瞬間のためにあったのです。本日は朝の4時から起きてお弁当を作ったのです。さて、結局、お弁当問題はどのように解決したのでしょか?

 それは、体育館の裏に回るとわかりました。そこには、6台の軽トラック、ミニバン、ワゴン車などがならんでいます。そこから、体育館に運び込まれるのは・・お弁当です。


 体育館の特設会場には、臨時の屋台とテーブルとイスです。臨時の屋台にはジュースの特別販売もあります。もちろん、大人限定のビールも!簡単なついたてに仕切られた長テーブルの前には商店街の飲食店6軒の名前があります。そして、次々とテーブルの上にお弁当が積みあげられいきます。

「メリューニュの伊藤さんじゃないですか。お宅は何を?」

「うちは、カツサンドですよ。どうです?このボリューム、勝負はウチの物ですな。」

「なあに、ウチだって、これをごらん。10品目の食品をのせた特製幕の内だよ。子供のためならみんなウチをえらぶぜ。」

「いやいや、親より子供だぜ。ウチのハンバークパスタをみろよ。子供が大好きなものを組み合わせたんだ。勝ったな。」

「勝ったというなら、ウチのカツ丼たぜ。今日は運動会だ。縁起担がねえとな。」

 つたいない子供の文字で垂れ幕がかかれています。[商店街お弁当選手権!]

そうここは、飲食店のお弁当即売会場なのです。しかも商店街のイベントとして、破格の安値!500円均一であり、そのの値段でどれだけ売れたか競争しているのです。但し、前売り券は商店街の援助も加わって200円です。これは運動会当日までに、家族の分も含めて、生徒一人に3枚を限度に販売されました。お弁当を持たせられない親はこれを買いました。安いですがタダではないところがミソです。時間のある親は、自分で作って持ち込みますし、時間のない親は前売り券をもって子供と一緒にお弁当を物色します。まあ、親が応援にこれない子供は、先生と一緒にここでお弁当ということなりますが・・


 みんなが、わいわいと自慢の弁当を並べ、ポップや飾りをやっているとPTA会長が挨拶に来ました。書記の主人を従えています。

「やあやあ、今回はご協力ありがとうございました。」という芳川会長です。

「みなさんのお陰です。」と笑顔で頭を下げる主人です。

「いやあ。たっくんの頼みだしなあ。」

「子供までつれてずるいぜ。」

「あんた!また、鼻の下のばしていじゃないよ。」

「おお、こえ!変な気はないよ。だって、こいつは・・ウブ!」

 奥さんにくちを押さえられましたて黙りました。

「ははは・・・・そろそろ始めるか。」

 みれば親子連れが体育館の入り口でこっちを覗いています。

「あのう。ここでお弁当を売ってくれるんですよね。」

「はいそうです。どれでも取り放題です。前売り券はお持ちですか?それが、投票用紙にもなっていますのでね。」という主人です。


 さあ、必死の販売攻勢が始まりました。

「さあ、いらっしゃい。このボリュームのカツサンドが500円、”喫茶メリューニュ”の特別メニューだよ。」

「こっちをみなよ。卵にシャケにこの幕の内がこの値段、”うどんのおよし”の特別弁当だよ。」

「こっちはどうだい。”洋食屋シャルレ”のハンバーグパスタ弁当だよ。」

「”カツ丼の加藤”のカツ丼弁当はどうだ!これを買わないと勝てないよ。」


 ここは、日下部家の桟敷席です。金原先生が体育館で買ったお弁当持参でやってきました。PTA会長の芳川さんも1升瓶を持参して来ました。

「やあやあ、今回は大変だったな。」

「おお、お酒ですか。いいですねぇ。」と満面の笑顔の主人です。この酒好きがぁ!

「この冷酒はうまいんだ。」と芳川さんがいいます。

「こんな手があるとはな。お弁当選手権とはまいったな。」と感心する金原先生です。

「へへへ、町内会の飲食店に参加をたのみにいくのが大変だったんだぜ。」とドヤ顔の主人です。

「私もいったでぇ」という由縁ユカリです。

「そうだなあ。みんなのお陰だ。くくく・・苦節、1ヶ月苦労したぜ。すべてはこの日ためにあったんだよな。」

 いやあ、こんなことに情熱を燃やす人はいないと思いますが・・・。主人の頭の中にはこれまでの苦労が走馬燈のように巡っているようです。やや、目尻に涙を蓄えて、3段のお重を取り出しまた。おお、これこそ朝の4時から起きて作業していた傑作弁当です。まったく、情熱のかけ方が異常です。それより仕事をしろと言いたい!

「さあ、食ってくれ。今日は太巻き弁当だ!」とお重のふたを開ける主人です。

「太巻き?!いつ寿司飯を用意したの。たしか、パスタ、そばやうどんなどの乾麺は朝早くからゆでていたけど。ご飯は炊いていないはず・・」と私はクビをかしげます。


 確かにお重の中には色とりどりの太巻きがあります。

「あっ!これなに?」というミノルです。

「また、パパのゲテモノ弁当だあ。」と智勇サトルがいいます。

「パパに普通を期待した私がバカだったわ。」と言う由縁ユカリです。

「ひどい、言われようだな。」と憮然とした顔の主人です。

「これはオムそばですか?おいしいじゃないか。太巻きなのが新鮮たな。」という金原先生です。金原先生の食べているのは、焼きそばを薄焼き卵でまいたものです。

「そうだよ。焼きそばの卵巻きを切ったやつで、にんじんの芯があるでしょ。」と解説する主人です。

「この赤いヤツがおいしい。オムライスみたい。」と言う智勇サトルです。

「どれどれ、ああ、なるほど。おお!こっちはイタリアンスパケェティの卵巻きだね。芯にはフランクフルトソーセージかあ。手が込んでいるな。これは意外だ。おまえ料理がうめぇな。」という金原先生です。

「男料理でザツなんですが、主人の料理はおいしいでしょ。」と自慢げにいう私です。

「何?この黒いヤツがおいしい。」という由縁ユカリです。

「そりゃ、蕎麦の海苔巻きだな。にこごりの醤油がまぜてある。こりゃうまいな。」という芳川さんです。

「だし醤油をゼラチンで固めて混ぜてあります。こっちのは蕎麦のかわりに糸こんにゃくで。」と解説する主人です。

「糸こんにゃくやて。また、へんなのつくっとるでぇ。」と言うミノルです。

「これか?おお、豚肉の炊いたやつが混ぜてある。こりゃ、うまい!酒にあうなあ。」という芳川さんです。

「あれ、この太巻きはなに。ツナの蕎麦巻きかしら。いけるわね。」と言う私です。

「ひぇー、なるほどなあ。塩焼きそばもうまいな。」

「しかし、たっちゃんがこんなに料理上手だとはあ。すっかり、女だな。いつも作っているのか?」と言う金原先生です。

「いやあ。休みとか。疲れたときのこいつの代理だな。日常的な食事はウチの奥さんだ。何よりも弁当は絶対に作らせてもらえない。」という主人です。

「いやあ。助かっていますよ。家事も結構やってもらっていますね。」という私です。

「どうだ。おえら、うまいだろ。」と主人はモグモグと食べる子供達にいいます。

「おしいでぇ」というミノルです。

「うん。やっぱり、パパのおいしい。」という智勇サトルです。

「これからも食べたいとおもうだろ。なあ、弁当を作らせよ。」

「それとこれとは別や。こんなの学校に持って行ったら笑われるでぇ。」と言う由縁ユカリです。

「もう、こりた。わいらまで変人扱いされた。」という智勇サトルです。

「えーーえ。だめなのか。」といううなだれる主人です。

 やっぱり、主人の作るお弁当は、ユニークです。蕎麦をのりで巻いた蕎麦巻きはみたことがありますので、そこから発想して今回の太巻きシリーズを考えたのでしょう。いろいろ変わった味があるため箸がすすみます。うん、さすがは主人です。おいしいです。でも、学校にもってくるものじゃないみたいです。

 他の桟敷席でもお弁当が広げられて、わいわいとやっています。体育館ではもうダンピングが始まっています。お弁当を2,3個抱えた欠食児もいます。みんな会話がはずむ楽しい食事です。

 動機は主人のわがままでしたが、子供も一緒に主人に協力して実現できてよかったと思う私です。この校庭の中の子供達の笑顔をみているとつくづく思います。


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