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いちめん、まっしろ

作者: 小畠愛子

 いちめん、まっしろ。


 ぼくのからだは、みどりだよ。


 でも、ほかはぜんぶまっしろ。


 なにか、おもしろいものはないかな?


 まっしろのほかは、ないのかな?


 ぐいっ、ぐいっ、せのびしてみる。


 まだ、たりない。


 ぐぐっ、ぐぐっ。


 まだまだ、もうちょっと。


 ぐいぐい、ぐぐっ、ぐいぐい、ぐぐっ。


 …ぷはっ、あれ、ここ、どこだろう?


 ぼくははじめて、まっしろいがいをみつけた。


 おめでとう!


 わっ、だれ?


 ぼくはかぜさ。はるをつげるかぜ。


 はる?


 そうさ。ゆきがとけて、はるがやってきたんだ。


 そうか、ぼくはぐいぐいせのびして、はるをみつけたんだ。


 いろんないろがある。すごいなぁ、はるは。


 でも、しろいゆきも、とってもきれい。


 かぜさん、いっちゃった。


 ぼくはゆっくりせのびする。


 はるにまにあってよかったなぁ。

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― 新着の感想 ―
童話らしくそして、とても可愛らしいですね(⌒‐⌒) この子がいっぱい、素敵な春を浴びられると良いですね♪ 素敵な作品をありがとうございました!
童話らしい童話で、ほっこりしました。 1、2行ごとに区切って絵本にすると、読み聞かせにいい話だなと思いました。 (そんな絵本をイメージしながら拝読しました)
地域によっては雪がいっぱい降っているそうですね。そういう地域に住まわれているかたにとっては春が待ち遠しいのでしょうね╰(*´︶`*)╯♡
2024/12/20 08:30 退会済み
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