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第一一五話 敵前上陸大作戦 その五

戦闘回です!

▽一五七二年五月、鈴木重秀(二六歳)淡路島上陸二日目



 太陽は高く上り、穏やかな初夏の日差しが投げかけられている。

 風はほとんどなく、空には、綿のような雲が所々に浮かんでいる。

 これから凄惨な殺し合いをするとは思えない、長閑な光景だ。



 そこに、重秀の高い声が響き渡る。

「城の外にいるものは、中に戻りなさい!」 

 外で作業をしていた兵や水夫達は、急いで城内目指して走ってきた。



 発見した敵勢と城との距離は、約一里。

 現在、横陣の隊列で、ゆっくりと進軍中。

 ここまで来るのに、四半刻から半刻ぐらいかかるだろう。

 


「敵との距離はまだあるが、随分早く、味方を戻したな?」

 昌長が不思議そうな顔をしているので、重秀は首を横に振る。

「私たちは鬼団として出来たばかり……。まだまだ、軍としては、ひよっこ。今は慎重に動くべきよ。それで、兵達をここに集めてくれる?」

「おう、分かった」



 城内の広場に慌ただしく集まった兵達。

 兵の中には、緊張で顔が強張っている者も多い。



 その兵達の間を歩きながら、重秀は声を掛ける。

「皆、よく聞いて! この城を落とすために敵が現れたわ。ただ大丈夫。私の言う通りにしていれば、必ず敵を撃退できるわ!」

 じっと見詰める兵達の中で、蹴る仕草をする重秀。

「ただし、勝手な動きはしちゃだめよ。指示通り動かなかったら、尻を蹴っ飛ばすわよ!」

「わ、分かりました!」



「ふふふ」

 注意しながらも、陽気な笑顔を絶やさない重秀。

 その重秀の笑顔に、兵達も笑いを誘われる

 怯えていた兵達は、重秀が傍に回って、落ち着いた声を聞くだけで、勇気づけられ、不思議なほどに士気が上がった。





 安宅家陣営。

 信康は、進軍しながら、これから攻める小城を訝しげに眺めていた。

 石垣もなく、丸太で作った外壁があるだけの小城など、重厚さの欠片もない。

 ただ、気になる所がある。



「あの櫓は何だ?」

 数十の櫓が、燭台に乗せた蝋燭のように、城から等間隔に突き出ている。

「弓櫓でしょうか? ひと当てしてみないと、何か分かりませんが……。弓なら、大人数で当たる方が、的が拡散して被害が少ないでしょう。全軍で当たりますか?」

「久勝、儂の性格は知っているだろう。分からん時には慎重に動く。達長に伝えて、兵五百で当たらせろ。念のため、弓矢避けの木盾は持たせろ」

「はっ」




 

 敵の陣から、少数の部隊が突撃してきた。 

 櫓の一つに登り、目を凝らして敵勢を見ていた昌長は、重秀に話しかける。

「敵は、一部の部隊が突出してきおったぞ。だいたい五百ぐらいか」

 物憂げに溜息をつく重秀。

「少ないわね……様子見かしら? 一気に攻めてくれたら、火縄銃で一網打尽に出来たのに。厄介な相手ね」

「どうする?」

「そうねぇ」



 重秀は、ポンと手を叩いて、にこやかに頷くと、昌長に指示を出す。

「弓矢隊のみで迎撃するわよ。景連に伝えて! 全弓兵を各櫓に登らせてね」

「んん? どういうことだ?」

「五百なら、弓矢隊で十分に防げるでしょ。ここは、火縄銃のことを隠すわよ」

「……そういうことか。分かった」

 濃いドロボウ髭を生やした昌長が、自らの髭を手でまさぐるようにしながら、ニヤリと笑った。 



………………




「うぉぉお!」

 敵は、一塊になって突進してくる。

 敵兵をよく見ると、屈強な者たちばかりだ。 

 金目の物を付けているのか、太陽の陽を浴びて、首や手首が綺羅綺羅と光っている。

「敵は、真っ直ぐに進んでくるな」

「それじゃ、こっちは、櫓からの弓の練習といきましょう」

「よし! 弓兵は突撃してくる先頭の敵兵から狙え!」

 敵との距離を確認した昌長が号令を発した。

 その声には、気負いのない、落ち着いた響きが感じられる。



 命令を受けた弓兵は、弓を構えて引き絞り、一斉に矢を放つ。

 大気を切り裂いて飛翔した矢が、敵兵に襲い掛かる。



「ぐわっ」

「げっ」

 運悪く矢を受けた敵兵が呻き声を上げて倒れた。

「くっ!? 木盾を構えろ!」

 木盾を持つ敵兵達が前に出て、盾で矢を受け止め始める。

「こちらも矢を放て!」



 次の瞬間、敵が放った矢が襲ってきた。

「うおっ!?」

「くっ!」

 味方の悲鳴が聞こえるが、櫓にいれば、致命傷になることは少ないはずだ。

 櫓の防壁にへばりついていれば、斜め下からの矢は、防壁に阻まれて簡単には当たらない。



「櫓から身を乗り出しちゃだめよ。狙われるわよ!」

 うっかり櫓から頭でも出そうものなら、頭を射抜かれて死ぬことになる。

 味方は、櫓の防壁に隠れながら、次々に矢を放った。

 


 敵兵は木盾を掲げながら、逃げずに近づいてくる。

 しばらく、弓の応射が続く。

 弓兵達は情け容赦なく攻撃を繰り返し、そこそこの数を討ち取った。

 ざっと百人というところかしら。



「退け、退けぇい!」    

 前線にいた敵将が退却の指示を出すと、敵兵は、蜘蛛の子を散らすように逃げていった。



「敵は退却したわ! 射ち方止めて! 無駄射ちはしちゃ駄目よ」

 こうして最初の戦闘は、小競り合いのみで終わった。



………………



 櫓で前方を見つめる重秀と昌長。

「敵を無事に追い返せたな」

「ええ、でも、ここからが本番よ」

 敵が無策のまま、城に近付いてきたのは、こちらの出方を伺いたかったからだろう。

「次は、必ず、大軍で攻めてくるわよ」

「いつだと思う?」

「そうねえ。私なら、弓矢で狙いづらくなる夜ね。今日の夜じゃないかしら」

「それなら、それまで兵達を休ませるか?」

「ええ、休ませましょ」



 重秀は、顎に人差し指を当てて、思い出したように呟く。

「ただ、見張りは必要よね。全ての櫓に夜目が効く多羅尾一族の忍者を置いて、しっかりと用心させてね」

「ああ、分かった。それにしても……兵達の緊張がずっと続くことになるのが、心配だな」

「確かに、絶え間のない緊張感は、兵達を疲弊させるわよね……。できる限り、私から声を掛けて皆の気持ちを落ち着かせるわ」

 重秀の表情は陽気だが、その言葉には深い苦みがあった





 安宅信康陣営。幕内。



 腕に包帯が巻かれた菅達長が、安宅信康への報告のために、現れた。

 包帯は血が滲んで、所々赤くなっているのが痛々しい。

 信康は、怪我をしている達長を見ても、特に表情を変えることなく、淡々とした冷たい声で問い掛ける。

「達長、ご苦労。それで、近くで見た城の状況はどうだ?」

「はっ。櫓にいた敵の弓兵は五百人ほど。凄腕の弓兵もいるようです。ただし、城の防御手段はそれだけ。城の外壁も丸太を繋げたのみの脆弱なつくり。大軍で攻めれば、落とせましょう」



 信康は、美麗な目を細めて、小さく頷く。

「なるほどなるほど。それなら、城に待機させていた水夫達も残らず動員するぞ。大きな木盾を持たせて、壁役にするんだ。水夫はどのくらい用意できる?」

「は……各港にいる水夫達を集めれば、七千から八千ぐらいはすぐに用意できます」

「それなら、今日の戌の刻までに集めろ。兵達は水夫の後ろに付くように配置。城の外壁を叩っ斬る斧も用意しろ。城を囲むようにして、攻め込むぞ」

 


 ここは総攻撃だ。

  小城に四方八方から攻撃をしかければ、櫓にいる五百人ほどの敵の弓兵では対処しきれない。

 さほど苦労することもなく、城の外壁に取りつけるだろう。

 取りついたら、斧を使って外壁を打ち破り、兵を城の内側に大量に送り込む。

 それで、敵は終わりだ。





 夜になって予想通り、敵が動いた。


 

 陣中食として、焼き味噌を一食分ずつ丸めた味噌玉を齧り、白湯を啜っていた重秀は、遠くから聞こえる微かな物音にハッとする。

「敵襲!?」

 重秀は、パッと白湯が入っていた盃を捨てると、櫓に向かって走り出した。

 重秀が出るや、昌長やその家臣達も立ち上がり、後を追った。



 重秀が櫓に駆け上がると、見張りをしている多羅尾一族の忍者に問いかけた。

「敵襲かしら?」

 見張りの忍者は、眼差しを前方に向けながら硬い声で答える。 

「はい、敵が動きました。数は、そうですな……一万五千はいるようです」



 重秀に追いついた昌長が不安な顔をして呟いた。

「一万五千か。事前に聞いていた敵の兵力より、かなり多いな。兵だけでなく水夫達も掻き集めたか……」 

 忍者は昌長に頷くと、再び前方に視線を移した。

「兵か水夫かは区別できませんが、数は見える範囲で一万五千ほどいます。こちらの弓矢を警戒しているようで、前面の兵には大きな木盾を持たせています」



 今夜は、月が真上に輝き、月光が辺りを照らしている。

 敵が近付くにつれて、重秀の目でも多くの敵兵が動いているのが分かる。 

 カチャカチャという鎧が掠れる音と地を踏みしめる足音が次第に大きくなり、その地を伝わってくるような重奏が味方の不安を掻き立てる。



「敵は、全軍で攻めることにしたみたいね……」

 重秀は、ボソッと呟く。

 どうやら、敵将は、力押しでこの城を落とせると思ったらしい。



 重秀は、櫓にいる家臣達の顔を一人一人見ると、声を掛けた。

「皆、良い? 兵の数は、敵が勝っているけれど、私たちには地の利、そして火縄銃という武器の利もある。落ち着いて対処すれば勝てるわよ! じゃあ、予定通り、配置について」

「ははっ」

 重秀の家臣達は、四肢に力を漲らせ、各々の場所に向かって駆け出していった。

  


 重秀は、家臣の動きに満足そうに頷きながら、昌長に新たな指示を出す。

「火縄銃で狙うには光源がもっと必要ね……。燃やす木材はたくさんあるのよ。松明をたくさん燃やしましょ」

「ああ、盛大に燃やすか」

「ふふっ。敵が驚くほど、燃やしましょ。ただ、延焼には十分に気を付けてね」





 敵の小城には、そこら中に松明が置かれ、城がまるで炎と化したかと思えるほど、明るくなっている。

 


 今、信康の目の前には、その城を攻めるために布陣している味方の軍勢が見える。

 先陣は、菅達長が率いる兵二千。

 その先陣の左翼、右翼には、島の各城から動員した兵達を置き、信康と久勝が率いる兵三千は、達長の軍勢の後ろに配置している。



「さあ、総攻撃だ」

 信康は、自信満々に堂々と言い放った。





 櫓では、重秀が愛用の火縄銃を持って待機していた。

 そこに、伝令の兵が駆け込んでくる。

「各櫓に、雑賀衆の射撃手の配置が完了!」

「そのまま待機と伝えて! 私が火縄銃を撃った時が攻撃開始の合図よ。それまでは絶対に攻撃しては駄目よ。それで、攻撃を開始したら、自由射撃を許可。 可能なら、兜首を狙ってね」

「はっ。伝えまする!」



 二十の櫓には、準備していた四百人の射撃手を置いた。

 敵との距離は、約一町。

 雑賀衆にとっては、火縄銃で狙って、確実に当たる距離だ。

 だが、まだ撃たせない。



 ここで、徹底的に叩くために、後続の軍がもう少し近付くまで待つ。



………………。

…………。



 後続の軍勢も火縄銃の射程距離に入るほど接近した時。

 敵勢は、こちらの弓矢の攻撃を警戒して、木盾を掲げたまま、ジリジリと進んでくる。



 その中で重秀が動く。

「昌長、敵を挑発してくれる?」

 重秀のお願いに頷いた的場昌長は、大きく息を吸い込んだ。



「お前らには勝ち目はなぁぁぁい! 頭を垂れて、九鬼家に潔く従え!」

 空気が震えるほどの大声で、昌長が敵勢を挑発する。



「何をほざくかぁっ! そんな……」



 パーン!

 昌長の挑発に応えた先陣にいた敵将に目掛けて、重秀が放った火縄銃の弾が飛来する。



「ぐぎゃっ」

「た、達長様ぁぁ!」

 重秀が撃った弾を食らって、崩れ落ちる先陣の敵の将。


 

「攻撃開始よ。全員、撃ち込んで!」

「「「おー!!!」」」

 将が撃たれ、動揺した敵勢に向けて、雑賀衆が無慈悲なまでの弾丸を放った。



 バーンバーン!

 木盾でしっかり防御していても、次々と放たれる火縄銃の威力の方が上だ。

 ほとんど間を置かず、木盾を破壊し、身体を貫く鉛弾。

 


「「「うぎゃあぁぁぁ!?」」」

 喚き散らし、恐慌状態に陥る敵勢。

 撃たれて血が噴き出す兵達は取り乱し、暴れ狂い、やがて動かなくなる。



 撃ち終わった火縄銃を射撃手たちが後ろに控えている雑賀衆に手渡し、引き換えに弾を込めた火縄銃を受け取って構える。

 再び、火縄銃の射撃音が響く。



 敵兵は、火縄銃の射撃音が鳴るたびに次々に倒れていった。





 信康は、地面に潜り込むような勢いで伏せた。

 その瞬間、今まで自分のいた空間に何かが通り抜ける音が鳴った。



 くそぉぉぉ。

 なんだこれは?

 火縄銃か?



 射撃音が轟き、海鳥たちの狂乱するかのような鳴き声が交差する。

 


 ……いつまで続くんだ?

 無限とも思われる時間が経過しても、射撃音が止まらない。

 火縄銃の射撃音を聞くのは、初めてではない。

 自ら試し打ちをしたこともある。

 だが、これ程の数の射撃音を聞くのは初めてである。



 耳に響く圧倒的な存在感。

 死を運ぶ轟音が身体の上に圧し掛かってくる。



「信康様! お逃げください!」

 激しい銃声の中、加地久勝の声が辛うじて聞こえる。



 信康が前を向くと、そこには大地を埋め尽くす味方の死体の数々。

 ギリッ!

「だ、騙されたわ……」

 信康は、奥歯を噛み締め、怨嗟の声を上げた。



 敵が最初に弓矢だけで迎撃したのは、火縄銃を隠し、のこのこと城に近づいた儂らを火縄銃の弾幕で一網打尽にするつもりだったからだろう。


 

 戦場は、撃たれた味方の兵達から流れた濃密な血の臭いで、むせるほどだ。



 信康は、それでも大きく息を吸って声の限り叫ぶ。

「死体の影に隠れろ! 地面に這いつくばれ!」

「ははっ!」

 兵達は、弾丸を避けるため、我先に死体の下に隠れていく。



 美麗な目を歪める信康。

 くそ……。

 無様な戦だ。



 どうする……?

 逃げるか……。

 いや、騙されたまま、引き下がるなど、儂の沽券にかかわる。

 逃げる訳にはいかんな。

 


 芋虫のように、ほふく前進をして信康に近付いてきた久勝に、信康は非情な指示を出す。



「久勝、死体を担いで進むぞ」

「……な、なんと」

 久勝は、一瞬の間の後、信康の意図を見抜き、目を見開いた。

「城までの距離は半町。弾除け用の死体を担いで歩いても、そんなに時間はかからんっ。城に取り付けば櫓からは射撃はできん……城は落とせるはずだ」



 信康の言葉を聞くと、顔面蒼白になる兵達。

「敵前逃亡は許さん。逃げたら必ず斬首とする。後で死ぬより、ここで死ねっ! 進め!」

 目を怒らせて命じる信康には、誰も反論できない。

 久勝もその信康の様子を見て、覚悟を決めたのか、味方の兵達に特攻の指示を出す。

 兵達は、悲壮な顔で味方の死体を担いだ。

「動け! 止まるな!」      


 

 兵達は、死体を担いだまま、一歩一歩進んでいく。

 弾は音をたて、空気を切り裂き、兵達に襲いかかる。



「儂と久勝の周りに集まれ! 密集しながら進むぞ!」

「は、はっ!」

 密集していても担いだ死体で防げない足などに当たって、兵が倒れる。

 容赦ない銃撃で被害が拡大する。



「ひ、秀安様が討死しました!」

 弟が死んだか……。

 必ず復讐する。

 城に立て籠もっている奴等は、全員惨たらしく殺してやる。

「進めぇ!」

 唸るような声で、信康は言った。




 

「皆、落ち着いて、狙うのよ!」

 味方に叱咤激励しながら、撃ち続ける重秀。



 火縄銃を撃つ度に、規則的に身体に感じる振動。

 何度も何度も射撃するうちに、まるで、己が火縄銃の一部になったかのような気がしてくる。

 


「ん?」

 その重秀が、敵の一部のおかしい動きに気が付く。

「し、信じられないわね……」

 何と、死体を担いで進んでくる敵の一団がいる。



「皆、あそこを見て!」

 そう言いながら、重秀は、固まって進んでくる敵勢のあたりを指差す。

「あの一団を重点的に狙うのよ!」



 死体を担いでいるため、動きが鈍い一団は、火縄銃の格好の的となった。

 一人また一人と倒れていく。

 それでも、逃げる者はなく、必死に進んでくる。



「チョッ!」

 重秀は、思わず、舌打ちをついた。

 このままだと、外壁に取り付くわね……。

 もし、外壁に取り付いた敵兵が外壁を打ち破って、城に侵入してきたら、上手く対処しないと乱戦になってしまう。

 数で劣る私たちにとって、乱戦になったら、敗北する可能性がある。



 私は、戦場全体を見渡す必要があるため、この櫓の上から動けない。

 胃の辺りが縮み込むような感触を覚えながら、重秀は考える。

 ……ここは、昌長に任せるしかないわね。



 昌長と視線を交わし、短く指示を出す。

「昌長、出番よ! 城に侵入する敵兵を排除して! 景連以下、弓矢隊も付けるわ」

「おうっ!」

 重秀の指示の意図を呑み込んだ昌長は、腕まくりをすると、大股で歩み去った。

次回も、引き続き、籠城戦になります!

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― 新着の感想 ―
面白いです。 更新お疲れ様。 火縄銃の弾幕に度肝を抜かした敵勢ですが、それでも、一筋縄ではいきませんね。 次回も楽しみにしています。
余裕で勝てると思ったんだろうけども、水夫を盾にして使い捨てにした時点でもう駄目だろ… 三好の水軍なんて一枚岩じゃないし、安宅水軍も冬康を養子に入れて乗っ取ったんだよね~?こりゃ離反するわ
淡路ですぐに15000の兵を動員って無理じゃね?
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