春の音ズレ
掲載日:2023/02/15
「ホ- キ」
「ホ ケ ョ」
「ホ-ホ キ」
「ケ ョ」
「ホ ケョケキョッ」
里山で小鳥のウグイスさんが歌いはじめました。
歌声がズレています。
音がズレています。
おひさまが白い雪を照らしてきらきらと、とかしています。
山の雪は、とけて。
動物たちも冬眠から目をさましました。
「ふ わ~ お は よ う」
目をこすりながら冬ごもりしていたクマさんが、大きな樹の根もとの穴からひょっこりと顔を出して、外へ出てきました。
土の中からヘビさんも冬眠の眠りからさめて、ニョロニョロっと顔を出しました。
「ふ ~ お~ は~ よ~ う~」
水の中からカメさんも冬眠の眠りからさめて、プカッと顔を出しました。
「ぷは~ お は よ う」
「ホ-ホ キ」
「ケ ョ」
「ホ- キ」
「ホ ケ ョケキョ」
「ホーホケキョ」
春の訪れを告げました。




