初日と元気すぎる冒険者。
頑張って二本投稿……ぐふっっっ
毎回のごとく誤字脱字、変な文章が多いです……。本当にすみません。
気付き次第直していきます。
「い、いらっしゃいませー」
翌日。朝のかなり早い時間から、俺は働いていた。
時計がないのでよくわからないが、おそらく5時半ぐらいだと思う。
なんでも朝早くから出発する冒険者が腹ごしらえをする時間帯らしく、割と忙しい。
そして。
なぜか俺はすごくよく見られている。
じーっと、穴が空くほど見られている。
背中がものすごくチクチクする気がする……。
どうしてこんなに見られるのか、わかったのは夕方だった。
「いらっしゃいませー……」
朝食と昼食の時以外立ちっぱなしだった俺は、足がカックカクでへばっていた。これでも日本にいた頃の体よりかは強い方だ。多分日本にいた頃の体だったら昼までしか立っていられなかった。
宿の方のドアとはまた違う、飯屋専用のドアから入ってきたのは、冒険者らしき四人組だった。
「まったく!アンタがすぐ突っ込んでいくもんだから、ヘトヘトじゃない!」
「お前の足が遅いからだろうが!第一なんだよあのへなちょこファイヤーボール!」
「はぁ⁉︎じゃあ言わせてもらうけどね、アンタのあの無駄に剣を振り回す動き、もう少しなんとかしたらどうなの⁉︎私危うく切られる所だったわよ!」
「ま、まあまあ二人とも、落ち着いてください!もう店内ですから、騒ぐと迷惑がかかりますよ!」
「………。」
四人組は席に着くと、メニューとにらめっこするチームと言い合いをするチームに分かれた。
「だいたいいつもいつもアンタは迷惑ばかりかけてるじゃない!」
「お前に言われたくねーよぼんくら魔導師!」
「うっさいハゲ!」
「ハゲじゃねーもーん!」
「嘘!私知ってるもん、最近頭頂部のあたりが少しハゲたの!」
「え、マジ?」
「嘘だけど。」
「フザケンナてめえええええ」
「ふわあああああ、これすっごく美味しそうです!あ、これもいい!そっちも!はわわっわわっわわわわ!どうしよう選べません!どっちがいいと思いますか?」
「……全部食べたら万事解決」
「なるほどお!相変わらず天才ですね!」
……元気があって何よりだ。
「すみませーん!注文お願いします!」
メニューとはわはわ微笑みあっていた少女が呼んできた。
「アンタ、そろそろまともな師匠つけなさいよ!ケイさんとか!」
「ばっかやろう、そんな簡単に師匠になってもらえたら苦労してない!そもそも見ること自体レアなのに!」
「いいからそこらへんのゴミ箱でも漁ってきなさいよ!案外いるかもしれないじゃないケイさん!」
「そんな近くにいたら苦労しねーって……の……」
「ご、ご注文は〜?」
定番なタイミングで注文を取りに来てしまった。なんということでしょう。
「な……な………け、ケイさん?本物?偽物?どどどどどどどっちですか?」
「ばっか、偽物に決まってるだろ!あのSランク冒険者、『幻影』のケイ・グラカイトがそう簡単にいてたまるか!しかも飯屋で働いているわけないだろ!これは幻影だよ!ケイさんは幻影を駆使して戦うことで無敵の強さを誇ってるんだ、遊びココロが働いてるんだよ!ほら、この通り、透き通って……」
笑いながら少年はなかなかの勢いで腹にグーパンチを決めてきた。
「ぐふぁっっ……」
「え?……マジ?」
「す、すまん……俺は一応本物だ……。」
なんとか椅子の背にしがみついて立つ。目の前には、焦りに焦って顔面を真っ白にした三人の冒険者らしき少年少女と、メニューと向き合っている無表情の少女がいた。
「「「す………すみませんっっっっっっっっっっっっ!」」」
作中に出てくる「飯屋」ですが「食堂」と「酒場」をミックスしたものと考えてください。
自分でもなぜ「飯屋」にしたのかわかっていません……。
ブックマーク等してくださると作者が頑張って部屋の片付けをします。